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開業準備 ①

作者名をちょっと変えました(調べたら、SNSの人とかぶってた)。

また本文について、ATOKのクラウドチェッカーというサービスを使って校正してみました。

とは言っても、表記ゆれとか簡単な誤字程度ですが。

さて、ダンジョン管理課から電話が来るまで、ダンジョンの準備を進めるか。


ダンジョンは、ダンジョンマスターが怪物や、客寄せのために宝物を配置したりする。

明け渡されたばかりのダンジョンは、怪物たちが本能的に動いているだけなのだが、先ほど端末の動機を行った影響で、

ある程度動きに制約をつけられるらしい。


そういえば、後藤さんから名刺と一緒に初期マニュアルを渡されていた気がする。

名刺と一緒に机の上に置いていたか。


「取ってきたよ。」


さて動こうかと思ったが、ミユが取ってきてくれたようだ。

頭の上?に器用に乗せている。

どうして、マニュアルがわかったんだろう。


「マスターの思ってることが、少し伝わってくるの。」


そうか、これがパートナー契約か。

心が見透かされているみたいで、少し気まずいな。

あ、ミユが少し不機嫌になったようだ……。

マニュアルのお礼に、手で体をなでる。


マニュアルを開くと、ダンジョン営業開始する方法について書かれているようだった。

端末の各メニューの説明などもされているようだ。

そういえば、怪物一覧のページをすっかり忘れていたな。まああとでもいいだろう。


取りあえず、『STEP1』と書かれた項目から見ていく。


― STEP1 自分のダンジョンについて把握しておきましょう


マニュアルをそのページで折り曲げ、端末を横に置く。

おおむね、先ほど見た通りで、ダンジョン情報や階層一覧を見ろと書かれている。


― 最大生物数は、その階層に配置できる怪物の数を表します。現存生物数は、その階層に生存している怪物の数を表します。


予想はまあ、当たっていた。

階層一覧ページをもう一度開いてみる。

ん、現存生物数が増えているな。


― なお、探索者に倒された怪物は、怪物ごとに設定されたリポップ時間経過後に復活します。


そういうことか。

じゃあ、後藤さんや五十嵐さんに倒された怪物は、リポップ時間が来たので復活したのか。

リポップ時間については、ダンジョン共通で怪物ごとに決まっているらしい。


― 階層ごとの怪物をカスタマイズしましょう。


どうやら、『最大生物数』を押すと、怪物一覧が出てきて出現させるかどうか選べるらしい。

試しに1階層を表示してみる。


――

ウォーターサラマンダー 30/30

バルーンクラブ 20/20

……


ウォーターサラマンダーは五十嵐さんが倒していた怪物だな。

バルーンクラブは、名前の通りなら風船みたいなカニなのだろうか。

名前を押してみると、その下に説明が表示された。


――

バルーンクラブ


腹部に収縮する柔らかい袋を持ち、空気を吸うことで水上に浮くことが可能。

吸った空気を吐き出すことで移動する。

空気を勢いよく吐き出し相手の体制を崩したあとで、鋭い爪で攻撃する。

……


攻撃手段まで出てくるのか。

進化することもあるのだろうか。

そんなことを考えながらも、怪物の数を変化させてみる。


――

ウォーターサラマンダー 30/30 → 0/0

バルーンクラブ 20/20 → 50/50

……


これで、バルーンクラブが多くなったのかな。

様子はあとで見に行くとして、次に進もう。


― STEP2 魔素を確認してみましょう


どうやら、ダンジョンで怪物が倒されたりすると、魔素がこの階層に集まるらしい。

それを使用して、ダンジョンを強化したり、宝物を設置したりできるようだ。

ただ、怪物が倒されたときの魔素は微量で、その怪物の復活程度しかできないらしい。


実際に、画面の魔素量を表すゲージには、「2」と表示されていた。


― 魔石を吸収させると、より多くの魔素を集めることができます。


そういえば、五十嵐さんに水の魔石をもらっていたな。

マニュアルによると、最下層中央のモニュメントに吸収させると書かれていたため、大岩に移動することにした。



後ろを、ミユがついてくる。

探索者の方々がミユを倒したときは、どれくらいの魔石がドロップしたのだろうか。

そんなことを考えながら大岩の目の前に来た。


ポケットから魔石を取り出し、岩の側面に当ててみる。

接地した場所が鈍く光ったあと、硬い岩肌に吸い込まれていく。


『このダンジョンに初めて魔石が吸収されました。初回特典で魔素吸収量をアップします。魔素が許容範囲を超えたため、機能をオープンにします。』


ん、また……これは端末か。

どうやら、何か機能が増えたようだ。

メニューの1つが「????」となっていたのを思い出す。


「ショップ……?」


そう、メニューには「ショップ」と表示されていた。

気になったため、その場で押してみる。

「ふつうの宝箱」「アラクネ種」といった名前の横に数字が書かれている。

これは、魔素でダンジョンの備品や怪物が購入できる店……ということか?


マニュアルに何か書かれていないか確認する。

「STEP2」の最後に、こう書かれているのを発見した。


― 魔素を一定量集めると、「ショップ」機能が使用可能になります。ここでは、魔素を使用してダンジョンに必要な備品や怪物を購入することができます。


ふむ。

魔素ゲージを見てみると、「10」と表示されていた。

先ほどの魔石で「8」も魔素が溜まったのか。

「初回特典」と言っていたので、今後はもっと少ないのだろう。

開業準備は、あと1~2話ほど続きます。


開業といえば、作者は個人事業主です。開業してすぐに開業届というものを役所に出しました。

あと1~2ヵ月で開業1周年です。まあ、祝うことでもないですが。


主人公も個人事業主だと思うので、ダンジョン開業したら休みを取って役所に行くんでしょうか。

物語に出てきても、役所の手続きを細かく書くことはないですが。

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