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アノ女)どぉして…………

「…………」


 あの日を境に、どうしてかあの男の事が気になり始めた。どうしてかチラチラと煙草を吸うあの男をチラ見してしまっている私が居る。だからといって会話があるわけでも無いのだけど。

 そんな日が2、3日続いて、私は意を決してあの男に声を掛けてみようと思った。この胸のモヤモヤをハッキリさせたくて…………

(今は認めてしまってるわけだが、この時は気になってしまっている事を認めたくなーい! って思ってたっけ?)笑


「あ、あの!」

「!?――おぅ、なんすか?」


(急に私が話しかけたせいかアイツを少し驚かせて、警戒させてしまった様だ……けれど私はそれを無視して次の言葉を言おうとしたところで…………)


Prrrrr♪


「……あっ、どうぞ」

「あっ、はい」


 だけど直ぐにあの男の携帯がなって会話が途切れて……チラホラとだが会話の内容が聞こえてきて――!? 

(何とタイミングの悪い事か……けどしかしこの電話のおかげで私は知る事ができた。うっすらと聞こえてくる会話に、私の心は冷えていくのを感じた……そして彼が電話を切ったところで…………)


「あの……今のって…………」

「あぁ、嫁からの電話で……『――!?』」

「嫁……奥さん…………」

「そんで何でしたっけ?」

「……いや、何でもないわ」


 私は煙草を灰皿に押し付ける様に消し、何も言わず去って行った。

(この時は本当にショックだったのよ……私をこんな気持ちにさせて……責任取ってもらわなくちゃ……ウハハ……♡)





 その後、何か話したみたいなんだけど、もう覚えてないや…………私はあのコンビニの喫煙所に煙草を吸いに行くのを止めることにした。これを機会に煙草も……は無理そうね。


「ちょっと遠くなるけど反対のモールの喫煙所にまで行くかなぁ……ハァッ…………」


 今回の事で分かった。私はあの男の事が気になり始めていたのだろう。


「……既婚者かよ! クソがっ!!」 カーン!! 


 私は地面に転がっていた空き缶を蹴り飛ばし、会社へと戻ったのだった。

(会社に着いた時には、私は魂の抜けた様だったらしい。何時もは仕事を押し付けて、指導ばかりしてくる課長が珍しく心配してくれたのには今思えば笑えたわね)

アノ女)ワタシジャナカッタノ…………

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