登場人物紹介1
フェーズ1が終わり、フェーズ2の前に今までの主要な登場人物の紹介と整理を。
基本的に登場した国か、所属している国ごとにまとめていきます。
抜けてたらすみません!
◆なお、これまでのネタバレを含みますのでご注意を◆
【欄外】
【『最古の魔法使い』】
詳細情報、無し。
【『何か』】
性別も年齢も姿も不明の謎の存在。ヘルトを始め、一部を除いた転生者はこの『何か』から力を授かっている。
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【ジェミニ公国】
【アーサー・レンフィールド】
本作の主人公。自称、どこにでもいるごく普通の少年だが、妹達との約束の事や理不尽を見過ごせない性分のため、行く先々で事件に関わる事になる。魔力が欠片程度しか無く、ほとんど魔術を使えないのに爆弾や奇策で魔族やドラゴンを撃破していて、どこにでもいるごく普通の少年が聞いて呆れる状態。狂信的なまでに他者の命と心を救おうとする傾向があり、その根底には亡き妹達のように生きたいという思いがある。そのためどんなに絶望的な状況でも全てを救おうとするうえ、一人で突っ走るクセがあり、常に危険に身を晒して仲間を心配させている。
【アレックス・ウィンターソン】
本作のもう一人の主人公。アーサーの親友であり、彼の無茶な行動をいつも止めようとするが、結局は手を貸してしまう、アーサーに負けず劣らずのお人好し。ユーティリウム製の直剣を愛用し、『雷』系の魔術による身体強化をメインに戦う直接戦闘担当。乱暴な口調や行動が見られるが、その奥には他者への思いやりがある。アーサーのように狂気じみた人助けはしようとせず、かといって簡単に見捨てる訳でもなく、基本的に助けられそうなら助けるし、明らかに無理そうな場合は見捨てる。言い表すなら一番普通の少年。
【アンナ・シルヴェスター】
アーサーとアレックスの親友。オーウェンに拾われた孤児で、魔族が襲撃してきた際に首都へ連絡に走り、それ以来アーサーとアレックスとは会っていない。『ジェミニ公国』の情報統制のため二人の事は死んだと思っている。
【オーウェン・シルヴェスター】
アンナを孫のように扱っている長老。かつて『第二次臨界大戦』で武勲を挙げたほど腕は立つ。『滅炎の金獅子』というあらゆるモノを燃やし、本人の意志以外では消えない炎を生み出す魔法を使える。アーサー達を逃がす為に魔族のグラヘルと戦い死亡した。
【レイン・レンフィールド】
アーサーの実妹。結界を越えて入って来た魔族によって母親と共に殺された。アーサーに『人間と魔族の共存』という最初の夢を与えた張本人。
【ビビ】
川を通って『ゾディアック』に流れ着いた魔族の少女。アーサーを兄と慕い、アーサーもまた義理とはいえ妹として大事に思っていた少女。魔族に恨みを持つ男の手により暴力の限りを尽くされ、最期にはレインと同じ願いをアーサーに託して逝った。大きめの石を立てただけの質素な墓には『ビビ・レンフィールド』と刻まれており、彼女が遺した形見のロケットはアーサーにとって心の支えとなる拠り所になっている。
【近衛結祈】
人間と魔族のハーフである『魔族堕ち』。体内魔力と自然魔力を合わせて行使する忍術を扱い、単独で一方的に魔族を殺せるほど戦闘力が高い。アーサーとの対話を経て、生きる意味を見つけるためにアーサーとアレックスの旅に同行する。悲願は母の仇、パラズリー・スチュワートの殺害。自分を救ってくれたアーサーには強い恋心を抱いており、彼のよき理解者でもある。
【近衛國彦】
結祈の祖父。結祈の復讐活動を知っていたが、自身も恨みからそれを黙認していた。自然魔力の力を使って農作物を育てて穏やかに暮らしている。
【飛騨久遠】
結祈の姉代わりのお姉さん。結祈の件のお礼に、何かがあれば力を貸すと別れ際にアーサーと約束を交わした。
【マーカス・リチャーズ=ジェミニ】
『ジェミニ公国』の現公王。アーサーとアレックスを追放した張本人。
【村にいた男】
村ではトラブルメーカーだったアーサーやアレックスを元から嫌っており、魔族の侵入で妻子が殺されたのに二人が生きていた事に激怒して殺そうする。全てを奪った魔族を心の底から嫌悪しており、ビビが魔族だと分かると誘拐して惨殺した。さらにアーサーとアレックスも殺そうとしたが、逆に撃退された。その後の動向は不明。
【グラヘル】
『ジェミニ公国』に侵入した中級魔族にして、アーサーとアレックスが旅を始めるきっかけを作った張本人。あらゆるものを飲み込む魔術を持っていて強敵だったが、アーサーとアレックスの尽力によって殺害された。
【クロネコ】
アーサーの古くからの友人。黒いローブを着ていて顔は見えないが、アーサーが望んだ時に現れて食事など対価の代わりに、質問に対して正確な答えを与えてくれる。
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【タウロス王国】
【サラ・テトラーゼ】
『タウロス王国』の『竜臨祭』に出場していた少女。体の部位を動物の物に変える『獣化』という魔術を使え、その影響で常に五感が鋭く危機を察知する第六感を備えている。成り行きでアーサー達の旅に同行する事になった。共に事件を解決したアーサーの事を心から信頼しており、結祈の事は大切な友人だと思っている。
【ニック】
アリシアを救うために『オンブラ』を抜けた四人の内の一人。リーダーを務めていた。事件後はアリシアを救うために犯した罪を償う名目で牢屋に入った。
【ミランダ】
アリシアを救うために『オンブラ』を抜けた四人の内の一人。副リーダーを務めていた。唯一の女性。事件後はニックと同じく牢屋に入った。
【レナート】
アリシアを救うために『オンブラ』を抜けた四人の内の一人。ハッキングなどの情報系に強い。四人の中では一番新米なので、いつも新入り扱いされている。事件後はニックと同じく牢屋に入った。
【マルコ】
アリシアを救うために『オンブラ』を抜けた四人の内の一人。基本的に冷静な男。実は機械に強い。事件後はニックと同じく牢屋に入った。
【アリシア・グレイティス=タウロス】
フレッドの死後、『タウロス王国』の国王を務める。魔術は使えないが体内に常人を遥かに上回る量の魔力を内包しており、ドラゴン復活のためにフレッドに利用された。その罪の意識から刺し違えてでもフレッドを止めようとしたが失敗し、事件解決はアーサー達に任せる形になった。やや自分を犠牲にし過ぎる傾向があるが、自国の民を何よりも愛しており、自身を救ってくれたニック達やアーサー達には心の底から感謝している。
【フレッド・グレイティス=タウロス】
『タウロス王国』の元国王。魔族を殲滅するためにドラゴンを作っていたが、アーサー達によってその計画は阻まれた。ドラゴンと共に水の中に沈み、その後死亡が確認された。
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【アリエス王国】
【シルフィール・フィンブル=アリエス】
『アリエス王国』のお姫様。略称はシルフィー。森で襲われていた所をアーサーに助けられ、彼に兄弟間の争いを止める協力を求める。意外と負けず嫌いで口は軽い。また自然法則に縛られない魔法という技術を使える。戦争後にアーサー達の旅に同行する事にした。
【フェルディナント・フィンブル=アリエス】
略称はフェルト。『アリエス王国』の第一王子で、シルフィーから見て上の兄。戦争後に正式に『アリエス王国』の国王となった。
【ヴェルンハルト・フィンブル=アリエス】
略称はヴェルト。『アリエス王国』の第二王子で、シルフィーから見て下の兄。『アリエス王国』を守るためにハーフエルフの不老不死の霊薬と、ダークエルフの戦闘力を求めてクーデターを起こした張本人。アーサー達によってその野望が阻止されると、戦争後は地下に投獄された。
【ネスト・フィンブル=アリエス】
『アリエス王国』の前国王。五〇〇年という長い時を生きた末に逝去した。
【ヴェロニカ・フィンブル】
王宮のメイド長。シルフィーとは幼い頃からの親友。マルセルに襲われていた所をアーサーに助けられる。ヴェルト派によって虐げられていたメイド達を助けてくれたアーサーと、幼少から分け隔てなく接してくれたシルフィーとフェルトには深く感謝している。人の悪意を見抜く『無』の魔術を使える。
【マルセル・グラネルト】
ヴェルトの側近の宰相。ヴェルト派の中で特にメイド達を虐げていた。アーサーによって不逞が白日の下に晒され、裁判の途中に侵入してきた魔族によって殺された。
【フィリップ・クレべリン】
フェルトの宰相でありながらヴェルト派で、アレックスを罠に嵌める。アレックスとの対話を経て改心したが、アレックスにユーティリウム製の直剣を託した後、侵入してきた魔族との戦いに巻き込まれて死亡した。
【ハンジ】
ネストが国王だった頃から仕えており、ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣。長命のエルフでもかなり歳を取っている。
【マーク】
マイクとは双子の兄弟で、区別がつかないほど似ている。ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣の一人。
【マイク】
マークとは双子の兄弟で、区別がつかないほど似ている。ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣の一人。
【リーズ】
『アリエス王国』城下町に住む一般人の小さな女の子。決戦前のアーサーにナマナの実をあげた。
【ニーナ】
宮廷内の図書館に一人しかいない司書……なのだが、頻繁に本棚を崩してしまう超絶ドジっ子。
【エンシオ】
エルフの精鋭部隊の隊長を任されている。
【レーナ・アヴニール】
未来を占う『固有魔術』を持っている婆様。五〇〇歳ほどなので、ネストがいなくなった『アリエス王国』では最も長生き。
【ソニック】
『アリエス王国』に親友した中級魔族の一人。目にも止まらぬ速さで動く事ができたが、アーサーとシルフィーによって足止めされた所をサラにトドメをさされて死亡した。
【名称不明】
『アリエス王国』に親友した中級魔族の一人。姿を消す魔術を使って侵入していたが、結祈に発見され一方的に殺された。
【蟲毒】
『アリエス王国』に親友した中級魔族の一人。サラと似た魔術を使うが、こちらは獣ではなく虫の力を人間大にして使える。侵入した魔族の中では最強で、二度目の戦いでは科学製の鎧を身に纏っていた。しかしアーサー、アレックス、結祈、サラ、シルフィーの五人によって殺された。
【クロイヌ】
クロネコの同族。同じように対価の代わりに、質問に対して正確な答えを与えてくれる。感情豊かなクロネコとは違い、冷静でクールな佇まいの藍色の髪を持つ青年。
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【レオ帝国】
【ヘルト・ハイラント】
本作のもう一人の主人公。異世界からの転生者で、『何か』に付与されたありとあらゆる能力と莫大な量の魔力、さらに使うよりも早い魔力回復能力を持ち、一度見た魔術や魔法は特殊なものを除けば大抵使える。自分に助けを求めた人や身近な人だけは例外だが、基本的に功利主義者で多くを助けるためなら少数は切り捨てられる。その力は『アリエス王国』が全勢力で戦った魔族達を一撃で葬れるレベル。
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【ポラリス王国】
【女王】
『ポラリス王国』の中心にあるビル。その最上階に座す者。『計画』があるらしいが全てが謎の包まれている。
【エミリア・ニーデルマイヤー】
銀に青を混ぜたような髪色のショートヘアに白衣を羽織った女性。『新人類化計画』というものを進めている。
そして物語は、フェーズ2【村人と勇者】へ