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夢は叶えなかったけど夢が見れる  作者: ニール
目覚め
6/7

005 行き止まり

外出れない。


「はぁーー!思ったより出来が良かったよね!?」


リンさんが興奮して手を胸元に振り回しながら言う。

レビューを完成するの長かった気がするけど、実は二時間も経っていないことに驚いた。

こんな短い間に私レビュー三篇、この漫画全巻の数を完成するのは兎も角、リンさんも絵三幅を完成した着色はまだしていないけど、私の目から見るとそれはもう作品として投稿するのもおかしくない程の完成度だ。

その漫画の本棚に空いているどころにレビューを貼り付けるどころに、店の中に微かに騒ぎは起こしたけど、そんなに長く続けなかった。

リンさんのイラストのおかげで、見た目は賑やかになっている。

なんていうか……以前書いたレビューは全て先生が見てもらう事だから、今回はこの店のお客さんたちに見てもらう事だと気づいたら、初々しくて、落ち着かない。

だけど、いい仕事をしたように、達成感を味わいたので、またやりたいなっと思っている。


「そうですね、もっと書いたらここに見える景色はどう変わるか見てみたいところですね。」

「これから、もっと色んな人に知りたいね、この作品。」


彼女がニコっと笑う、その笑顔を見たら、今日は有意味な一日だと思うのだった。

でも、どうして彼女の絵がそんなに凄いのに、自信が持たないのだろう。


「えっと、ずっと言いたかったけど、良かったら、大志さんもここでバイトしない?店長も給料も優しいですよ?」


急にリンさんにバイトを誘われた私戸惑っている。

やがて、私が自分の考えを素直に言い出す。


「バイトか……私の住んでいる環境はバイトする必要はないですけどね……しかも店長が優しいっていうか、全然すべてをほったらかしているんじゃないですか……」

「いや、店長さんがそう見えるけど、実は自分の部屋でみんなのことちゃんと見ているんだよ。」

「そうなんですか?」


彼女が複雑な口ぶりでそう言った。

そうだとしたら、この店の店長が引きこもっていた部屋に始めから監視カメラを通じて私たちを監視しているのでは?

想像したら変な鳥肌が立った。


「でも、やっぱりいいです、また機会がありましたら、またここに来るから。」

「そうか――ちょっと残念だけど、いつか考えが変わったらいつも歓迎しますよ!」


それ、店長の言うべきなことじゃなかったのか?

もうこの店の店長がリンさんっていうことでいいか?


「えっと、そろそろバイト終わるし、この後何処かに寄って行かない?色々話しがしたいから……」


彼女が照れくさそうに言う。

私も、その約束を忘れていない。


「いいんですけど、その前にやっぱり一つ気になることあります。」

「うん、なにか?」

「店長さんのことです。」


やがて、わたしは書店の隅っこにある部屋に突入するのであった。


「えええっ、待っ……ああ……もう行っちゃった……まったく……」


 x x x


わたしはノックせずに、直接にその店長にいる部屋に入り込んだ。

そして、目の前に映った景色は、真っ暗な部屋の隅っこに、見た目はとっても若い、一人の女の子がパソコンの前に途切れなく鍵盤を叩いている。

小さくて瘦せた体に、白いティーシャツ、白長いの髪、まるで何年も太陽と会うことなく、白な肌、何もかも真っ白だ。

彼女がドアーの音を気づいて、こっち向けに振り返る。

目の下にクマができている、すごく怠い模様だけど、少し驚いた気配がする。

この女の子が店長?見た目は小学生だけど、年齢はおかしいくないか?


「あら?もう見つけられた?」


この人は何言ってんだ?


「いや、これは鬼ごっこじゃあるまいですよ……それで、あなたはこの店の店長?流石にそうではないとう思いますけれども。」


彼女が私の質問をスルーしてから言う。


「……今はもう退勤時間だと思うけど、大人しく家に帰ったら良くないのか?そもそもあなたはここのバイト受けていないでしょう、勝手にこの部屋に入らないで。」


さっきまではまだいい加減な印象だったけど、やっぱり勝手に部屋に入ったことが退屈だったのかな……それは失策だった。

やがて、私が彼女が先からしていることを気づいて、彼女のパソコンへ近づく。


「ところで、先から何をしています?あなたのパソコンに映っているのは、文章ですか?何を書いていますか?」


彼女のパソコンを覗いた後、彼女が慌てながらパソコンのページをAlt+Tabで変わる、慣れているね……

一瞬だけ見えたけど、小説を書いているようだ。

しかしながら、そろそろ我慢の限界に見える彼女が、こっちに怒りの視線を投げる。


「先から煩わしいわ……!さっさとあたしの世界から出ていけ……!」

「……うん?」


そして、顔が怒りに染まった彼女手を挙げて、指を鳴らす。

目の前が真っ白になって、混沌のような空間に吸い込まれるのだった。


いっぱい悩んだ失敗作。

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