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魔王城に来てしまった

「はっ」僕は気がついた。そして、周りを見てみる。「ここは、どこだろう。」「気がつきましたか主様」

「うぁ!」「き、君は」その時、僕は思いだした。この人に僕は連れてこられた事を

「申し遅れました。私は、ルシルフ・フローブルグと申します。ルシルとお呼び下さい。」「僕は空ヶ崎ソラタです。」どうやらこの人は、ルシルというようだ。まぁここは、慎重に話そう。「じゃあ、ルシルさんここはどこ何ですか。」

とりあえずここから逃げる方法を探そうと僕は決意したのだが、次の瞬間に無駄になった。

「話してもいいですけど、まずはこれを付けて下さい。」カチッと音がする方を見ると・・・

「コレ・ナニ」つい片言になってしまった。何故なら僕の手首と足首に、手錠を付けられていた。

「まずは、に・げ・な・い・よ・う・に・し・な・きゃ」「ヒャッフン」とつい僕は変な声を出してしまった。「あらあら、主様は可愛い声を出しますのね。」と、悪魔のような笑みを浮かべて僕を見てくる。

だが、その笑みは、そこはかとなく妖艶だった。さらに髪はシルバーで背は高く、百七十ぐらいで、スタイル抜群だ。僕は、ついその笑みに見とれてしまっていた。

「主様、どうかなさいましたか。」その言葉を聞いて僕は、正気に戻った。「えっ、い、いやぁ、そ、その綺麗だったから。」と、つい本音を暴露してしまった。僕はこの時,はぁー死んだぁぁと思っていた。

「あらあら、主様は、変態さんだったなんて。」ルシルの言葉が、胸に刺さる。「ち、違いますよぉぉー」つい、大声を出してしまった。

「それと、さっきから聞きたかったんですけど、主と言うのはどういう事でしょう」

「言葉、通りの意味ですけど、どうかしましたか」

「ソラタさんは、私の主人だって言ったら、分かりますか」

「な~るほど、って事は僕の言う事何でも聞くんだよね。じゃあ、僕をもとの場所に連れって行ってよ」

僕は、主と言う立場をうまく利用すると

「それは、無理です。確かに私の力を使えば、元の場所に連れて行くことが出来ます。

でも、そんな事をすれば主様の命が危ないですよ」

「あの、それはどういうことですか」僕は、その時死ぬほど焦っていた。

「そのままの意味で、もし、主様が逃げ出せば、世界の果てまで追いかけて、殺されますよ」

『なに、その脅迫、こんなところに居たらすぐに、死ぬかも』

「おっとそれより、そろそろ行かないと魔王様にヤバい事されますよ。」

ヤバい事って何なんだ。よし聞いてみよう。「ち、ちなみにヤバい事というのは、どんな事でしょう。」

「例えば、一日中魔王様の魔法の的ぉじゃなくて,練習相手にされたりします。」「今、的って言いいましたよね。」「はてぇぇぇー、何の事でしょうか。」とぼけただと。この人絶対にSだわ。

「それより、速くいきましょう。」ごまかした。だがそれもそうだ。「そうですね。」移動しながら

今、どこにいるか教えてもらった。「ここは、魔王城です。」魔王城って、展開早ないっと思いながら

歩いて行った。中には魔物がたくさんいたが女性しか見当たらない。不思議に思いルシルに聞いてみた。

「さっきから、女性しか見当たらないですが、どうしてですか。」「男性の方は七割が、戦で死にました。」

ルシルの言葉が、胸に刺さる音がした。「それなら、どうして人類を滅ぼそうとしているんですか。」

僕は、少し強く言ってしまった。「そのことは、魔王様にお聞き下さい。」

ルシルは、少し唇を噛んでいた。すると目の前に、大きな扉が見えた。「見えました。ここが、魔王様の

いる部屋です。」どうやらついたようだ。いつの間にか僕の心臓はドックンドックン鳴っていた。

ガガガガガァァァー扉の開く音がした。扉の奥には椅子が一つだけポツンと寂しげに、置いてあった。

「あれっ、また魔王様はどっかに行ったのですか。まったく、主様はここで待っていてください。」

ルシルは、扉を閉めて魔王を探しに行ったようだ。よし今なら逃げられると思った瞬間、背後から声が聞こえてきた。「ほうほう、主が強欲の刃 レギンに選ばれた者か、結構可愛い奴ではないか。

「君は誰」僕は、気がついたら目の前の女性に、そう話していた。「我は、アイラシーズ・ウルスグリッド

いわゆる魔王じゃ」「えっ、魔王でもさっきルシルさんが探しに行ったけど」「そうじゃ、ルシルは邪魔だ

から我が消えたふりをして、出て行ってもらった」「出て行ってもらった、何のために」僕は魔王を見た。

よく見ると僕にはどストレートだった。髪は黒で長髪ストレートだ、背も僕と同じくらいで百六十五くらい

スタイルは、ふつうだがどこか大人っぽい。ほとんど人間と、変わらないが背中に漆黒の翼が生えている。

「それはお主と、二人で話したかったからじゃ」いきなり魔王の、目つきが変わった。

「ハナシトハナンデショウ」と僕はロボットのような口調に、なってしまった。「そんなに固まるでない

「我はただ、お主に頼みがあってのう」「魔王が、頼み事こんな僕に?」「その魔王というのは、やめて

もらえるか、アイラと呼ぶがいい。」「じゃあアイラさん僕は、ソラタって呼んでください。」

「うむ、ではソラタ、改めて言おう我の騎士になれいやなれではない、なるんだこれは決定事項だお前に

拒否権はない、では改めてアイラシーズ・ウルスグリッドだ、よろしく。」ちょっと待って何これなぜこのセリフが、まさかリアルで聞くことになるとは、その時、僕の思考は、

フリーズしていた。しばらくして、正気に戻った。「あの騎士とは、どういうことでしょう。」

「言葉の道理の、意味だが何か問題でもあるのか。」アイラさんも結構なSなようだ。

「いや、問題大有りですよ。」僕は、大声で怒鳴っていた。「ソラタよお前が強欲の刃 レギンに選ばれた

者だから我の騎士にならなければならないと言ったらわかるか。」何、僕がもらった七本の罪の剣

とか言う奴のせいで、僕は魔王城に連れて来られたの。僕は頭をフル回転させてこの答えが出た。

「それより、なんで人間を滅ぼそうとしているの?」僕は一番聞きたかった事を聞いた。「我らは、人間

を滅ぼそうなどと思ってないぞ。」「えっ、じゃあなんで。。」「元々魔物と人間は共存していた。」

「どういう事」僕はアイラさんから聞いた言葉に困惑していた。「いつからか、魔物と人間の共存を神が引き裂こうと考え人間達に魔物と共存してはいけないとか言って今のようなことに、なったのだ」

「えっでもルシルさんが、戦で男性は全員が死んだって聞いたけどそれは」僕は、さっきルシルさんに

聞いた言葉が頭をよぎり、質問してみた。「それは神々との戦の事だ」「じゃあ人間を、滅ぼそうとしているっていうのも」「全部、神の吐いた嘘っぱちだ」どうやら僕は、やっと全てを理解したのか、アイラさん

の言葉を聞いて頭の中にクラスのみんなの顔が浮かんだ。この時初めて魔王軍のみんなを助けたいと、思った。「どうじゃ、もう一度聞くがソラタ、我の騎士にならんか」「僕はクラスのみんなを、助けたいアイラさんあなたと行けばみんなを、助けられますか」僕は湧き上がってくる感情を抑えて聞いた。

「それは、お前の頑張り次第だ」その言葉を聞いて、「分かりました。僕は、魔王アイラシーズ・ウルスグリッド様の騎士になります。だからみんなを助ける力を僕に下さい。」

「うむ、いい心がけじゃだが、我の助けはいらないじゃろう。なぜならソラタお前には、すごい力があるの

だから。力を願えば願うほど強い力を授けてくれるじゃろう。」「ち、力をくれる。じゃあ今」

僕は全力で力を望んだ。「あれ、全然変わらない」僕は、少し意味が分からなくなった。「そうじゃ、お前の力をその剣に認めて

もらうのじゃ」「でもっどうやって」「さあ、全くわからん」僕は一瞬本当にこの人が魔王なのかと、

疑問に思ってしまった。「あっ、今本当に魔王なのかと思ったじゃろ」グサリッと胸にアイラさんの言葉が

刺さった。「ご、ごめんなさい」「ちょっとは、否定しろよ。」とアイラさんにそう言われて僕は、下を

向いた。「まぁいいじゃろ、我にだって分からん事があるのじゃ」その時、ガガガガァァァァーと、扉が

開いた。「あー魔王様こんな所にいたー」扉が開くと、そこには息を荒くさせたルシルさんがいた。

「ルシルさん」「オールシルヨーヨクキタナァー」アイラさんがルシルさんに棒読みで話かけていた。

「まあ、冗談はここまでにしてルシルよ、ソラタを部屋に連れて行くのじゃ」「たくさん言いたい事があるりますが、分かりました。主様こちらに来てください」僕はルシルさんに、ついていくとアイラのいた部屋

の中から行けるようだ。「さあ主様こちらです」なんと部屋の隅の扉から行けるようだ。

その先には、八畳半ぐらいの部屋があった。「ここにこれからは、住んで下さい」

と、ルシルさんに言われた。

僕は、部屋に入るとまず軽く掃除した。掃除を終えた僕は、魔王様の部屋に行って風呂の場所を聞こうと

思い魔王様の部屋に行くと、誰も居なかった。

僕はしばらく待っていると、ルシルがドアを開けて、入ってきた。

「あれ、主様どうかしましたか」

「あっ、うん風呂に入りたくて、風呂の場所を聞こうと思って」

「風呂なら、この部屋を出て右に曲がって、真っすぐ行ったところにありますよ」

「分かりました」僕は、そう言われて浴場に向かった。

浴場に着くと、脱衣所で服を脱ぎ入った。

僕は、体を洗っていると、女湯の方から、誰かが入っている音がした。

僕が風呂に浸かっていると、いきなりドアが開きその方向を見ると

バスタオル姿のルシルさんがいた。

「何してるんですかぁぁぁ」と大声で言うと「ソラタ、お前も風呂に入っていたのか」

と女湯の方からアイラさんの声がした。「ちょっと、ルシルさん何してるんですか」

「何って、主様の背中を流そうと思いまして」

「ルシル、お前ソラタに何してるんだ」とアイラさんの怒鳴り声が響いている。

すると、お湯が少しずつ血に染まっていくのが見えた。

「主様鼻血が出ていますよ」と言いながら僕の方に近寄ってくる。

ブッシャーとさらに鼻血が出て目まいがして僕はその場に倒れた。

「主様、だ、大丈夫ですか」と言って僕の方に近ずいてくる。僕の意識はその場で途切れた。


はっ、と僕は気が着くと自分の部屋で寝ていた。

「あれ、確か僕は風呂に入っていたはずなのに」

「起きましたか、主様は、さっき風呂場で、鼻血を大量に出して、倒れたんですよ」

「そうなんだ、ところで僕をここまで運んだのは・・・誰かな」

「主様を運んだのは、私と、メイドさんが複数人でここまで運びました」

『うん、あまり考えないようにしよう、これ以上考えると悲惨な事になりそう』

「それで、主様はもうお体の方は大丈夫ですか」とルシルさんは、僕の事を心配してくれるようだ。

「うん、もう大丈夫だよ、ありがとうルシルさん」

『ほんとは、まだ結構クラクラするけど、そんな事を言ったら、もっとヤバそうだからやめておこう』

僕は、起き上がってアイラさんのいる部屋に行った。

アイラさんの部屋に着くと縄で縛られていた、アイラさんを見つけた。

「ちょっと、大丈夫ですかアイラさん」僕は、急いでアイラさんの所に行って、縄をほどいた。

『アイラさんって魔王なんだよね、何て哀れな魔王なんだ』

「ソラタよ助かった。礼を言う」「ところでなんでアイラさんは縄で縛られていたんですか」

僕は、きっとそれはもうすごい事情があるに違いないと思いながら聞くと

「それは、我がソラタの世話じゃなくて看病をしようとしたらルシルに縛られたのじゃ」

「ははは、『うん、何て哀れな魔王様なんだろう。僕はこんな魔王見たことないや』」

「それで、ルシルはなんで、アイラさんを縛ったの」僕はアイラさんを縛ったルシルに聞くと

「魔王様が、主様が寝ているのを狙って、何かしようとしていたので縛ったまでですが」

思いもよらない返答が帰ってきた。

「あれ、アイラさん話が違いますけど、どういう事ですか」

「ははは、テへペロ」『なにこれ滅茶苦茶可愛い』

僕はその後何もなかったかのようにして部屋に戻って寝る準備をした。


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