敗走後
この物語の新章部分はフィクションである。
結局、声をかける事もできず敗走した。
いや、だって、いざ前に立ったところで何て声かけろっていうのよ!「よっ♪久しぶり〜」なんて話しかけるような間柄でもない。
そうだ……所詮私とアイツはたまたま同じ場所で煙草を吸っていただけ……私が意識するようになってしまっただけでアイツは私の事は何とも思っていない。だって、結婚して嫁もいるわけなんだから。
「私振られるの確定じゃん! 100%負け戦!!」
そんな風に私が悶ていると、そんな私を心配したのか、先輩が声を掛けてきてくれたのだった。
「何か凄い悩んでるみたいに見えるけど大丈夫?」
私が悩んでいるといつも助けてくれる優しい先輩……黒元係長。私がこの会社に入社した時に私の教育係をしてくれた人であり、私の前の想い人でもある。
前のとある様に、黒元係長にも振られている。まぁ理由が理由だっただけに今は私は諦めて普通の仲の良い上司と部下の関係に落ち着いている。
「勝ち目の無い戦に挑む武将の様な気持ちでしょうか?」
「?……ん〜深刻なら相談にのるよ?」
……ホントこの人は部下思いで良い人……他にも狙っていた同僚がいたし、今もいるんじゃないかしら?
振られた相手に恋愛相談って……どうなんだろう? しかし、今の切羽詰まった私は誰かに相談に乗ってほしい、意見してほしいという欲求が勝ったのか黒元係長に相談に乗ってもらったのだった。
既婚者への略奪愛……あなたな〜らどおする〜♪




