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チートvsチート

 僕はクリスさんとルミウスさんに「大丈夫ですか」と言い、手を出した。

「「ありがとう」」と二人から言われた。「こっちこそ、すいませんでした」と言いペコリと頭を下げて

謝った。「それにしても、お前超強くなってんじゃん」とマリアさんに言われて僕は少し自信がついた。

「これだけの力があれば、もう私達と一緒に特訓が出来そうだな」とセルカさんが言うとレインさんがこう言った。「じゃあ明日からソラタ君も私達と一緒だね」「僕は、皆さんと一緒に特訓して大丈夫なんでしょうか」と聞くと「「「「「「分からない」」」」」」と全員に言われた。

「そこ、少しは否定してくださいよ」「でもまあ、大丈夫じゃろ」とアイラさんに言われた。

するとレギンが光りだした。「うわっ」その時僕の視界が光に包まれた。しばらくするとやっと周りが見えてきた。「はぁ~、この姿になるのは何百年ぶりだ」と声のする方を見るとそこには初めて見る子がいた。

「お前は誰だ」と警戒しながらセルカさんが質問していた。「誰って、言われても私は私だ」と聞き覚えのある声がして、その人物に確信を持った。「もしかしてお前レギンか?」「そうだ、私はレギンだ」

と言った。レギンは人の姿をしていた。身長は僕と同じで髪は白髪のストレートで腰の位置まである。

瞳の色は黒で、人間の体と全く一緒だ。「「「「「「「えっ」」」」」」」とその場にいた僕以外が驚いていた。「ちょっと待てよ、それって剣が人間の形をしたって事?」と頭に?を浮かべてユニさんが質問していた。「でもなんでそんな事を、わざわざするんだ」とセルカさんも聞いていた。

するとレギンの口から出た言葉は、意外な物だった。「そりゃ、この姿になれば美味しいもの食えるし

自分で色々出来るからな」「「「「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」」」」

とみんなの声がその場に響いた。「それより今日はもう遅いから城に戻るとしよう」とアイラさんが言って

僕たちは城の中に入った。僕はすぐに風呂に向かった。たいていこういう時は絶対に先に誰かが入っているか僕が入った後に誰かが入ってくる。『だが僕は、そんなヘマはしない』

と思いながら風呂に入った。もちろん誰も入っていないか確認してから、誰も入れないようにして風呂に

入った。僕は風呂から上がるとすぐに体を拭いて自分の部屋に戻った。


部屋に戻るとレギンがゴロゴロしていた。「全く、多分お前だけだぞそんなのんきにゴロゴロ

している奴は」と言うと「いいだろ別に、私だって剣使いが荒い主のせいで疲れてんだ」と言われ

僕の胸にグサッと刺さった。「そりゃ、お前は僕の剣なんだし」と小さい声で言った。

「おーいそろそろ、夕飯だから食堂に来い」とセルカさんに言われて僕とレギンは食堂に向かった。

歩きながら僕はレギンと話していた。「そういえば、さっきこの姿になるのは何百年ぶりだ、とか言ってたけどお前最後に飯食ったのはいつなんだ」と聞くと「えーと、約四百十二年ぶりだな」

とキメ顔と共に言われた。

食堂に着くと僕はいつもの席につくとレギンは僕の横に座ってきた。

その時食堂全体にはものすごく美味しそうな匂いが漂っていた。

ギュルルルルルルゥゥゥゥゥとレギンのおなかからすごい音がした。

「レギンお前、どんだけおなかが減ってるのだ」と笑っているアイラさんに言われた。

その時ギュルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥとレギンと同じぐらいの音が僕のおなかからした。

「「「「「「「「お前もかっ」」」」」」」」とみんなから言われた。

するとルシルが美味しそうな料理を運んできてくれた。「ソラタさん、熱いので気を付けてください」

と言ってレギンとは逆の席に座ってスプーンを持って、スープをしっかりと冷ましてから僕の方へ近ずけてきた。「はい、ソラタさん、アーン」「ル、ルシル、自分で食べるから」と言うとルシルは顔を下に向けて

「私が、食べさせるのでは、嫌ですか」と言って落ち込んでいる。

「「「「「「「「あ~、ソラタが女の子を泣かした」」」」」」」」とレギンも入れた八人から言われた。

「ルシル、超かわいそう~」とマリアさんに言われた。「ソラタ君、ルシルちゃんがかわいそうだよ」

とレインさんにも言われた。するとセルカさんが今度は「一口だけでも、食べてやれよ」と言われ

「じゃ、じゃあ一口だけ」と言ったら「はい、ソラタさんアーン」と今までに見た中で一番の笑顔を見せて

僕の口にスプーンを入れた。「どうですか、お口に合いましたか」「うん、ものすごく美味しいよ、これからもずっと僕のために料理を作ってほしいな」と言うとみんなからものすごい視線を感じた。

ルシルの顔を見ると真っ赤になっていた。僕はもう一度自分の言った事を思い出すと、僕も顔が真っ赤に

なった。「あれ、ソラタは、魔王様の事が好きなのよね」「でも、今の言葉は、完全にルシルとそういう

関係になりたいって、表しているわね」と完全に悪魔の笑みに満ちたルミウスさんに言われた。

『はあ、何度目だろうみんなの悪魔の笑みに満ちた顔を見るのは』と思いがら僕はささっと夕飯を済ませた

僕は学習した。みんなの顔が悪魔の笑みになった時は全部無視するという事を、これから実行していこうと

思う。その後部屋に戻ってレギンと雑談をしていた。「お前を初めて手にした時に出てきた漆黒の鎧は

何なんだと」聞くと「あれは、お前がこれから使う鎧だ」と言われた。

「それじゃあ、みんなもあんな鎧を持っているのか」と聞くと、「ああ」「それじゃあ、あの鎧をもう一度

使うにはどうすればいい」「鎧を呼び出すには呪文が必要なんだ」と言われた。

「その、呪文を教えてくれ」と言うと「まあ、いいか」「ありがとう」

「じゃあ、覚えろよ」「分かった」と僕は元気よく言った。

「我、魔王を守りし、騎士なり 我、剣の力を引き出す、者なり 我、自らの欲を叶える、者なり

今、我に漆黒の鎧を纏わせたまえ。だ、分かったな」僕は「うん」と返事をして眠った。


異世界に来て八日目

「ソラタ、朝練をするから早く出てこい」とセルカさんに言われて僕は急いで支度をした。

「レギン、起きろ」「あと、五分」「だめだ、早く起きろ起きないのなら仕方ない朝食を少し分けてやろう

と、思ったんだけどぉ~、仕方ないか」と言うと「なんの事かな」と準備を終わらせて僕の目の前にいた。

「全く、お前みたいな剣はどこにも居ないぞ」と言うと「私は特別だからな」と言い返された。

僕とレギンは魔王城の外に出てみんなの所に行った。

「遅いぞ、ソラタ君」とレインさんに怒られた。「すみません」と僕は謝った。

「では、まず剣の素振り五百回始め」とセルカさんが合図をするとみんな自分の剣を柄から出して素振りを

始めた。「レギン、剣になってくれ」と頼むと「仕方ないな、全く」と言いながら剣になった。

僕はレギンを握って、思い切り振り下ろした。僕が剣を振り下ろした瞬間ドッカーンと大型の台風が来たような風を巻き起こした。「あ、あれ僕はただ振り下ろしただけなのに」と呟くと

「ソラタ、お前今なにしたんだ」と目を丸くしたセルカさんが話しかけてきた。

みんなの顔を見ると本物の化け物を見たような顔をしている。「何をしたって言われても、ただ剣を振り下ろしただけですけど」と言うと

「「「「「「ただ剣を振り下ろしただけでこんな風は起きる分けないだろ」」」」」」」と

息ピッタリに言われた。

「それで、この被害はどうすれば良いんだろうな、全く誰かさんのせいでまた仕事が増えた」

と、ユニさんに言われた僕は、土下座をして「大変申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁ」と叫んだ。

その後、ユニさんは再生魔法を使って僕が破壊したところを綺麗サッパリ元通りに治した。

「おっ疲れ~」とユニさんに声をかけるレインさん僕は周りを見渡して『完璧に治っている』と思った。

すると背中をポンポンと叩かれ振り向くとムニュと頬に指が刺さった。そして相手の方を見ると

人間になったレギンがいた。「何してるの?」と聞くと「お前の頬を突いているだけだがそれがどうした」

と、さわやかな顔をして返答した。

「いや、どうした、じゃなくてどうして人間に戻っているんだ」と聞くと

「だって、疲れたし、おなか減ったしめんどくさいし」と剣がこんな事言うのかと疑問を浮かべながら

スルーした。その後僕は何をしたらいいかセルカさんに聞くとそれじゃあみんなの組手を見ていろと言われた。僕は最初にセルカさんとクリスさんの試合を見た。セルカさんの色欲の刃コウガはとても細くて剣

と言うより、レイピアの方が近い。一方クリスさんの怠惰の刃ブレッジは曲刀のような形をしている。

するとユニさんが「初め」と言った途端に二人の周りからすごい殺気を感じた。

「す、すごい」と僕の口からそうこぼれた。僕の目の前ではカキンッと金属音を立てながら

戦っている。「くらえ、雷光一閃サンダーライン」と言う言葉と同時にクリスさんの方に向かって

黄金に輝く一筋の光が襲った。

「甘い、透明の壁ミラージュ・ウォール」とセルカさんの放った光の筋がクリスさんの周りで何かに弾かれて真上に軌道を変えた。

クリスさんが、セルカさんの技をはじいたと思ったら、クリスさんの背後にセルカさんは回り込んでいた。

「さすが、リーダー」「恐ろしい移動速度だな」とみんな口々に言っている。

シャキンッとまた音を立てた。

今、あの二人の周りには火花が散っている。二人の表情を見るととても楽しそうだ。

「今度は、こっちから行かせてもらう。剣の魔弾ブレイド・エナブレッド

クリスさんがブレッジを目で追えない速さで振ると緑色の斬撃のようなものが

セルカさんの後を追尾しているセルカさんがどれだけ逃げようともその後ろを追いかけていた。

僕は内心で『飛ぶ斬撃だと、まさかゾロの技がリアルに見れるとは』と思っていた。

するとドバンッとセルカさんに直撃した。

「だいじょうb」と言いかけた時辺り一面が真っ白になった。

少しずつ視界がはっきりとしてきた。そして完全に見えるようになった時に目に移った光景は

クリスさんがセルカさんにコウガで首を落とそうとしている場面だった。

「そこまで」とユニさんが言うと二人とも剣を鞘にしまってこっちに歩いてきた。

「あの、今何をしたんですか」と僕は全く分からないので隣にいたレインさんに聞いた。

「あれは、リーダーの切り札、時間の停止した世界タイム・スットプ・ワールド

少しの間だけ時間を停止させる技だよ」

「時間止めるってどんだけチート何ですか異世界召喚されたチート持ちでもこんなの勝てないですよ」

「君がそれを言っても説得力無いよ」と言われた。

「さすがに時間を止めるなんて、出来ないですよ」「まぁ、欠点が幾つかあるけどねぇ~」

なんかいきなりレインさんの表情が変わった。

「まず一つ、一日一回しか使えない所、二つ目はリーダーを、見たら分かるよぉ~」

そう言われた僕はセルカさんの方を見ると・・・「なんじゃこれぇ~」と芸人並みのツッコミをしていた。

なんとセルカさんを見ると小学三年生ぐらいの姿になっていた。

「セルカた~ん、レインお姉ちゃんがいっぱい遊んであげますよ~」と言って小っちゃいセルカさんを

抱っこした。「おい、やめろ! レイン」と言って暴れている。

僕は、なんか分からないけど、いつもいじられていたから、今は無性にセルカさんをいじりたいと思った。

そのまま僕はレインさんの方へ行きセルカさんにこう言った。

「子供がこんなところに居たら、危ないよ~、早くお家に帰らないとね」と言うと

「オ・マ・エ コロスゥゥゥ」と言っている。

「はいはい、子供がそんな事言っちゃ駄目だよ」と言うとセルカさんはこめかみをピクピクさせている。

「もう、リーダーをいじるのは止めて次の試合を始めたいけど、もうお昼だから城に戻るとしよう」

とルミウスさんに言われた僕達は城に戻った。


城に戻るとルシルが居た。「お帰りなさいませ、ソラタさん、皆さん」

「「「「「「「ただいまー」」」」」」」と全員で言って、食堂に行った。

食堂に着くといつもの席について料理を待つことにした。僕はお手洗いに行きたくなり席を外しトイレに

向かった。その後すぐに戻ると、僕の所にいかにも辛そうな料理を置かれていた。

「「「「「「「いただきます」」」」」」」と言って食べ始めた。なぜかみんなクスクス笑っている。

僕はいかにも辛そうな料理を口に運ぶと、アイラさんと、ルシルさんを加えた八人がものすごくにらんでくる。僕はそのままパクパクと食べるとみんなの顔が段々とあきれ顔になった。

その時、「なんでそんな平気な顔をしているんだ」とセルカさんが怒鳴ってきた。

「平気も何も、何が平気なんですか」僕は何かわからないまま聞くと

「お前の料理だけ、魔界で一番辛い木の実を粉末にした物を入れたのに何で無反応なんだよ」

と結構ガチギレしたセルカさんに言われた。「言ってませんで知ったけ、僕結構辛いのいけますよ」

「お前の味覚狂ってんじゃね~の」とセルカさんに言われた。

「結構辛いって言ってるけど、魔獣でも失神する辛さなんだがな」とアイラさんに言われた。

「みんな、僕に魔獣でも失神するような物を、僕に食わせたんですか。僕が辛いの無理だったら

どうするんですか。強くなるっていうより、死んでますよ」

『どうやら、食事の時も気を付けないといけないようだ』


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