一歩一歩
黒元係長は相手が既婚者だとは知りません。
彼女持ちの男性だと思って相談にのっています。
「なるほど……新しく好きな人ができたが、既に相手がいて負け戦確定と」
「…………」
私は結局、黒元係長に相談してしまった……けれど、相手がいるってだけで既婚者だとは言っていない。そういうと間違いなく止められるだろうと思ったから。
「相手が別れるのを期待して待つか、略奪愛か……君としてはどう考えてるんだい?」
「……(別れるのを待つ? そんなの無理ね、実際は離婚待ち、可能性はあってもそのままだったら意味が無い……もう略奪愛しか私には彼を手に入れる手段は無いし、覚悟はできている……ごめんなさい、現嫁の方……私達の愛の為にあなたには消えてもらうわ…ウフフ★)」
「これって手段が浮かんでないなら、とりあえず知り合い、そして友人とステップアップさせるのはどうかな?」
そうね……所詮今の私とアイツの関係はたまたま同じ場所で朝の日課をしているだけ。顔を知っているレベルでしかない。
「頑張って話しかけるか……それか何か接点になるような事があればね〜仕事でとか?」
「仕事で……それだ!(ナイス、係長!)」
私は一つの道をこの時閃き、黒元係長に相談。そして係長協力のもと実行に移す事にしたのであった。
「…………(待っててね……いま会いに行くから♡ウフフ、アハハァハァ♪)」
「――ゾクッ!?(何だろう? 今凄く背筋に走る何かを感じたけど……大丈夫だよな?)」
黒い計画に知らず知らず巻き込まれた黒元係長の運命は如何に……




