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行間四:■■■■・■■■■■■■■の大成
『無限の世界』が窮地を脱したのと時を同じくして。
『ポラリス王国』でも後戻りが出来ない所までとある事態が動いていた。
『オペレーション・フィッシュフック』。ヘルト・ハイラントが仕組んだそれを中心とした、ドス黒い『暗部』の渦が。
「……、」
その渦とは違う別の場所。とある一人の人間も動いていた。
直接関わる訳ではないが、間接的には関与して。
『タウロス王国』『一二宮協定』『クピディタース』『ノアシリーズ』。あらゆる全てを糧にして進んできた。そして待ち望んだ好機。おそらく今回がその一つ。
ただし今ではない。その好機は『暗部』の戦いが終わった後だろう。
だから備える。いつも通りに、胸に燃え滾る炎を宿して。