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生きろ

「あんた、どうすんだい?」

しばらくして、落ち着いたドーソンさんはそう言った。

俺は何も分からなかった。

俺がどうすればいいのかも。ドーソンさんが今どういう気持ちなのかも。

「わかんないのかい」

そう言うとドーソンさんは立ち上がった。

そして、自分の部屋に入っていった。

俺はぽかんと、口を開けていた。

しばらくすると、ドーソンさんが布袋をもって部屋から出てきた。

「ほらよ」

ドーソンさんはそれを俺の目の前に投げた。

布袋が音を立てて床に落ちた。

舞った埃の量を見ると……相当な重さだと思った。

俺は無言でそれを開いた。

中からは、大量の銀貨が出てきた。


「これ……は?」

俺はドーソンさんを見た。

「家賃だよ。あんたが渡してきた、これまでの全部。12年分」

え?俺は袋を見た。そして、すぐにドーソンさんを見た。

「な、なんで?」

「なんでって、言ったろ?野垂れ死ぬ前に田舎に帰そうって思ってたんだよ。どうせあんた貯金もできないだろうからね」

ドーソンさんは力なく椅子に腰かけた。

「それ持って、田舎に帰りな」



「お……俺……」

俺は下唇を噛み、拳を握った。

悔しかった。それ以上に情けなかった。

ドーソンさんの言ったことは全部事実だ。

黙って遅れずに金を払う。

過剰な干渉はしない。

それがいい住人って奴だろ?

そう思ってた。

なんて思いあがっていたんだろう……。

言う通り、こんな二束三文で……。

俺が今までどれだけ世話になったと……。

なのに、俺は。



「自分のことは忘れな」

ドーソンさんが言う。

「他人のために生きるのさ。そうすれば楽になる。あんたならできるよ」

ドーソンさんはそう言うと椅子から立ち上がった。

「年甲斐もなく張り切っちゃったね。ま、せいぜい元気にやりなよ」

「俺、まだ帰れません」

俺は言葉を絞りだした。

嚙み締めた下唇からは血がにじんでいた。

「ああ?!」

ドーソンさんは俺をにらんだ。

「じゃ、どうすんだい」

「この金で冒険者を雇います。それで、あいつらをちゃんと魔界に送ります」

俺は言った。

「責任は取らなきゃいけないです。それでその後は、ここを出て、炭鉱で働いて……」

俺の言葉の途中で……ドーソンさんが俺に近づいてきた。

「それでお金は必ず返します。ドーソンさんにはおせわに……」

ドーソンさんは俺の前まで来ると……俺の胸倉をつかんだ。

「え?」

俺は顔を上げる。

ドーソンさんは顔を真っ赤にしていた。

「こんの!あほ!ボケ!カス!でくの坊が!」

そう言うと、ドーソンさんは右手振り上げた。

そして……その右手がみるみる炎に包まれていった。

俺は目を剥いた。

はっとしたときにはもう、灼熱の腕は俺の顔面を振りぬいていた。



俺は盛大に床にたたきつけられた。

「この!腑抜けが!ここまで言っても、まだそんな間抜けを言うかい!」

「ドーソンさん!分かってます!でも俺は……というか俺じゃない方が!」

「あんた以外誰がいんのさ!」

「いますよ!」

「いないだろ!あんた、友達ただの一人もいないじゃないか!そんな“つて”あんのかい?」

「だ、だから、アル……」

「あんたの願いなんて聞くわけないだろうが!」

「で、でも、あいつはいいやつだし……忙しいかもしれませんが……それにか、金はあります……し」

「あんぽんたん!あれだけの経歴の人が、金のために冒険者やってると思ってんのかい?!」

「そ、そうかもしれませんが」

「何度も言ってるだろ?!あんたしかいないんだよ!」



「暇で!力だけは強くて!死んでも問題ない奴なんて、あんたしかいないんだよ!」

「え、ええ?!」

「常識的に考えても、あんたみたいなのじゃないと、あの子たちと冒険行くなんてことできないだろ」

「そ、それが問題なんじゃないんですか!」

「ああ?!問題?そんなもん初めから分かってただろ!」

「そうです……けど!でも!俺の実力じゃ!魔界はドーソンさんが思っているようなとこじゃないんです!」

「そんなの知ってるよ!なんも分かってないのはあんたの方だろ?!」

「え?な……」

「何をって?なんであたしがなにも知らないと思ってんのさ?」

「え?そ、そりゃ……」

「そりゃ?じゃあんたは何を知ってんのさ。言ってごらんよ!あたしの誕生日!名前!なんで腕が燃えたのか!分かるもんなら言ってみな!」

「う……あーそれは……」

「そらみろ、あんたなんも知らないのさ!なんにも知らない癖に!分かった風な事ばっかり言うんだ」

「……」

返す言葉がない。おっしゃる通りだった。



「俺、何も分かってなかったです」

「そうだろ」

「だったら……なら、やっぱり、俺じゃ……」

「はぁ?」

「荷物持ちくらいならできるかもですが、でも……やっぱ危険で。それに、あー期間を開けてもいいです。俺も修行して実力付けて……1年か2年後くらいにはあいつらも大きくなってるだろうし……」

「この、阿呆が……」

ドーソンさんはそう言うと再びこちらに歩いてきた。

そして俺の胸倉をつかんだ。



「この、クソ!!」

ドーソンさんはそう叫ぶと、再び俺をぶん殴った。

今度のは強烈だった。

死ぬ。本気でそう思った。

体重がしっかり乗った重くて……熱い拳だった。

「あんたみたいな阿呆があれこれ考えてどうなんのさ!」

ドーソンさんが言った。

「実力付ける?修行する?それができないから今のあんたなんでしょうが!」

「だ、だから、これからは……」

「一緒だね!あんたみたいなんがそう簡単に変われたら苦労ないんだよ!」

「で、でも……」

「でもも、クソもない!難しそうな顔して落ち込んでみたら、いきなりパワーが沸いてあんたの人生好転するとでもおもってんのかい?!」

ドーソンさんは再び俺の胸倉をつかんだ。

俺にはもう抵抗する気力もなかった。

「人間そんな簡単じゃないって言ってるでしょうが!あんたは、これからも、今まで通り、阿呆で生きるしかないんだ」

ドーソンさんの迫力が増した。

「何考えてんのか知らないけどね!そんなの全部忘れて!ただ!あの子たちのためだけに!生きるんだよ!この、でくの坊!」



ドーソンさんの目が……燃えていた。

そしてすぐにドーソンさんの腕も燃えて……俺の視界は炎に包まれた。



俺は大きく後方に吹っ飛んでいた。

倒れ行くその瞬間、全てがスローモーションに見えていた。

そして空中にこれまでのすべてが見えた。

小汚い浮浪者、ステラ、あいつらの顔、最後の冒険、ロックラックレプタジョー、初めての冒険、アカデミーの冴えない1年間、俺と組んだほかの二人のあきれ顔、ここに来た時のドーソンさん、実家を飛び出したあの日にみた母の心配そうな顔、無言の親父の横顔、実家の研屋に来ていた冒険者たち、幼い俺、そして、火……暖炉の火。


俺は視界を流れゆくそれらを見た、そしてほどなくして……冷たい床に思いっきり後頭部を叩きつけた。

後頭部を打った時、視界が真っ白になった。

そして、俺は全身の力が抜けるのを感じていた。

全身に力が入らない。

俺はなすすべなく、五体を床に投げ出して……ただ天井を見ていた。



周囲は嘘のように静かだった。

普段往来を良く人々の声も、遠くから聞こえる機械の音も、路地裏のケンカの声も、いつもあるそれらの音が、今日だけは聞こえなかった。

まるで……この空間だけどこか遠くの彼方に飛んで行っているかのような感覚だった。

少ししてドーソンさんがその場にへたり込む音が聞こえた。


「俺……天井もまともに見たことなかった」

俺はそう言った。

長年住んでいたがこうして天井を見るのは実際初めてだった。

俺は腕を天井に向かって伸ばした。



「あの、小娘に何言われたんだい?」

ドーソンさんが言った。

「俺は冒険者に向いてないって言われました」

「そんで?そう思ったのかい」

「ええ」

「情けないね。あんな小娘にいいように言われたのかい?」

「あいつはすごい奴ですから。俺なんかよりも……ずっと」

「それで?あんたは悔しくないのかい」

俺にはもう虚勢を張ったり、落ち込む力はなかった。

ただこの世界の流れに身を任せていた。

「悔しいです」

腹の底から湧き出た正直な言葉だった。

「そうだろ?」

顔は見えないが、そう言ったドーソンさん声は……なんだか笑っているように思えた。

俺は大きく息を吸った。

取り込んだ酸素に乗って、全身に血が駆け巡るのが分かった。

俺は腹に力を入れて上体を起こした。



「ドーソンさん。ひとつ聞きたいんですけど」

俺は床にうなだれるドーソンさんを見て言った。

「なんで、ドーソンさんはそんなに俺のことを?」

素直な疑問だった。

ドーソンさんは俺のことをやたらと買っている。

世間の俺の評価なんて、ステラが言っていたそれが真実だ。

なのに、なんでこの人は俺を?

「ああ、あんた火好きだろ?」

「え?」

「火を見ているときのあんたの顔、本当に好きそうな顔してるからさ」

なんの話だろうかと思った。

「す、好きですけど……それが?」

「あんたさ、興味ないことはなんもできない……というかしようともしないだろ?」

「は……はぁ?」

「いつだったかねぇ?覚えてるかい?あんたと一度芝居見に行っただろ?」

「あ、ありましたね……」

「素晴らしい舞台だったけどあんた途中で寝ただろ?」

確か、年老いた音楽家がリゾート地でなんか美少年を見つけるみたいな話だったはず。

あの舞台は正直俺には芸術的過ぎた。

「あんた興味ない物はとことん興味出ないんだよ。あんたが興味ある事って冒険と火しかない」

そうかもしれない、けど……。

「休みとあれば、部屋で一人で攻略本読んでるか火眺めてるかだもん。そのうち通り中に火つけ始めるんじゃないかと思ってたよ」

ドーソンさんの顔は真剣だった。

「だから、料理をし始めた時はホントに安心したよ。それでも鍋の火眺めてボーとしてるあんたの横顔は怖かったけどさ」

火を見ていると無心になれる。

確かに、その瞬間が好きで料理にのめりこんでいたが……。

そんなこと思われてたのか……。

ドクダミちゃんといいドーソンさんといい、俺ってそんなに犯罪しそうな顔しているのかな?



「あの子たちがね……来たじゃない。突然さ」

ドーソンさんは突然話題を変えた。

恐らくそれは、イヅナが冒険の計画書を持ってきた時の事だろう。

「あの子達と話してる、あんたの目がね……火を見ている時と同じ顔してたんだよ」

「……」

「あんたさ、覚えてるかい?昔は同じ顔して学校行ってたんだよ。でもね、あんたが大けがして運ばれてきた後からどんどんどんどんさ。顔が変わってたんだよ」

ドーソンさんは俺の顔を見ていた。

だけど、その目線は昔話をしていたあの時と同じ遠いものだった。

「学校卒業して、始めて冒険行った時は顔色も戻ってたけどね。だんだんだんだんまたつまんない顔に戻っていったよ」

「そう……でしたか?」

「そうさ、現実知ったんだろね」

正直、心当たりはあった。

評価されない自分に……失望していた。

「でもねアル様のPTに入るってなった時ね、私は確信したよ。あんたはやっぱりやれる奴なんだって。アル様はそれを見抜いたんだよ」

「そう……ですかね?」

「そうさ、あんたがクビになったのはあんたの能力じゃない。人間性だよ」

「そうですか?」

「そうさ、あんたPTで話とかしないだろ?私ともしないんだからするはずないわね」

「話は……してたと思います」

「仕事の話じゃないよ。雑談だよ?していたかい?なら知ってるだろ?アル様の趣味は?ステラ様やウーティ様のでもいいよ?知ってるかい?」

「いや……それは……」

「人と話すつったらね、一番初めに好きな事の話をするんだよ。知らない時点で話してないことは明白だね」



「何者ともわかんない奴と……仕事なんてできるかい。信頼が必要な冒険者ならなおさらだね」

「そういう……ものですか?」

「そんな奴は信頼されない。信頼がないと小さなミスですら許されない。仕事だけの関係なら、完璧じゃないといけないからね」

俺はつばをのんだ。

「あんたは自分の非を認めないし、なまじ力が強いから仕事できてると勘違いすんのさ」

心当たりは……あった。

「とんだ間違いだよ。人間は絶対に間違える。それが当然なんだよ。だから人間はそれを許せるように他人を知るんだ」

心が締め付けられる思いだった。

「小娘の言う通りさ、あんた冒険者に向いてないよ。もっと他人に興味持たなきゃね」

ドーソンさんは大きなため息をついた。

「それがずっと不思議だったんだよ。あんた、自覚はしてたろ?」



「なのに、死んだ顔してあんたは冒険に出る。そしていつもクビになって帰ってくる」


「普通なら嫌になると思うんだけどね。それでもあんたは冒険に行った」


「その背中を見てね。ああ、こいつは……死にたがってるんだなと思たよ」



ドーソンさんは目を伏せた。

しばらくして、ドーソンさんの顔から水滴がふたつ落ちた。

「アル様ならあんたを変えてくれるって思ってた。でもアル様のPTクビになって帰ってきた時は、次はないと思ったよ」

ドーソンさんの声は震えていた。

「次、冒険に行ったら帰ってこない。だから、次のPTが決まったら顔を見ようと決めてた。それでダメそうなら、田舎に帰すつもりだったよ」

ドーソンさんは顔を拭ってこっちを見た。

「これだけありゃ田舎で女房貰って料理屋でも出来んだろって、そう言ってやろうとね、思ってたよ。死にに行こうとする、あんたを見るのが……つらかったんだ」

「そんな……風に……」

「だからうれしかったよ、あの子達とバカ話してるあんたが見れた時は。階段の上で、笑顔であの子たちの頭をなでるあんたの姿を見た時は……」


「この子達しかいない。そう思ったよ。こいつを変えてくれるのは、この子達しかいないって……」


「あんたの中で燻っていた冒険者としての情熱を、夢を、きっとあの子達が呼び覚ましたんだろ?」


「ここに来たばっかりの時に持っていた、それの先があの子達となら見れるそう思ったんだろ?」


「その心に従いな。常識とか、正しさなんて灰にしてやれ」


「あの子達と……生きるんだよ、モリー」



こんな気持ちは初めてだった。

誰かの胸中を聞くなんて経験は、初めてだったんだ。

俺は今まで、みんなの気持ちなんて考えもしなかった。

でも、言われてみれば全部納得だ。


俺は信頼に値しなかったんだ。

だから俺はあの時、背後から刺された。

ゲッコー行きの時も、誰も俺の意見に賛成しなかった。


なんでだろうと思ってた。

俺は間違ったことを言っていないと、思ってた。

それが間違いだったなんて。


ずっと10年以上も迷ってたことが。

ずっと10年以上答えが見つからなかったことが、こんなたった数分の会話で解決した。


自分の心をドーソンさんが教えてくれた。




「忘れないことだよ。あの子たちはそんな、あんたを頼ったんだ」

「はい」

「それに応えるって決めたんだろ。それならもう諦めて……あの子たちに人生を賭けな」

俺は全身に力を込めた。

「自分のことは忘れて、あの子たちのことだけを考えるんだよ」

「はい」

「心の炉に絆を焚べな。命を燃して……守ってやるんだよ」

「はい」



「俺、行きます。そんであいつを必ず見返してやります。お前の思うような男じゃないって……もうそうじゃないって思わせます」

「そうさね。生意気な小娘、分からせてやんな」

「はい」

「ああいう娘ほどね、一発ぶち込んでやりゃあ従順になるもんなんだ」

「はい。……え?」

「今度またあの小娘が何か生意気言おうものなら、あんたのそのイチモツをねじ込んで分からせてやりな!」

「な!何言ってんですか?!」

「あんたも男だろ?!やってやるんだよ!遠慮なんていらないよ!」

「な……何を!」

「あんた好きだろそう言うの、よく読んでたじゃないか、首輪をつけて目隠しした女を跪かせてご奉仕を……」

「な!なんでそれを……?!っていうかいやそれは関係なくて……」

「隠さなくてもいいよ!好きだろ?」

「いや、あーまぁ、ええ、好きですけど……」

「認めんのかい!」

そう言うとドーソンさんは噴き出した。

「あんた、冗談とか言えたんだね」

ドーソンさんはそういうとケタケタ笑った。

二人ともボロボロで床にへたり込んで、一体なんの話しているんだ。

そう思うと、情けなくて、おかしくって……たまらず、俺も噴き出してしまった。


そうして、しばらくの間二人で大笑いした。




「あんたの悪趣味は昔からだろ?」

「そんなことも知ってたとは……」

「あんたのことなら何でも知ってるよ。モリー・コウタ、南部の田舎者、アカデミー1年卒、初体験は17の時。相手は裏通りの黒渦て店の兎ちゃん」

「なっ……!」

「身長210cm体重100㎏、今は無職の自称冒険者。その身分で家に幼女連れ込むロリコン。年齢は29歳。誕生日は……八月一日」

俺はぽかんと口を開けた。

ドーソンさんはそんな俺の顔を見て、ため息をついた。

「そうか……今日って……」

全く気が付かなかった。

「なんだ、あんたさんざん偉そうなこと言っといて……自分のことも分かってなかったのかい?」

ドーソンさんはまた愉快そうに笑った。


「ま、これでわかったろ?あんたのダメなところ」

「はい」

「すぐに変えれるとは思わないけど、変わってはいけるだろ?」

「はい」

「行ってこい。あんたならできる」

ドーソンさんはそう言った。

どうしようもない、悪ガキに言い聞かせるかのようだった。


「はい」

俺はまっすぐ返事した。



俺は立ち上がった。


昨日の俺から、今日の俺は、別に何にも変わってない。

中年で、年下にバカにされて落ち込む。

無責任で、バカで、カビの生えた冒険者。

だけど、今の俺の目には、世界が変わって見えていた。

なんだか、大げさだが、こう……生まれ変わった気分だった。

「俺、行きます。そんで……必ず見返してみせます」

「いいよ。そんなの」

「え?」

「誰に認められなくてもいいよ。誰に感謝されなくてもいい。だけどね……もう仲間に背を向けるんじゃないよ。きちんと向き合って、そして必ず生きて帰っておいで」

「……はい」

俺はうなづいた。


そして……俺は……そのまま家を飛び出た。



外に出てみると、さっきまでの静寂がウソのようにビーガー通りは騒がしかった。

俺は、照り付けるまぶしい陽光に一瞬目がくらんだが、目を見開いて、太陽をにらみ返した。

そして手を空に向かって伸ばすと、拳を握った。

力強く、まるで太陽を掴むかのように。


「俺達ならできるさ。だろ?」

俺はそう言うと中央に足を向けた。


初めの一歩を踏み出した瞬間、確かに風が俺の背中を押した。


俺はその風に乗って、未来に駆け出した。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんか的はずれな説教されてない? それで立ち直ったふうな主人公もよくわからない。 人が変わる瞬間が書きたかったのはよくわかるけど、なんか違う
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