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僕は生き残れるのかな

 「じゃあ、私が教えようとしていた事は出来てるから、次は一部だけ鎧を纏う練習をしてみようか」

「はい、早速ですけどどうすれば良いですか」と僕は少しワクワクしながら聞いた。

「自分が纏いたいと思うところに意識を集中して呪文を唱えればいいよ」そう、レインさんが言ったので

試してみた。『えっと、じゃあ右腕に意識を集中させて』「我、魔王を守りし、騎士なり

我、剣の力を引き出す者なり、我、自らの欲を叶えし者なり、今、我に漆黒の鎧を纏わせたまえ」

僕が呪文を唱え終わると右腕に漆黒の光を吸い込むような色をした鎧を纏っていた。

「よく出来ました」僕鎧に見とれているとレインさんが褒めてくれた。

「じゃあ、そのまま地面を全力で殴ってみよう」と軽いノリで次にする事を教えてくれた。

「分かりました」僕は返事をしながら地面に拳が突き刺さるイメージで全力で叩きつけた。

ドッカーンと僕の拳が地面に突き刺さると同時に周りに地割れが出来た。

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ」と僕の叫び声が木霊した。

「すっごーい、さすがソラタ君化け物の領域を超えてるよ、いやもう化け物じゃなくて神だよ神」

とレインさんはキャッキャキャッキャはしゃいでる。

「コレどうするんですか、また僕みんなに追いかけられちゃいますよ」僕はまず自分の身の安全を確認していた。「こんな感じに、すると鎧を全身に纏わなくてもいいでしょ」

「確かに、あんな重くて動きにくい物を纏いながらずっと戦うよりこっちの方がましですね」

僕はその意見に同意していた。そりゃそうだ、鎧って大抵ものすごく重たいしよくテレビで見るような

あんな鎧をずっと来て戦うなんて僕には無理だ。

『あれ、でもこれを纏ったまま特訓をすれば短期間で強くなれるのではないだろうか』

僕はその時頭の中の豆電球に電気が付いた。

「それじゃあ、もう少しその状態で維持出来るようにする特訓をしようか」

「それじゃあ、そのまま鎧を纏って今から終わりまで維持してみて」

今から終わりってものすごくキツイ、少なくても後三、四十分はある。

「それじゃ、はーじっめー」とレインさんの言葉と同時に地獄が始まった。

開始、十分後『まだ大丈夫かな』


二十分後 『結構キツイな』


更に十分後『ヤバいもう持たない』「それじゃあ、そろそろ攻撃しようかな」

「攻撃って何ですか」「もちろん、そのまま動かないままじゃあんまり意味が無いから、私が魔力攻撃

をするから、頑張って逃げてね」(テヘペロ)

『くっそ~何滅茶苦茶可愛いだが、さわやかな顔してえげつない事を言う人だ』

「いっくよー、降り続けて止まない岩ノンストップ・ロック・レイン

突如僕の真上に現れたのは無数の岩だった。

「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、マジで死ぬー」『はぁ、なんか僕の人生結構まともな人生だったのにこんな所に

来たから死ぬのか、まあいっか、好きな人が出来たし』

僕が攻撃を避けるのをやめた時レギンが光った。

「何諦めてんだよ。バカじゃない。お前が死んだらまた私はしばらく眠りにつかないといけないじゃないか

そんな事、させねえぞ! 歯食いしばって、上向いてイメージしろ、その鎧はお前の願いを叶えてくれる」

「は、はい」レギンの迫力に押されて僕はそう答えるしかできなかった。

『今、僕の頭の中にあるイメージ、出来るだけ被害を少なくしてこの攻撃をしのぐ事だが今はそんな

綺麗事を述べることは出来ない。だったら、今僕のしないといけない事。

絶対に死なない事」心の中で決意を固めると体が軽くなった。

影捕縛シャドウ・デバィディング」頭の中に浮かんだ言葉を呟くと僕の影から突如触手のような

物が現れた。するとその触手は上から降り注ぐ絶望いわをひとつ残らずとらえ幾星霜の星々のように

互いをぶつけあった。

岩がなくなると僕の影は消えた。

「オッケー、これで私の特訓は終わりだよ」レインさんの口から口から終わりが告げられた。

「やっと、終わった。死ぬかと思った」レインさんが終わりを告げると同時に僕の体から力が抜けた。

「レギン、ありがとう。助かったよ」僕は命の恩人とも言える自分の|剣(相棒)に感謝を述べた。

「なんだよ、今さら気色悪いな、お前の為じゃなくて私のためだからなっ」

「たとえ、自分の為だとしても僕は助かったよ、本当にありがとう」

すると、レギンの漆黒の刀身に少しだけ紅に染まった。

「照れ隠ししてるのか剣なのに」少し挑発してみた。

「・・・・・・」レギンは黙ったまま、返事をしてくれない。

僕は内心で面白がっているとレギンが人間に戻って僕を殴り飛ばした。

「何するんだ」僕は頬をさすりながら聞いた。

「このクソ野郎がぁぁぁ、やっぱりさっきので死ねバ良かったのに」

どうやら、僕はレギンの逆鱗に触れてしまったようです。

この時反省した。もっと元の世界で女の人と話しとけば良かったと後悔しました。

「それじゃあ、私のストレス解消じゃなくて、私の教えることは終わりでーす」

『あの人結構な闇を抱えてるのかもしれない。これからはもう少し気を付けよう』


十分後 「それじゃあ、今度は私ですね」どうやら次の僕のコーチはクリスさんのようだ。

「よろしくお願いします」挨拶が終わるとクリスさんは何かドス黒いオーラを纏いながら近ずいてくる。

『ははは、大丈夫だよねきっと』 僕とクリスさんの距離が五十cmを切った瞬間クリスさんが僕を殴り

飛ばした。そのまま僕は十メートルぐらい飛んだ。

「な、何しゅるんですか」頬を擦りながら聞いた。

「いや、すまんまだ投げ飛ばされた時の事がですね、少しだけ仕返しをしてやりたかっただけなんです」

『なに、この理不尽』とっても可哀想なソラタ君

「なるほど、すみません。でも殴り飛ばすのは止めてください」

適当に話を流す僕。この人達に関わると馬鹿みたいだからだ。

「それより、早く特訓してください」僕は早々とそう進める。だって、めんどくさいから。

「分かりましたよー、それじゃあ私が教えるのは休むことです」

「休むってあの休ですよね」あまりの驚きに聞いてみた。

「休むってそれ以外何かありましたか」とても、不思議な顔で聞かれた。

「それで、どんな感じで休むんですか」色々考えながら聞いてみた。

「それでは、草原に行って、ゴロゴロでもしましょうか」案外普通な返答だった。

「分かりましたよ」そう返事をして草原に向かった。


歩くこと三分綺麗な草原に着いた

「今日はいい天気ですね。それではここに寝転がってください」

僕はクリスさんの指差す方に行って寝転がった。僕が寝転がると横にクリスさんも来て寝転がった。

「気持ちいですね」「そうですね」たまにはこんな感じで休むのも良いな。

「ト・コ・ロ・デ、ソラタはなんで魔王様の事が好きなんですか」

いきなり、胸にズサッと心に言葉が刺さった。「いきなり、何て事聞くんですか」

「だって、ソラタとこういう風に話すのはあんまりないですし」

「そんな、人に簡単に話せるように見えますか」自分を指差して言った。

「見えるようで見えないね」『なにこの意味不明な言葉は』僕はそのまま寝たふりをしてやった。

だって、仕方ないよね。こんな事なら神様でも許してくれるよね。

でもこの世界の神様はクソだからやめておこう。言いなおす、仏様だって許してくれるよね。

いや、許してくれないと僕はガチギレする。こんな世界滅ぼしそうだ。でもそうすると魔物と人間が

共存できなくなる。『あれ、そういえば僕ここに来てから結構悪くなったかもしれない』

「ちょっと、ソラタ聞いてる寝ちゃったの早く起きないと大変な事になるよ」

『僕にもうそんな脅しは効かない』強がっていられたのはそれまでだった。

「早く起きないと、ソラタ君の、ファーストキスもらっちゃおうかな」

『ヤバい、起きないと本気マジでヤバいしかもちょっとずつ甘い匂いが強くなってくる』

『確かに、こんな美人にキスされるのは嬉しいよ、でもそれはほんとにヤバい』

僕は頭をフル回転させて出てきた答えは寝返りりをうつ事だ。そうして寝返りをうつと僕の危機は消え去った。『よかった。これで僕は守られた』

「ソラタ、お前起きてるだろバレバレだぞ。今度は殴り飛ばすぞ。今回はちゃんと殴り飛ばす前に言った」

『無視、無視、無視、無視、無視、無視、無視、無視、無視、無視、・・・・・・』

「3・2・1」ヤバそうなカウントダウンが始まった。

『無視、無視、無視、』「・・・・・・、ほんとに寝ちゃったんだ」

『よかった』 「それにしても、こうしているとほんとに子供ですね。なんか申し訳ないな、私達の勝手な

都合でここに来たんですしね」と何かつぶやいている。

「それでも、ソラタがここに残るって言ってくれてみんな安心しちゃったしちょっと罪悪感が沸いてくる」

どうやら、僕はみんなに変な罪悪感を沸かせてるようだ。

『なんか、申し訳ないな、そうだ夕食の時いろんな話をしてみよう』

「はぁ、こうしてソラタを見ていると妹の事を思い出すな」

『クリスさんって妹が居たんだ』僕は、興味心身に聞いていた。

『そろそろ、起きよう』 「はぁ、気持ちがスッキリした」

僕は、背伸びをしながらいかにも起きた風の素振りをした。

「おっ、起きたか、どうだった」「気持ち良かったです。ありがとうございました」

ペコリと頭を下げてお礼を言った。

「と言っても、まだ結構時間があるけどどうします」

「それじゃあ、何か話でもしますか」僕はさっきの話が気になって話題をふった。

「じゃあ、私はソラタの事をもっと詳しく聞きたいな」と目をキラキラさせいつもは大人っぽい雰囲気を

纏ってるわりに今は、ものすごく子供っぽい。

「例えば、どんな事を聞きたいんですか」仕方なく聞いた。

「それじゃあ、ソラタに告白した人の事とかどんな風に告白されたのか」

「ブフッ、な、何でそんな事言わなきゃいけないんですか」

聞かれた質問に、思わずふいてしまった。

「それは、今は私がソラタのコーチだからだけど、何か問題でもあるかな」

「大有りです。まあ、別に話しても良いですけど」僕は別に問題ないしいい機会だから話してみよう

と、思った。「さすがソラタ、話が分かる」

「それじゃあ、まずは学校での様子を話しましょうか、心して聞くがよい」

「パチパチ」「まず僕は、友達が一人しかいませんでした」

「その子の名前は倉瀬舞って言います。そのことは家が隣同士ってこともあって親同士も仲良かったので

小さい頃は毎日のように遊んでました。学校でも僕はほとんど倉瀬としか話してなかったです。

それでもたまに、いや結構小野さんは、僕に話しかけてきました。しかもその小野さんは学校中の人気者で

毎回僕に話しかけてきたときには必ず男の人から嫉妬や殺意のこもった視線が飛び交っていました。

それで僕は毎回適当に返事をしたりしていました。それでこっちに召喚されて宿に泊まった時に僕はその

小野さんと相部屋になってしまって、まあ夕食を食べ終わった後に部屋でゆっくりしていると小野さんと

雑談をしていてその時に告白されました」

「へえ、それでどんな風に告白されたのかな、それもちゃんと聞かせて」

「それは、もうビックリするぐらいの告白でした。男みたいでした」

「へえ、どんな感じ真似してみてよ」

「私は、ソラタ君の事が好きです。私ずっと前からソラタ君の事が好きだったの、だから私と付き合ってください」僕は、その時の小野さんの真似をした。

「その子、イケメンだね」腹を抱えながらそう言われた。

「それで、僕は明日もしかしたら、死ぬかもしれない明日じゃなかったら明後日死ぬかもしれないって

言って断ったらなんて言ったと思います」

「なんて言ったの」「分かった、じゃあ元の世界に戻ったら私もう一回告白するからその時は受け取ってね

って言われて、僕は楽しみにしときますって言っちゃたので色々大変なんです」

「頑張れ、少年」『何そのどこかの少年漫画みたいなセリフは』

「できるだけ、頑張ります。でも僕はアイラさんの事が好きなのでどうしたらいいか」

「ハーレムでも作ったらいいじゃん」

「なんツー事呟くんですか。僕にそんな事できる分けないじゃないですか」


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