表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

第一話 邂逅

テノールボイスで問い掛けてきたのは筋骨隆々で背の高いおじさまでした。

・・・うん、なんて??

脳内でセルフ突っ込みをしているともう一度声を掛けられる。


「ここで、何をしている?」

改めて考えてみるとログハウスの謎文字を食い入るように見ている眼鏡の女。

しかも服装もおじさまと比べたら軽装であからさまに浮いてる。

服のテイストも全く違うし缶バッジ付けたショルダーバッグをおじさまは胡乱げに見つめてると来たもんだ。


うん!どう見ても不審者ですねありがとうございました!!!

脳内でオワタ\(^o^)/とかふざけたワードが出てきたけど何とか落ち着いて事の経緯を話すことにした。

お風呂、お風呂に入りたい。切実に。

血と死体の臭いが染み付いてる気がするよ!!!!






「・・・そうだったのか」

頭痛が痛い、そんな顔でこめかみを揉みつつお話を聞いてくれたおじさまはきっといい人。

うん分かる、いくら追い詰められてたとは言え死体の山に隠れるバカなかなか居ないもんね!

そりゃあ頭も痛くならぁね!!


「いやあの、私も好き好んで死体の山に隠れたわけではなくてですね?」

何の弁解してるんだろう、全く分からないよ。

「いや、すまない。俺が言いたいのはそこではなくてだな・・・」

おじさまは何に引っかかったんだろう?

やっぱり臭いのかな、結構歩いたから汗もかいてるしな。


「その、物取りかと思ってしまった。

大変な思いをしていたのにすまない」


まさかの発言に私フリーズ。

泥棒だと、思われてた、だと・・・?!


「いやその我ながら冷静に考えると不審者極まりない状態だったので大丈夫ですはい」

テンパってノンブレスで答えちまったい。

おじさまお目目まんまるくしておる。

明らか日本じゃない場所に居るっぽいけどここってオタクとかそう言う人種の方いらっしゃるのかしら?

もしかしなくてもそういった趣味の持ち主とあまり接点が無かった系???


私がテンパってノンブレスで答えてから数秒無言で見つめ合う時間が続いた。

何これお見合いかなんか?????

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ