チートvsチート2
食事中僕は、色々と警戒しながら食べていた。
「そんなに、警戒しなくても他の料理には変なものは入ってないですよ」とルシルが言った。
「ルシルって、一応僕の従者なんだよね、何で主が命の危険にさらされているのに平気な顔してたの」
と怒りながら、言うと「だって、面白そうだったので、つい」と従者としてはありえない返答がされた。
「あの、皆さん、僕だって怒るときは怒りますからね、勘違いしないでください」
そしたら、いきなりレギンが「こいつは、キレるとスゲェ~、怖いぞ、私も目をくりぬかれて、キレたときは、ものすごくビビった。本気で魔神が生まれた日、だった。『こいつ、まさかルルー〇ュの事を知っているのか』と思っていた。
「そんな、ウソ言ったら誤解されるから、やめてよレギン」僕は、急いで弁解しようとしていた。
「あながちウソではないだろ、そのせいで山を消滅させたんだから」
「確かに、僕はキレたらそん時の事あんまり覚えてない事が多いけどさ」
「それより、早く食べて試合の続きするぞ」とセルカさんに言われて急いで食べた。
昼食を食べ終わると、僕たちはまた城の外に出てさっきの続きを始めた。
次の試合はユニさんとレインさんだ。
「それじゃあ、ユニっち始めるよ」とレインさんが言うとユニさんが「いいよ、レインちゃんでも私は手加減出来ないから気をつけてね」とさり気なく恐ろしい事を言って二人共自分の剣を出した。
レインさんの憤怒の刃 クレールは二刀流らしいレインさんの右手にある方の剣は黒い色をしている。
左手にある剣の色は白い ユニさんの暴食の刃リタリエターは、細長い太刀のような剣だ。
と、二人の武器を見ているうちに試合が始まった。
「いっくよー、降り続けて止まない岩とレインさんが黒い剣の方を
上に向け白い剣の方を下にして技名を叫ぶといきなりユニさんの周りに岩が豪雨のように降り続いている。
「こんなのじゃ、私を止められないよ 全て無効ユニさんがリタリエターを
地面に突き刺し技名を唱えると空から降り注ぐ恐怖共言える岩が一瞬で消えた。
「す、すごい」僕はレインさんの怒涛の攻撃一瞬で無効にした、ユニさんを見るとその言葉しか出てこなかった。「いつ見ても、ユニの全て無効はすごいな」とセルカさんが言っている
「そうだよね、私でもあれ使われたら、終わりだもん」とマリアさんもうなずいている。
「あの、ユニさんは今何をしたんですか」と聞くと
「あれは、ユニの切り札、全て無効だ、自分に向けられている魔法や特殊な攻撃を無効にするっていう技だ」『なに、そのメリ〇ダスの全反撃みたいな技』
そう言ってる間にもユニさんは反撃しようとしている。
「今度は、私から行くよ、血を呼ぶ竜巻」ユニさんが、リタリエターを
振り回すと赤い竜巻がレインさんの方に向かっている。
ドッカーンとレインさんに直撃した。土煙が舞う中に人影が見えてきた。
土煙が、消えて人影がはっきり見えるようになった。 そこには血だらけのレインさんがいた。
「はぁ、はぁ、中々やるねえ~、じゃあこっちもやるよ~ 回復薬の雨」
するとレインさんの周りに雨が降っている。すると、レインさんの怪我がみるみる治っていく。
「よーし、けがも治ったしいっくよ 見えない斬撃」
すると、ユニさんの鎧が、少しずつ傷ついて行く。
「じゃあ、私も行くよ 不思議な剣」
いきなり、ユニさんのリタリエターが、蛇のような動きをしている。
「くらえっ」「させるか」と二人共同時に剣を振り上げ同時に振り下ろした。
カキンッと金属音が響くと、ニュルニュルとユニさんの剣がレインさんの後ろに回り込み、背後を取った。
「そこまで」とセルカさんが言うと、二人の動きが止まった。
「お疲れ、二人共」とルミウスさんが二人に飲み物を、渡している。
「少し休憩してから次はマリアとルミウスの試合を始めるぞ」とセルカさんが言うと休憩した。
十分後、僕達はマリアさんとルミウスさんの、試合を見る事にした。
「じゃあ、やりますか。本気で行くわよ、ルミウス」
「いいわ、かかってきなさいマリア」と言うと、すごい殺気が二人を覆っている。
離れていても、分かるぐらいに、それだけ本気なんだろう。
本気、「あの、二人共ヤバそうなんですけど、大丈夫なんですか」と聞くと
「大丈夫、大丈夫、二人共さん何簡単に死んだりしないから」と軽い感じでクリスさんが言っている。
「そ、そうですよね」としか返せなかった。
『二人が、自分の剣に手を伸ばし始めた。少しずつ、ゆっくりと手を伸ばしている。まるで、西部劇の
ガンマンの一騎打ちのようだ』
その瞬間、二人共剣を鞘から引き抜きそれと同時に二人共飛び出した。
マリアさんの傲慢の刃 スラントは片手の剣だ、だけどマリアさんは左腕の義手に柄を突き刺し
腕と、一体化している。
一方ルミウスさんの、嫉妬の刃 ハインドは日本刀のような形状をしている。
「くらえ、爆炎を纏いし刃」
マリアさんの、スラントの周りにパチ、パチと火花が散っている。
マリアさんとルミウスさんの剣がぶつかり合うと、マリアさんのスラントが大爆発を起こした。
ルミウスさんは後方へ飛ばされた。「やったわね、今度はこっちからやり返させてもらうわね、
水を纏いし剣ver.千の細剣」
ルミウスさんの剣に水が集まったと思ったら、ルミウスさんが振り下ろすと、レイピアの突きのような
細い長い針みたいな形状になった水が見ただけでも千本マリアさんに襲い掛かった。
「また、うっとおしい技を、一撃で消し去ってあげる、覚悟しなさい
爆裂に浸る斬撃」
すると、とてつもない、爆発が起こった。「やっぱり、すごい破壊力だな」と隣で、クリスさんが呟いている。
土煙が消えるとマリアさんが倒れていてルミウスさんがマリアさんに関節技を決めている。
「そこまで」とセルカさんが終わりの合図を出すと二人共こっちに戻ってきた。
「お疲れ、ほらこれ飲んで」とユニさんが飲み物を渡している。
「じゃあ、これで今日の特訓は終わりにしようか」とセルカさんが言うと、僕たちは城に戻った。
城に戻るとまずみんなは風呂に入った。もちろん鍵を厳重に閉めて。
脱衣所で服を脱ぎ浴場に入った。まず体を洗い今日の事を思い出しながら、洗っていた。
『みんな、は一人一人、技を持っている。僕も何か技の一つぐらい覚えないといけない』
と思っていると、レギンがいきなり入ってきた。
「うわっ、レギンなんでここにいるんだよ」と大声を上げると「ソラタくーん、どうかしたの」とレインさんの声が壁の向こうから聞こえてくる。
「どうしてって言われても、ただ私も風呂に入りに来ただけだが」と何もなかったかのようにして体を洗っている。
「なんで、男湯で入っているのか聞いてるんだよ」と言うと、「私は、お前の剣だだから、お前の入っている方の風呂に入った。それだけだ」 「それは、ちょっとまずいと言いますか、とにかく僕はもう出るよ」
と言うと、「なんで、そんなに動揺しているのだ」と不思議そうな顔をして聞いてくる。
「そりゃ、何でもいいだろ、とにかく僕はもう出るから」と言って風呂から出た。
風呂から出て気が付いた、レギンがタオルを持ってきてない事に
「あいつ、何してんだ」と呟いて、僕は急いで部屋に戻ってタオルを取りに行った。
僕は、タオルを持ってもう一度風呂に戻ると、レギンが椅子に座っていた。
「ソラタ、何しに来たんだ」と言われた。僕は目をそらしながら「お前のタオルがなかったから取りに行ってたんだよ」と言うと「それは、助かった。このままでは、大変だったからな」と言いながら僕の方へ来た
「コレ、僕は先に部屋に戻ってるから」と言ってタオルを渡して走って部屋に戻った。
部屋に戻ってゴロゴロしていると、いきなりドアが開いた。
「びっくりした、もっとゆっくりとドアを開けないとドアが壊れちゃうよ」
「お前さっき、私の事見てただろ」とすごい言葉がレギンの口から出てきた。
僕は動揺しながら「そんな事は、ない」と言うと「そんな事はないだろ、お前さっき滅茶苦茶動揺していただろ」と言われ僕の胸に言葉が刺さった。
「正直に言ったら、私は怒らない」と言われ僕は覚悟を決めて正直に言った。
「はい、見ました。大変申し訳ございません」と言うといきなり部屋にみんなが入ってきた。
「ソラタ、お前は自分の剣に欲情する変態だったのか」とセルカさんに言われた。
「ソラタ君は魔王様の事が好きなのに、いいのかな~、レギンを選んじゃって」とクスクス笑いながら
レインさんに言われると
「そんなのじゃないです」と言うと「仕方ないですよ、ソラタさんだって男の子なんですから」とルシルに
言われた。『確かに僕だって男の子だし一般の男の子並みの性欲だってあるんだ』
と心の中で言い訳していると「ソラタ、お前は我の騎士だろ、なのに、なのに、ソラタの馬鹿ぁぁぁぁ」
とアイラさんに怒鳴られた。
「よし、今からソラタをぶちのめす、みんな準備しろ」とアイラさんが言うとみんな武器を持った。
「僕の話を聞いてください」と言うと「分かった、少しだけだぞ」とアイラさんが少し待ってくれた。
「まず一つ目、僕だって男の子ですし、一般の男の子並みの性欲はあります。
二つ目、僕は自分の剣に欲情するような変態ではありません。
そして最後に、僕は・・・アイラさんの事が好きです。だから僕はアイラさん以外の女性には、
興味がありません。これが僕の気持ちです。それに僕はアイラさんに僕はあなたの騎士になると自分で
決めて言いました。自分の言った事にはちゃんと責任を持ちます」
と言うと、アイラさんは今にでも噴火しそうになっている。
「武器を下げていいぞ」とアイラさんが言うとみんな武器ををしまった。
『よかった、僕にはまだ明日がある』と思っていると・・・
「さすが、ソラタ君だね魔王様がもう落ちそうだよ」とルミウスさんが言うと
「さすがだな、あんな恥ずかしいセリフを堂々と言えるなんて」とセルカさんが言っていつもの僕を
いじるのが始まった。「僕をいじっても無理ですよ、もう僕は自分の言った事に恥じらいは持ちません」
ときっぱり言うと、「なんだ、つまんねーな」とマリアさんがひねくれていた。
「それじゃあ、夕食を食べるとするか」と言われ、僕たちは食堂に行った。
食堂に着きいつもの席に着いた。席に着くと料理が来るまで、みんなで雑談をしていた。
「ソラタ君は、魔族と人間が共存できるようになったら、元の世界に戻るの」とユニさんに言われた。
だが僕は即答した。「えっ、何言ってるんですか? 帰る訳ないじゃないですか。さっきも言いましたけど
僕はアイラさんの騎士になるって言ったので、魔王様を置いて自分は元の世界に帰るなんて騎士いるわけないじゃないですか」と言った。そしたら、みんなの顔がパッと明るくなり「よかった、ソラタ君が帰っちゃ
魔王様が落ち込むし、私たちの遊び道gじゃなくて、可愛い後輩がいなくなったら寂しいしな」
とセルカさんに言われた。「今、遊び道具って言わなかったですか」と僕の聞き間違いを聞きなおすと
「そんなわけないじゃん」と、とても笑顔で言われた。
「そ、そうですよね、あははははは」と僕は話を終わらせた。
すると丁度、料理が来た。 「いただきます」僕は、料理を食べ始めた。
僕は二口ぐらい食べると、少し疑問が湧いた。料理がいつもと味付けが違うからだ。
そこで、僕はルシルに聞いてみた。
「ルシル、今日はいつもと違う味付けなんだね」と聞くとルシルの顔が嬉しそうになった。
「確かに、今日は私が作った料理ではありませんけど、よくわかりましたね」と嬉しそうな顔をしていった
「そりゃ、いつも食べているから、分かるに決まってるよ」と言い返すと、みんなが目をぱちくりさせた。
「味付けがいつもと違う、あんまり分からないな、ルミウスお前は分かるか」「いえ、分からないわ」
とセルカさんがルミウスさんに聞いている。だがルミウスさんも分からないみたいだ。
その後僕たちは黙々と料理を食べた。ルシルは僕の後ろでずっとニコニコしていた。少し気味が悪かったが
そんな事言えるわけない。よっぽど、料理に気が付いてもらえてうれしかったのだろう。