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吸血鬼のいる夜   作者: 鵺夜 魅零
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第1章 吸血鬼のいる夜

 僕は鵺川響。いつもと変わりない朝を迎えた。

いつも通り身支度をし,朝食を取り,制服に着替え,家を出る。

「行ってきます」

誰もいない家にわざわざそう言うと,ドアを開け

いつもと変わらない街並みを歩む。

「おはよ~!響!」

「ああ。おはよう」

こいつは緋桜穂乃香。学級委員であり,数少ない友達の1人だ。

そして学校につき,教室の自分の席に座る。

すると,

「お。響。おはよ」

「ああ,漣。おはよ。」

綾竹漣。野球部のキャプテンで,僕とは性格も真反対なのだが

趣味の音楽で気が合い,友達になった。

「あれ,今日は翡翠。一緒に来てないんだ。」

「ああ。あの人いつも遅刻気味だから・・・」

笑いながら僕は言った。

そして8時20分の予冷のチャイムが鳴る。

それとともに,

「響さん。おはようございます。」

という声。

「あ。零羅。おはよ」

彼女が翡翠零羅。中性で少し変わってるんだが友達の一人だ。

「今日も夜更かししてたの?」

「ええテレビを見ていたらいつの間にか夜が明けていて・・・」

彼女は少し敬語すぎるのだ。

そんな話をしていると,チャイムが鳴る。

1時間目の授業が始まる。

いつも通り始まる理科の授業。

教師の話す大事な単語をノートに写す。

そんな淡々とした授業を終え,休憩時間に入る。

「次の時間はITCルームに移動する」

教科担当の教師の声がして,各々廊下に並ぶ準備をする。

このITCルームは4人班で座る。

同じ班に仲のいい人はいないからなるべく存在を消そうとしていた。

だけど・・・

「今日は班の中で二人組を作り、自己紹介をしあいなさい。」

教師のこの言葉に僕は絶望した。

そういわれペアが決まり,相手から

「My name is Ryo Kawashima. I`m tired」

と流暢に話していた。

うって変わって自分は,

「マイネームイズ・・ヒビキヌエガワ・・・ア、アイムファイン・・・」

と、発音悪くいってしまった。

そんなこんなで授業が終わり,教室に戻った。

漣が,

「さっきの授業大丈夫だった?お前人と話すの苦手だから。」

「ま、まあたぶん大丈夫じゃないかな?」

曖昧に返した。

そしてずっとそんな感じで学校の時間が過ぎ下校時間になった。

「じゃ。また明日。」

漣は野球部の更衣室へ向かっていった。

「じゃあ私たちは帰ろっか。」

「そうだね」

いつも零羅と穂乃香と帰っている。

いつも話すことは違うし,零羅や穂乃香から話題を出してくれるのだが

今日は自分から,

「将来の夢とかあこがれるものとかある?」

と聞いた。

「私はアイドルとかかな~推しいるし」

「私はメイドさんとか・・・そういう響さんは?」

「え。僕はいいよ。どうせ笑われるから・・・」

「いいよ。笑わないから」

「そう?実は僕吸血鬼にあこがれてるんだ。」

二人ともポカーンとしていた。そりゃ当たり前だ。

吸血鬼なんて架空の存在を信じる人なんて少ないし。

そんな僕の思いとは裏腹に,

「へ~いいね!吸血鬼私もなってみたいな~!」

「私もあこがれます!」

「じゃあさ今日夜公園にでも集まってみない?架空の存在だけどちょっと本当にいるかもしれないから気になるじゃん!」

「そうですね・・・」

「僕もなりたいから本当にいたら会ってみたい。」

「じゃあ今日の夜10時に公園に集合ね!」

「わかった」

「わかりました・・・」

「じゃあまたあとで!」

そうして僕たちはそれぞれ家に帰った

とはいっても自分たちは同じ団地に住んでいて幼馴染。


「ただいま~」

誰もいない家にそう言うと、ベッドに横になる。

時間は7時をまわっていた。

「は~準備するか」

夜ご飯の準備をする。家には僕一人しかいないから慣れている。

これはむしろ楽しい。そして風呂に入り出かける準備をする。

今日は新しい世界が見られる。そう思うと胸が高鳴る。

そうして僕は新たな世界の第一歩を踏み出す。





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[良い点] キャラごとの違いがちゃんとしてて良いと思います [気になる点] どのキャラがなんのセリフを言ってるのか分かりづらいので誰が言ってるのか書いて欲しいなと思いました [一言] これから先のス…
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