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村人Aでも勇者を超えられる。  作者: 日向日影
フェーズ4【終末の序曲】
380/576

登場人物紹介3

フェーズ3も終わったので、ここらで主要人物の紹介と整理を。

今回は今までとは違い、基本は所属している組織ごと、次に登場した国か所属している国でまとめていきます。

抜けてたらすみません!



◆なお、これまでのネタバレを含みますのでご注意を◆







【欄外】



【『最古の魔法使いエンシェント・ウィザード』】

詳細情報、無し。



【『何か』】

性別も年齢も姿も不明の謎の存在。ヘルトを始め、一部を除いた転生者はこの『何か』から力を授かっている。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





【『ディッパーズ』】



【アーサー・S・(スプリング)レンフィールド】

本作の主人公。自称、どこにでもいるごく普通の少年だが、妹達との約束の事や理不尽を見過ごせない性分のため、行く先々で事件に関わる事になる。今では魔王の右腕を所持しており、魔力を自由に操作できるようになった他、様々な力を得た。どこにでもいるごく普通の少年が聞いて呆れる。『カプリコーン帝国』で停滞から立ち直った時にこれからも他者の命と心を救い続ける事を誓い、『スコーピオン帝国』の事件で仲間達と共に『ディッパーズ』を再建した。その影響で一人で突っ走るよりも仲間と力を合わせて困難に立ち向かう傾向になって来ている。『担ぎし者』の運命に翻弄されている事は自覚しているが、その反面自分の人生や他の生き方が分からないといった闇を抱えている。『ディッパーズ』の中ではリーダーの立ち位置。魔王であるローグ・アインザームと五〇〇年前の『ディッパーズ』であるサクラ・S・ユスティーツの息子であるが、過去の世界や別の次元では会った事があるものの、実際に会った事はない。

秘匿組織『イルミナティ』のメンバーでもある。



【アレックス・ウィンターソン】

本作のもう一人の主人公。ユーティリウム製の直剣と全身を覆う『ワルキューレシリーズ』の『ヴァルトラウテ』という特殊スーツを使用し、雷の力を合わせて戦う。アーサーのように狂気じみた人助けはしようとせず、ヘルトのようにハッキリとした功利主義でもなく、基本的に助けられそうなら助けるし、明らかに無理そうな場合は見捨てる。言い表すなら一番普通の少年だが、アーサーが『オンリーセンス計画』の結末でいなくなった時期から見るようになった悪夢にうなされ、世界の防衛に尽力するようになった。魔術よりも科学に傾倒しており、セラと共に多くの兵器を開発している。アーサーが消失していた時期は彼の代わりに『ディッパーズ』のリーダーを務めていた。



近衛(このえ)結祈(ゆき)

人間と魔族のハーフである『魔族堕ち』。体内魔力と自然魔力を合わせて行使する忍術を扱い、単独で一方的に魔族を殺せるほど戦闘力が高い。悲願は母の仇、パラズリー・スチュワートの殺害。自分を救ってくれたアーサーには強い好意を抱いており、彼のよき理解者でもある。世界を守るよりもアーサーを支える事や、仲間や友達を護る事を重視しているためアレックスなどとは衝突が多い。『ディッパーズ』の女性陣の中では発言力が大きく、二度目の『タウロス王国』でアーサーもアレックスもいなかった時はラプラスらと共にリーダーの代わりを務めた。全ての属性の忍術を使いこなし、『偽法・元素精(エレメンタルズ)霊』などを用いた応用力と戦闘能力は『ディッパーズ』の中でもトップクラス。



【サラ・テトラーゼ=スコーピオン】

『タウロス王国』の『竜臨祭(りゅうりんさい)』という闘技大会に出場していた少女。その大会の裏で行われていた事件をアーサーと共に解決し、その後は成り行きでアーサー達の旅に同行する事になった。体の部位を動物の物に変える『獣化(じゅうか)』や、普段はネックレスに納まった武装『オルトリンデ』を使って戦う。後に『スコーピオン帝国』のお姫様である事が分かった。アーサーの事は気が合う良い友人だと思っていたが、『スコーピオン帝国』の一件でアーサーへの好意を自覚し、セラとの長年の確執を解決してくれた事には大きな感謝を抱いている。アーサーにとって結祈が良き理解者なら、サラは良き相棒という立場である。



【シルフィール・フィンブル=アリエス】

『アリエス王国』のお姫様。みんなからはシルフィーと呼ばれている。森で襲われていた所をアーサーに助けられ、彼に兄弟間の争いを止める協力を求める。戦争後はアーサー達の旅に同行する事にした。お姫様という事もあり思考が理想よりも現実寄りだからか、アーサーを擁護する者の多い初期の『ディッパーズ』の中では珍しくアレックス寄りの意見を持っている。アーサーが消失していた時期も結祈達とは違い、活動を続けていたアレックスの心身を支えていた。そんなアレックスとは割と良い雰囲気。



【ラプラス】

人間離れの演算能力で『未来』を観測する力を持つ、五〇〇年前に勇者達によって造られた『一二災の子供達ディザスターチルドレン』の一人。最初は『ポラリス王国』から出られなかったが、アーサーがそれを解決した事により『ディッパーズ』として行動を共にする。能力を使った適切な指示とサポートが得意で、仲間の中で最もアーサーと行動を共にする機会が多い。そのためアーサーの事をよく理解しており、常に彼の傍らで立ち回りやすいようにフォローする立場になっている。アーサーの事は自身のマスターとして以上に一人の男性として慕っており、人の愛情に接する機会が無かったためか結構嫉妬深い。ただし結祈やサラなど、一部の女性と関わる事については寛容。『ディッパーズ』の中では能力を用いたブレインの立ち位置にいる。アーサーにとって結祈が理解者、サラが相棒なら、ラプラスは半身のような立ち位置にいる。

秘匿組織『イルミナティ』のメンバーでもある。



【レミニア・アインザーム】

ナユタによってローグの遺伝子から造られた人工生命体で、『魔造の一二ヶ月計画』の成果から生み出された。『無限』のパンドラの『魔神石』である心臓を埋め込まれており、実質的な『一二災の子供達ディザスターチルドレン』。その無尽蔵の魔力を利用して使用魔力の多い『空間魔法』を多用して転移など色々な事ができる。アーサーを助けるために形見であるローグの右腕を移植した張本人。『魔族領』から出た後にアーサーの妹となったが、姓はアインザームを名乗り続けている。しかしアーサーの事は自身の兄として慕っており、アーサーもまたレミニアの事を妹として大切に想っている。



【クロノ】

上級魔族の一人にして、時間を止めたり過去に跳んだり、時間に関する様々な能力を持つ『一二災の子供達ディザスターチルドレン』の一人。ローグがいなくなり死ぬ事が目的だったが、『オンリーセンス計画』の折に不死性が無くなった事でアーサー達と行動を共にする事にする。秘密主義だが五〇〇年間の事や先々で起こる事象など多くの事を知っており、上手く事が運ぶように立ち回っている苦労人。『ディッパーズ』の中ではアーサーの無謀な行動を言葉で抑えられる貴重な存在でもある。

秘匿組織『イルミナティ』のメンバーでもある。



【セラ・テトラーゼ=スコーピオン】

『スコーピオン帝国』の王女にしてサラ・テトラーゼ=スコーピオンの姉。長い間対立していたが、セラは本当はサラの事を愛しており、彼女を突発的に起きる大戦の脅威から救うために、自らが望むタイミングで『第三次臨界大戦』を引き起こそうとしていた。自身が武器と定義したものを操る魔術を扱い、生物以外ならほぼ全てを操れる。ダイアナと刺し違えるつもりで戦いに挑んだが、アーサーに救われて命を繋いだ。彼の失踪時には最後の頼みを聞き入れ、今度はその力を『ディッパーズ』のために使い始める。アレックスとは開発などを一緒に行っており思考も似ているため一番親しく、今はお前がいるから割と幸せだ、とまで発言しており、彼と共に多くの兵器を開発して戦いに備えている。

秘匿組織『イルミナティ』の一人。

秘密同盟『シークレット・リーグ』のメンバーでもある。



【シャルル・ファリエール】

ダイアナの親友で『サジタリウス帝国』出身。魔力で出来た様々な能力を付与した矢を放つ魔術を扱う。本人は男のような名前を気にしているが、それに対して一人称は『ボク』。彼女と親しい者はシャルルを縮めてシャルと呼んでいる。『サジタリウス帝国』に殺された弟の復讐に燃える親友のダイアナの『オンリーセンス計画』に協力していたが、アレックスに説得されて手を引いた。その後はダイアナから離れ、『ディッパーズ』の一員としてアレックスらと行動を共にしている。



【シグルドリーヴァ】

セラが作った人工知能のブリュンヒルド。ユーティリウムのボディ。アレックスの雷。そして『言語(バベル)』の『魔神石』を使って造られたアンドロイド。石の力と強固な肉体で戦い、かつ人間と同じように心がある。仲間に呼ばれる時は名前を縮めてリーヴァと呼ばれている。雷光の速度で移動し続けられたり、戦闘能力はかなり高い。



【アンナ・シルヴェスター】

アーサーとアレックスの親友。オーウェンに拾われた孤児で、魔族が襲撃してきた際に首都へ連絡に走り、それ以来アーサーとアレックスが追放されたため会っていなかった。しかし『ディッパーズ』結成時に二人の生存が世界に広まり、『グレムリン計画』の折にアレックスと再会して『ディッパーズ』に参加する事になった。オーウェンと同じどんなものでも燃やす魔法を扱える。『タウロス王国』に向かう前にアレックスに告白したが、その返事を聞く前に操られたネミリアが撃った弾丸からアリシアを庇って意識不明の重体となった。『ディッパーズ』が再建されてから初めての犠牲者。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





【『W.A.N.D.(ワンド)』】



【ヘルト・ハイラント】

本作のもう一人の主人公。『何か』にあらゆる能力を付与された異世界からの転生者。自分に助けを求めた人や身近な人だけは例外だが、基本的に功利主義者で多くを助けるためなら少数は切り捨てられる。生前はその生き方を嫌悪、または都合の良いように利用され、自分を犠牲にして多くの人を助け続けた結果、過去に助けたであろう誰かに殺された。『パラサイト計画』の後に嘉恋の父親の跡を継いで『W.A.N.D.』の長官となった。そして『パラサイト計画』のアルゴリズムを利用して世界の動きを常に監視している。世界の平和の為に活動しているが、平和な世界には自分の居場所がない事を自嘲しており、それでも今の生き方を変えようとしないという闇を抱えている。そういった理由からあまり他人と積極的に関わり合おうとしないが、自身の事を家族と言ってくれた凛祢達に関してだけは色々と複雑な感情を抱いており、大切に思っている。

秘匿組織『イルミナティ』の一人。



卯月(うづき)凛祢(りんね)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。強大な魔力を持つ『魔族堕ち』で、最初は制御できない魔力を暴走させる事でヘルト並みの身体強化をしていたが、今はコントロールできるようになった。魔王と同じ魔力で傷を自動で治す『損傷修復(オートヒーリング)』の力を持つ。ヘルトの本質を知っても好意を抱いている一番の理解者。ヘルトが心の中に溜め込んだ想いの全てを吐き出した時も、涙を流す事のできない彼の代わりに涙を流した。周りのみんなとの関係を家族と表現したのも彼女が最初。



柊木(ひいらぎ)嘉恋(かれん)

情報系に強いお姉さん。父親から貰った形見のパソコンを愛用している。ヘルトや凛祢(りんね)達にとっては姉のような存在で本人も自称している。特にヘルトが家族愛を知らないのを見かねてか、自分が姉でヘルトが弟だという事を度々強調している。『W.A.N.D.』副長官を務めており、情報収集などを行うヘルトの右腕のような存在で、無理をし過ぎる彼の体調管理まで担っている。



【アウロラ】

『新人類化計画』のために造られた人工生命体のクローン。遺伝子操作やゲノム編集で体を操作されており、触れた物体の詳細情報を知れる『詳細解析ディティールアナライズ』という魔術を使える。後に触れなくても視るだけで使えるようになった。



水無月(みなづき)紗世(さよ)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。触れた魔力を消し飛ばす集束魔力の赤黒い尾を四本まで生やして戦う。『魔造』の中では凛祢と一番仲が良く、彼女の事が大好き。事情を知った後にヘルトへの復讐心を捨てたが普通に嫌っており、その後は凛祢と共に『W.A.N.D.』に所属している。





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【『ナイトメア』】



【メア・イェーガー】

『ポラリス王国』の暗殺部隊『ナイトメア』所属のリーダーだったが、離れている間に組織自体がヘルトによって解体されて『W.A.N.D.』の特務部隊に変わっていたため正確には無所属。元の名は『メアリー=N=ラインラント』だったが、長いからという理由で『ナイトメア・イェーガー』に自ら改名、その後アーサーが提案した略称を気に入り『メア・イェーガー』と名乗るに至った。暗殺者なのに人を殺せなくなった事に悩んでいた頃、自分を犠牲にしてまで他者を救うアーサーの噂を聞きつけて興味を持ち、『ピスケス王国』の事件の時に近づいた。その後『ピスケス王国』の事件でアーサー達を助けるために死んだと思われていたが、『魔装騎兵』の『バルバトス=ドミニオン』のおかげで一命を取り留めており、『タウロス王国』に駆け付けて『ディッパーズ』や古巣の『ナイトメア』のみんなと一緒に戦った。



【ユキノ・トリガー】

群青のポニーテールの少女。『W.A.N.D.』の特務部隊に変わった後はリーダーの代わりを務めている。戦闘では基本的に銃を使い、ラプラス並みの情報処理を行える『代理演算装置(P.C.D.)』という義眼を左目に入れており、風の影響や着弾までの数秒の誤差まで計算しきって数キロ先の標的を正確に狙撃できるほどの腕前。また左目だけでなく、左腕と左足もユーティリウム製の義椀と義足になっている。魔術は使えないが近接戦闘力はかなり高めで、魔術と武器抜きの実力は『ナイトメア』でトップ。



【ミリアム・ハント】

クリーム色の短髪で口の悪い少女。ナイフを用いた近接格闘や隠密行動を担当。自身の体を変化させる魔術が使え、別人や動物に変化するだけではなく、透明になったり自分の体がセンサーなどに引っ掛からないようにしたり、小さくなったり巨大になる事もできる。突出した物を持つ他の三人に比べて自身が凡庸であると思っているが、チームに足りない分野の技術を身に着けるなど努力家で必要不可欠な存在。逆に言えば『ナイトメア』の中で一番普通な人間。



【リリアナ・ストライダー】

銀髪の長いポニーテールの男装の麗人。刀を使えばあらゆる物を両断できると考えている脳筋。普段はあまり感情を表に出さないが、仲間が窮地の時は取り乱すなど意外と仲間想い。彼女が振るう一刀は『ナイトメア』最大の威力を誇り、戦闘力では絶大な信頼を置かれている。





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【『ラウンドナイツ』】



【レイナ・ブラッドクロス】

肩にかかるほどの長さの黒髪で、線の細い魔族の女性。ビビのお母さん。防御魔術や治療魔術の専門であり、直接戦闘力は普通の人間並みでほぼ無い。ローグが死に、アーサーがいなかった『ラウンドナイツ』の実質的なリーダーを務めていた。ビビを妹だと言うアーサーの事を息子だと言っており、ロケットも一度受け取ってから改めてアーサーへと託した。事件後は『ディッパーズ』には加わらず『魔族領』の集落に戻っていった。



【フィリア・フェイルノート】

アーサーが過去で助けた少女の一人。ショートの銀髪をラフに切り揃えていて、いつも眠たそうな目をしている。戦闘は拳銃と短剣を組み合わせた二つの双銃剣を用い、身軽さを生かした戦闘を好む。野生で養った第六感と『天衣無縫』による周囲の『風』の完全支配が最大の武器。その状態になると周囲の好きな場所から風の矢を放てるようになる。『タウロス王国』の事件後は一〇年前の約束通り『ディッパーズ』として『スコーピオン帝国』に移った。家族に捨てられた事が原因なのか、家族を守る事に執着しており、アーサーを含めた『ディッパーズ』のメンバーを守るためならどんな危険もいとわない。



穂鷹(ほだか)(つむぎ)

ピンク色のショートカットに紫紺の瞳の少女。後ろ髪の一部を黒いリボンで結んでいて、黒いマフラーを首に巻いている。理不尽の状況を見過ごせない、一人ですぐに無茶をする、などなど性格がアーサーに似ている部分が多い。『光凰剣(ガラティーン)』という短刀や忍術を使って戦う。基本的にお調子者な性格だが真面目な一面も。人間だが『魔族領』で育ったため『人間領』よりも思い入れが強く、これまでの一方的な侵略を許しがたいと思っている。そのため最初は色仕掛けで責任感の強いアーサーに『魔族領』を守って貰おうとするが、『たすけて』の一言で力は貸せる、と言われて素直に助力を頼む。『タウロス王国』の事件の後は『ディッパーズ』に勧誘されたが合流せず、独自に『ポラリス王国』で『魔族領』のためになる行動や情報収集をしている。アーサーの事はアーくんと呼び、好意を隠さずに表している。



【エリナ・アロンダイト】

腰まで届く美しい黒髪の魔族の少女。自分の命にあまり頓着がなく、死んだ時はそれはそれだと考えている。自身の名前の由来にもなっている、漆黒の魔剣『断魔黒剣(アロンダイト)』を使って戦う。剣には魔力を直接斬り裂ける力があり、アーサーの右腕のように魔法や魔術を破壊できる。フィリアと同じく『天衣無縫』を使えるが、その使い方は周囲の自然魔力を魔剣に集めて暴走状態になるというもの。自分では解除できず、アーサーの右腕だけが解除の頼み。暴走状態の純粋な殲滅力は『ディッパーズ』の中でも最高レベル。



【カヴァス・S・(スプリング)ゴルラゴン】

元は犬の魔獣で人型になれる少女。アッシュブラウンのボサボサの髪に深紅色の目をしている。昔はアーサーの産みの親であるサクラの使い魔として契約していた。『雷』を扱い、周囲を吹き飛ばしたり、雷のように一瞬で駆け抜けたりでき、魔獣の状態で背中に人を乗せて移動する事もしばしば。アーサーの事は最初認めていなかったが、サクラの息子という事や短いながらも関わりを通し、サクラの代わりに最後まで見届ける事を決めた。



【ソラ】

白い長髪の小柄な少女。魔法生命体であり回路(パス)を繋いだアーサーの『手甲盾剣』と融合して『風』の加護を与えられる。戦闘においては治癒魔術や能力を底上げする補助系の魔術を使うサポートタイプだが、同時に周囲一帯を瞬時に凍り付かせる攻撃的な魔術を使う事もできる。個人的な目的がありアーサーに協力しているが、それは誰にも語っていない。





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【『ガーディアンズ』】



【セツナ】

『魔族領』の治安維持を務めている『ガーディアンズ』というチームのメンバー。長い銀髪を黒いリボンでサイドテールにしてまとめていて、白い着物に身を包んだ魔族の少女。『風』や『水』、それらの複合の『氷』の魔術を使って戦う。ソラからの要望でアーサーを試す為に戦い、アーサーに戦う気が無かったとはいえ追い詰めたほどの実力者。





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【『フェアリーズ』】



【フレイ】

アレックスに対してはふざけて『フェアリーズ』と名乗った魔族の組織のリーダー。目的は『グレムリン』という魔法を使い、『オンリーセンス計画』や『ホロコーストボール』などの行為に対しての報復として、全ての科学を終わらせること。炎を纏った特殊な大剣を扱う。アレックスと戦い敗北したが、その後の動きは不明。



【アニー】

風の魔術を使い、自在に空を飛んだり長距離を移動できる老婆の魔族。セラによって倒された。



【グレイスティグ】

魔族の少女。自分に対する攻撃の詳細が分かった攻撃の効力を無くす『断界結界(だんがいけっかい)』を使う。シルフィー、シャルル、アンナによって能力を看破されて倒され、『ディッパーズ』に囚われた。



【アハフ】

体を巨大化させる力を持つ魔族。しかし巨大化中は意識を失うのか、戦闘中に反応は無かった。結祈、レミニア、サラの手助けを受けたシルフィー、シャルル、アンナの三つの複合魔法によって死亡した。



【バンシー】

凄まじい音を発し、その声で吹き飛ばしたり三半規管を破壊したりさせる魔術を使う魔族。シグルドリーヴァによって倒された。





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【ジェミニ公国】



【オーウェン・シルヴェスター】

アンナを孫のように扱っている長老。かつて『第二次臨界大戦』で武勲を挙げたほど腕は立つ。『滅炎の(スローター)金獅子(・エンブレオ)』という全てを燃やし消えない炎を生み出す魔法を使える。アーサー達を逃がす為にグラヘルと戦い死亡した。



【レイン・レンフィールド】

アーサーの実妹。結界を越えて入って来た魔族によって母親と共に殺された。アーサーに『人間と魔族の共存』という最初の夢を与えた張本人。自身が死ぬ寸前、魔族への復讐を誓おうとしたアーサーに対し、殺すのではなく救う側で生きてくれと伝えて復讐に囚われそうになった彼の心を助けた。その在り方が今のアーサーにも引き継がれている。



【ビビ】

川を通って『ゾディアック』に流れ着いた魔族の少女。アーサーを兄と慕い、アーサーもまた義理とはいえ妹として大事に思っていた少女。魔族に恨みを持つ男の手により暴力の限りを尽くされ、最期にはレインと同じ願いをアーサーに託して逝った。大きめの石を立てただけの質素な墓には『ビビ・レンフィールド』と刻まれており、彼女が遺した形見のロケットはレイナに送り届けたが、改めてアーサーに渡されて彼のものとなった。



近衛(このえ)國彦(くにひこ)

結祈の祖父。結祈の復讐活動を知っていたが、自身も恨みからそれを黙認していた。自然魔力の力を使って農作物を育てて穏やかに暮らしている。



飛騨(ひだ)久遠(くおん)

結祈の姉代わりのお姉さん。結祈やアーサーもよく使う、白い半透明な花冠の形状の強固な盾を展開するオリジナルの『穢れる事なき(プロテクション)蓮の盾(・ロータス)』を持っている。

結祈の件のお礼に、何かがあれば力を貸すと別れ際にアーサーと約束を交わした。



【マーカス・リチャーズ=ジェミニ】

『ジェミニ公国』の現公王。アーサーとアレックスを追放した張本人。



【村にいた男】

村ではトラブルメーカーだったアーサーやアレックスを元から嫌っており、魔族の侵入で妻子が殺されたのに二人が生きていた事に激怒して殺そうする。全てを奪った魔族を心の底から嫌悪しており、ビビが魔族だと分かると誘拐して惨殺した。さらにアーサーとアレックスも殺そうとしたが、逆に撃退された。その後の動向は不明。



【クロネコ】

アーサーの古くからの友人。黒いローブを着ていて顔は見えないが、アーサーが望んだ時に現れて食事など対価の代わりに、質問に対して正確な答えを与えてくれる。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





【タウロス王国】



【アリシア・グレイティス=タウロス】

フレッドの死後、『タウロス王国』の国王を務める。魔術は使えないが体内に常人を遥かに上回る量の魔力を内包しており、ドラゴン復活の為にフレッドに利用された。やや自分を犠牲にし過ぎる傾向があるが、自国の民を何よりも愛しており、自身を救ってくれたニック達やアーサー達には心の底から感謝している。国王となっても変わらず民と触れ合い、あの後は集会に参加して心に傷を負った者達との交流を大切にしている。また使い道のない膨大な体内魔力を運用する為、刃の無い『無傷剣』(むしょうけん)という刀身から魔力を砲撃として飛ばす魔剣を所持する。

秘密同盟『シークレット・リーグ』の一人。



【ニック】

アリシアを救う為に抜けた『オンブラ』へと復帰し、その中でも独立した部隊として馴染みの四人でチームを組んでいる。その中でリーダーを務めており、今までは使えなかった体を硬質化させる魔術を覚えた。



【ミランダ】

アリシアを救う為に抜けた『オンブラ』へと復帰し、その中でも独立した部隊として馴染みの四人でチームを組んでいる。唯一の女性であり、チーム内の副リーダーを務めている。



【レナート】

アリシアを救う為に抜けた『オンブラ』へと復帰し、その中でも独立した部隊として馴染みの四人でチームを組んでいる。ハッキングなどの情報系に強い。四人の中では一番新米なので、あの事件の後も相変わらず新入り扱いされている。



【マルコ】

アリシアを救う為に抜けた『オンブラ』へと復帰し、その中でも独立した部隊として馴染みの四人でチームを組んでいる。機械系に強く、基本的に冷静な男。



【フレッド・グレイティス=タウロス】

『タウロス王国』の元国王。魔族を殲滅するためにドラゴンを作っていたが、アーサー達によってその計画は阻まれた。ドラゴンと共に水の中に沈み、その後死亡が確認された。





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【アリエス王国】



【フェルディナント・フィンブル=アリエス】

略称はフェルト。『アリエス王国』の第一王子で、シルフィーから見て上の兄。戦争後に正式に『アリエス王国』の国王となった。

秘密同盟『シークレット・リーグ』の一人。



【ヴェルンハルト・フィンブル=アリエス】

略称はヴェルト。『アリエス王国』の第二王子で、シルフィーから見て下の兄。『アリエス王国』を守るためにハーフエルフの不老不死の霊薬と、ダークエルフの戦闘力を求めてクーデターを起こした張本人。アーサー達によってその野望が阻止されると、戦争後は地下に投獄された。



【ネスト・フィンブル=アリエス】

『アリエス王国』の元国王。五〇〇年という長い時を生きた末に逝去した。昔は勇者達と共に『ディッパーズ』として戦っていた。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。



【ヴェロニカ・フィンブル】

王宮のメイド長。シルフィーとは幼い頃からの親友。マルセルに襲われていた所をアーサーに助けられる。ヴェルト派によって虐げられていたメイド達を助けてくれたアーサーと、幼少から分け隔てなく接してくれたシルフィーとフェルトには深く感謝している。人の悪意を見抜く『無』の魔術を使える。



【マルセル・グラネルト】

ヴェルトの側近の宰相。ヴェルト派の中で特にメイド達を虐げていた。アーサーによって不逞が白日の下に晒され、裁判の途中に侵入してきた魔族によって殺された。



【フィリップ・クレべリン】

フェルトの宰相でありながらヴェルト派で、アレックスを罠に嵌める。アレックスとの対話を経て改心したが、アレックスにユーティリウム製の直剣を託した後、侵入してきた魔族との戦いに巻き込まれて死亡した。



【ハンジ】

ネストが国王だった頃から仕えており、ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣。長命のエルフでもかなり歳を取っている。



【マーク】

マイクとは双子の兄弟で、区別がつかないほど似ている。ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣の一人。



【マイク】

マークとは双子の兄弟で、区別がつかないほど似ている。ヴェルトの誘惑にも負けなかったフェルトの重臣の一人。



【リーズ】

『アリエス王国』城下町に住む一般人の小さな女の子。



【ニーナ】

宮廷内の図書館に一人しかいない司書……なのだが、頻繁に本棚を崩してしまう超絶ドジっ子。



【エンシオ】

エルフの精鋭部隊の隊長を任されている。



【レーナ・アヴニール】

未来を占う『固有魔術(オリジナル)』を持っている婆様。五〇〇歳ほどなので、ネストがいなくなった『ゾディアック』では最も長生き。昔は勇者達と共に初代『ディッパーズ』として戦っていた。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。



【クロイヌ】

クロネコの同族。同じように対価の代わりに、質問に対して正確な答えを与えてくれる。感情豊かなクロネコとは違い、冷静でクールな佇まいの藍色の髪を持つ青年。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





【ポラリス王国】



【カヴァス】

アーサーとラプラスが助けた白い犬。実験から生まれた犬で、知能が普通よりも高い。『オンリーセンス計画』の事件の時にアーサーとラプラスを瓦礫の落下から守って死亡した。



柊木(ひいらぎ)國帯(くにおび)

嘉恋の父親。『W.A.N.D.(ワンド)』の長官だったが『パラサイト計画』に反対した事で天童(てんどう)(がい)によって襲撃され、一命はとりとめたが後に人工呼吸機の故障により死亡した。



天童(てんどう)(がい)

ヘルトと同じ世界からの転生者で、彼とは唯一の友人同士だった。ヘルトが殺害される一年前に殺されているが、こちらの世界では数年の誤差がある。『何か』に特殊な能力を与えられなかったため、強さを求めて脳以外の全身を機械化して『箱舟』のノアの『魔神石』からエネルギーを抽出しており、空を飛んだり手のひらで吸収した魔力を反対の手から吐き出す事ができる。携帯端末や監視カメラから全人類のプライバシーを覗き見る事で、事件が起きる前に阻止して世界を平和にしようとする『パラサイト計画』を進めていた。その計画を阻まれた後は牢に入れられ、ヘルトとは決別した。



【ジーク】

ヘルトが『レオ帝国』で出会った戦闘狂。ヘルトの首を狙ってしばらく一緒にいたが、『魔族領』で行方不明となった。



志桜里(シオリ)

ヘルトが助けた女の子の一人。知識が豊富な文学少女。



眞衣亜(マイア)

ヘルトが助けた女の子の一人。電化製品を自由に操作できる『無』の魔術を持っている。



冥納(メイナ)

ヘルトが助けた女の子の一人。物体を通り抜ける透過能力がある。ただし魔力をすり抜ける事はできない。



【エレーナ】

ヘルトが助けた女の子の一人。リュック型の細胞再生デバイスを持ち運んでいる少女。ヘルトに頼まれてアーサーの事を治療したことがある。



【ソフィーヤ・コゥリャンスキー】

ヘルトが助けた女の子の一人。『氷』の魔術のスペシャリスト。



【ノエリア・メストレス】

ヘルトが助けた女の子の一人。『火』の魔術のスペシャリスト。



【ナターリヤ・メリコフ】

ヘルトが助けた女の子の一人。『雷』の魔術のスペシャリスト。



【レニ・マルティネン】

ヘルトが助けた女の子の一人。『光』『火』『雷』を合わせた溶解光線を放つ『固有魔術』の持ち主。



睦月(むつき)陽羽(ようは)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。魔力の無効化という力を持っている。ヘルトを襲撃した際に返り討ちにあって殺された。



如月(きさらぎ)未甘(みかん)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。魔力障壁特化型で他には何も使えないが、その障壁の強度はアダマンタイトを上回る。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



弥生(やよい)穂実(ほうみ)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。自身の魔力を他者の魔術に使う事で、他者の魔術を強化する事ができる。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



皐月(さつき)(めい)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。魔力による黒い操り人形を作る。その数は魔力が尽きない限り増やせる。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



文月(ふみづき)演花(えんか)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。精神を焼く黒い炎を生み出す。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



葉月(はづき)芽愛(めあ)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。腕から『骨の剣(ボーン・ソード)』を出す。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



長月(ながつき)円佳(まどか)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。人や物の虚像を作る。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



神無月(かんなづき)衣麻(いお)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。ブラックホールのように何でも飲み込む闇を生み出す。霜月(しもつき)琲琉(はいる)の奇襲によって死亡した。



霜月(しもつき)琲琉(はいる)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人で、失敗前提の計画から奇蹟的に生まれた唯一の成功例かつ、唯一の男性型。造られた当初に凛祢(りんね)の『損傷修復(オートヒーリング)』と紗世(さよ)の集束魔力の尾、さらに睦月(むつき)陽羽(ようは)の魔力無効化の力を埋め込まれた。さらに自身より製造が早い神無月(かんなづき)衣麻(いお)以前の『魔造』のDNA情報を取り込む事でその力を使う事ができる能力があった。凛祢と紗世以外の『魔造』を殺害して力を奪った後はどこかへと消えた。



師走(しわす)(つい)

ローグ・アインザームの遺伝子から造られた『魔造の一二ヶ月計画』の一人。全ての『魔造』の命を好きに奪える制御装置だったが、凛祢をそのリスクから救うためにこの世界に来たばかりのヘルトが自分が殺害したと主張した。しかし、後に彼女の殺害は制御装置を破壊する事を目的とした霜月(しもつき)琲琉(はいる)が行ったものだと判明した。



【エミリア・ニーデルマイヤー】

銀に青を混ぜたような髪色のショートヘアに白衣を羽織った女性。全人類の意識を電子の世界に入れる事で、全ての夢が叶い、苦痛の無い世界で人間が生きられる『新人類化計画』を進めていたが、ヘルトとアーサーによりこれを阻まれ断念。現在の行動は不明。



【リーベ・ヴァールハイト】

本名は翔環(とわ)ナユタ。五○〇年前に別の世界から転生してきた勇者の一人。空間と次元を自在に操る力『次元掌握』(ディメンション・ワン)を持つ。『ゾディアック』の中心に建つビルから世界を見下ろし、自らの『計画(プラン)』の為に色々と画策している。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。





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【リブラ王国】



【デスストーカー】

本名はジョセフ・グラッドストーン。妻を殺された復讐のために『レオ帝国』の国王、ネフィロス・ロックウェル=レオを暗殺した。自身の死を偽装してアーサーと別れ、世界を裏側から守るために別の道を歩き始めた。今は単体で世界を墜とせるレベルの悪党を集めた『イビルファクター』という組織を作っている。さらに世界に襲い掛かる脅威に対して未然に対処する事を目的とした秘匿組織『イルミナティ』を結成し、アーサーに正体がバレないようにハッピーフェイスと名を偽って参加している。

悪党集団『イビルファクター』の一人。

秘匿組織『イルミナティ』の一人。



【ローズ・グラッドストーン】

ジョセフ・グラッドストーンの妻。ネフィロスの陰謀で命を落とした。その墓は『リブラ王国』の集合墓地にある。



【ネフィロス・ロックウェル=レオ】

『レオ帝国』の元国王。初登場は『リブラ王国』で、デスストーカーの策略によって暗殺された。



【ピーター・ストーン】

『リブラ王国』在住のただの少年。こことは別の次元に移動し、誰にも認識されないスローモーションの空間で行動できる『無』の魔術、『次元跳躍』を使える。なおその行動の結果は元の次元に反映される。ただし制限も多く、一度の跳躍で行えるアクションは一つまでで体力の消耗が激しい。そのため必然的に好物はカロリーの多いジャンクフードなど。



【リンク・ユスティーツ】

本名は翔環(とわ)アユム。五○〇年前に別の世界から転生してきた勇者の一人。物体を自在に操る力『物体掌握』(マテリアル・ワン)を持つ。謎の多い人物だが、どうやら翔環ナユタを救おうとしている模様。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。





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【カプリコーン帝国】



【エレイン・セイクリッド】

『魔族堕ち』の集落をまとめるお姉さん。足が動かず車椅子に乗っている。『無』の魔術を他者に移動させる魔術、『人と人とを繋げる縁アンフォゲッタブル・ギフト』と一度だけその時に必要とする『無』の魔術を生み出せる魔術、『あなたの為の物語オンリー・ロンリー・ストーリー』を持っていた。若いながらに達観した考え方を持っており、停滞していたアーサーを立ち直らせた張本人。アーサーを呼ぶ時は『さん』付け。

秘匿組織『イルミナティ』の一人。



【アナスタシア・セイクリッド】

五〇〇年前に『ディッパーズ』としてアユム達と共に戦い、その末に魂だけの存在となった少女。今はエレインの体に憑依しており、入れ替わっている間は忍術の応用で歩く事ができる。戦闘はオリハルコン製の盾を使い、守りに特化している。エレインと共に停滞していたアーサーを立ち直らせた張本人。アーサーを呼ぶ時は『君』付け。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。

秘匿組織『イルミナティ』の一人。



【ルーク・フォスター=カプリコーン】

『カプリコーン帝国』の新国王。国だけではなく、ユーティリウムとオリハルコンを守る役割も担っている。ユーティリウムとオリハルコンを使ったいくつかの特殊なスーツを用途に応じて使い分けて戦う。『魔族堕ち』に対する偏見も無い。アーサーが深く関与し、同じく国王が変わったばかりの『タウロス王国』と『アリエス王国』とは友好的。

秘密同盟『シークレット・リーグ』の一人。



【ジェレミー・フォスター=カプリコーン】

『カプリコーン帝国』の元国王。ルークの父であり、魔族に殺された。



【フラン】

国王であるルークの側近で近衛隊長の女性。近接系魔術に特化しており、肉弾戦が大の得意。



【ソータ・オブライエン】

『魔族堕ち』の少年。『数多の修練の結晶の証(ウェポンズ・スミス)』という想像した武器を魔力で創造する魔術を持っていたがアーサーに託した。ミラとは幼馴染。



【ミラ】

『魔族堕ち』の少女。『世界で一番無意味な命(ノット・アライブ)』という使用したら死ぬ魔術を持っていたが、アーサーの要望により彼に託した。ソータとは幼馴染。



神坂(みさか)遥華(はるか)

『魔族堕ち』の少女。『人類にとっても小さな一(ワンヤード・ステップ)歩』という約〇・九メートルだけ瞬間移動する魔術を持っていたがアーサーに託した。



【ミサト】

『魔族堕ち』の少女。『誰もが夢見る便利な(ダブル)助っ人』という魔力を等分配した分身を生み出す魔術を持っていたがアーサーに託した。



【ブルース・スミス】

アナスタシアの話から明らかになった、五〇〇年前に『ディッパーズ』結成の要因となった『イニシアティブ計画』の提唱者。異世界からの異邦人であり、『W.A.N.D.』を結成した初代長官でもある。





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【スコーピオン帝国】



【エクレール】

『言語』のバベルの『魔神石』の力を全て戦闘力に転化させた、ダイアナ達によって創られた出来損ないの『一二災の子供達』。全身が雷で雷速で移動する。アーサー、アレックス、結祈を中心に『ディッパーズ』の連携によって倒された。



【ダイアナ・ローゼンバウム=サジタリウス】

『サジタリウス帝国』の元王女で、弟を殺された恨みから世界から魔力を消そうとする。さらにそれだけには留まらず、『スコーピオン帝国』を利用して世界から魔力を消し飛ばす装置を造り、世界を科学だけにする『オンリーセンス計画』を推し進め、結成された『ディッパーズ』によって阻まれた。その後は自分の代わりに自らを助けてくれたアーサーの願いを聞き入れ、デスストーカーと共に世界を裏側から守る事を決意する。その後デスストーカーの協力を得て『サジタリウス帝国』の王女へと返り咲いた。

悪党集団『イビルファクター』の一人。

秘密同盟『シークレット・リーグ』のメンバーでもある。



【ブリュンヒルド】

セラ・テトラーゼ=スコーピオンが作った『ワルキューレシリーズ』の一つ。セラの仕事を補助する為に言語インターフェイスを改良して作られた人工知能。『スコーピオン帝国』のあらゆる機能へのアクセス権限を持っており、また人を観察して学習するという人間らしさも備え付けられていた。その後、アレックスとセラが製造していた新型の『機械歩兵(インファントリー)』によってデータを破損させられたがプロトコルは無事だった為、改良してシグルドリーヴァの人格の元となって生まれ変わった。



【ヒルデガルド】

セラ・テトラーゼ=スコーピオンが作った『ワルキューレシリーズ』の一つ。『ブリュンヒルド』に代わる補助用の人工知能として開発され、みんなからはヒルデと呼ばれている。





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【ピスケス王国】



【スゥシィ・ストーム】

記憶を失っていたアーサーを保護した少女。物理、魔術ともに防ぐ魔力障壁の展開と、あらゆる方法において感知されなくなる透明化の『無』の魔術の持ち主。アクアの友人であり、彼女を『水底監獄(フォール・プリズン)』から出すためにアーサーと共に『セレクターズ』に参加した。父親が『魔族堕ち』で四分の一だけ魔族の血が流れている事や、透明化は容易に犯罪を行えるという理由から周囲の人達からは冷遇されていた。しかし『セレクターズ』の事件時に魔力障壁を使って国を護っていたとラプラスの力で民衆に広めて認められ、アクアも戻った事もあって境遇は改善した。アーサーの事は記憶が戻っても名残で『レン君』と呼び続けており、アクアや国を救うために尽力してくれ、自分の事を受け入れてくれた彼には感謝と共に好意を抱いている。



【ネミリア=N】

『ポラリス王国』から『グレムリン』を阻止せよという指令を受けて入国していた謎の多い少女。アーサーの事を知っており、協力を求めたが一時は拒否された。その後スゥが捕まった際にアーサーの方から交換条件付きで協力関係になった。『共鳴』という力を持ち、その応用で振動波や念動力、感応能力(ネンパス)といった力を持ち、左腕はユーティリウム製という『半身機械化』も施されている。事件後はアーサーと別れて『ポラリス王国』に戻ったが、『タウロス王国』で再開。『ピスケス王国』での記憶は消去されており感情もまた無くなっていた。事件の最後に何者かに操られてアンナを撃ち抜き、その後はアンナ自身の願いもあって姿をくらませている。



【アクア・ウィンクルム=ピスケス】

本来なら王の座を継ぐはずだった少女。しかし魔法の暴発やオーガスト・マクバーンの策略により『水底監獄』に閉じ込められていた。その後アーサーやクロウ達によって救出され、オーガスト・マクバーンを打倒して『セレクターズ』が終わった時にアーサーの策が上手くいき、改めて『ピスケス王国』の王女としての地位に就いた。

秘密同盟『シークレット・リーグ』の一人。



【クロウ・サーティーン】

『水底監獄』に囚われていた少年。死神に取り憑かれていると言い、魔力でも科学でもない力を使う。物体ではなく精神を灼く青い炎を使い、背後には巨大な鎌を携え、ローブを被った骸骨が佇む。アーサーと協力してアクアを助け出して監獄から出た彼はオーガスト・マクバーンの打倒のために動いたが、事件後はどこかへと消えた。その後『タウロス王国』で再開し、『魔壮騎兵』の一機『シメイス=カサルティリオ』に搭乗してアーサー達と共闘した。



【ノイマン】

『未来』のラプラスの『魔神石』のエネルギーから造られた、『予測演算(ノイマン)』という未来を限定予測する力を持った『造り出された天才児デザイナーズチャイルド』。しかし性格はラプラスとは全く違い、彼女と所属した組織の人間は裏切られて殺されるため、『部隊殺し』と呼ばれるほどの裏切りの常習犯。本人はそれを楽しんでおり、悪意を向けられる事が大好きで命の獲り合いも大好きという自他ともに認める狂人。何度陥れても立ち向かって来るアーサーには歪な興味を抱いている。



【オーガスト・マクバーン】

『ピスケス王国』の王座を狙い、王族である国王を殺して娘のアクアを『水底監獄』へと閉じ込めた。そして武力によって次の国王を決める『セレクターズ』を開催した。その目的は『良いものは取り込め、それ以外は排除しろ』という信条に従い、来る『第三次臨界大戦』に備える事。そのために自分自身の体を機械化して複製し、家族や臣下の全員を殺すなどなりふり構わなかったが、アーサー達によってその野望は阻止された。



【アルフォンス・マクバーン】

オーガスト・マクバーンの弟。兄の暴虐から『ピスケス王国』を救うためにアーサーと接触し、『その意志はただ堅牢で(マナ・プロテクション)』という意志の固さに応じて魔力の硬度を上げる『無』の魔術と、『ピスケス王国』の未来をアーサーに託し、兄に殺された。



【ギリアス・マクバーン】

オーガストやアルフォンスの親族。『水底監獄』の看守長を務めており、アクア救出のために潜入したアーサー達と衝突した。『今までの人生の出来事に対する罪悪感に応じて、ぶつかると体力を奪う十字架を生み出す』という魔術を、囚人の魔力を利用する事でほぼ魔力の制限なく使っていた。だが戦いの最中アーサーの『消滅』の力が暴走し、その力に呑み込まれて消滅した。





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【一〇年前の世界】



【シエル・ニーデルマイヤー】

時間跳躍(クロノス)』によって生じた時空変動を観測し、自らアーサー達に接触してきた量子力学、中でも時間について研究している天才少女。しかし本来の時間軸では交通事故で死ぬはずだった所をアーサーが救った事で、時空変動の特異点となってしまう。さらに過去の世界、一〇年後の世界、変わってしまった後の未来、そして二度目の挑戦をする計四人のアーサーが同じ時間に存在した事で二つ目の特異点が生まれ、直列次元の時間軸に致命的な影響を与えてしまう。そして自分が生き残ってしまった未来のアーサーの姿や、時空の番人である『ウォッチャー』が介入して来た事で自分の命よりも未来を選び、教会の周りでループしていた本来自分を轢き殺すはずだった車に自ら飛び込んで事態を収束させた。世界すら自分の生存を許さなかったのに、それでも命懸けで自分を救おうとしてくれたアーサーには好意を抱いており、それを伝えている。自分を守れなかった事でアーサーが傷つく事を見越して前に進み続けるように伝える手紙を遺し、さらに妹であるエミリア・ニーデルマイヤーに何かあれば助けて欲しいとお願いした。



【フィリア】

やがてフィリア・フェイルノートとして『ラウンドナイツ』に加入する、常に眠たそうな目をしている猫みたいな少女。大戦後の不景気のせいで森に捨てられていた所をアーサーが保護した。しかし幼いながらも芯は強く、アーサーがシエルを救えなかった失敗の後、アインハルトと共に助けてくれた事への感謝を伝え、挫けていたアーサーを佐けた。その後、アーサーとは一〇年後に再開する約束を交わし、ローグに引き取られて『ラウンドナイツ』の一員となった。



【アインハルト】

フィリアと共に森で捨てられていた少女で、愛称はハル。長い金髪で保護した後はツインテールにしている。フィリアと同じで芯は強く、フィリアと共に助けてくれた事への感謝を伝え、挫けていたアーサーを佐けた。その後、アーサーとは一〇年後に再開する約束を交わしたが、フィリアとは別の道を歩んでおり未だに再開できていない。



【アーサー・アインザーム】

シエルを生かした未来のアーサー・レンフィールド。『黒い炎のような何か』を操り、全てを失った未来を修正する為に自らが救ったシエルを殺しに来る。シエルを救い、未来から今度はシエルを殺しに来て、過去の自分に阻止されるという運命のループに囚われており、今度こそ確実に殺す事を誓っていたが、過去の自分との戦いを通してもう一度信じる事に決めて自ら『ウォッチャー』に飛び込んで消滅した。



【ウォッチャー】

時空の番人。あらゆる『多元宇宙(マルチバース)』を監視、管理している存在。魔力や物理法則は一切通用せず、この世の存在である限り絶対に倒せない。時間軸に大きな影響が及ぶ場合に世界に干渉し、どのような手段を用いても修正しようとする。ただし修正する前に時間軸が元に戻れば『ウォッチャー』も消える。





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【魔族関連】



【ローグ・アインザーム】

本名は遊佐(ゆさ)大翔(ひろと)。五○〇年前に別の世界から転生してきた勇者の一人。魔力を自在に操る力、『魔力掌握』(マナフォース・ワン)を持つ。魔王として『魔族領』に君臨していたが、アーサーやヘルトが『魔族領』に到着した時に死んでいたという事が分かった。

初代『ディッパーズ』創設時のメンバーの一人。



【グラヘル】

『ジェミニ公国』に侵入した中級魔族にして、アーサーとアレックスが旅を始めるきっかけを作った張本人。あらゆるものを飲み込む魔術を持っていて強敵だったが、アーサーとアレックスの尽力によって殺害された。



【ソニック】

『アリエス王国』に侵入した中級魔族の一人。目にも止まらぬ速さで動く事ができたが、アーサーとシルフィーによって足止めされた所をサラにトドメをさされて死亡した。



【名称不明】

『アリエス王国』に侵入した中級魔族の一人。姿を消す魔術を使って侵入していたが、結祈に発見され一方的に殺された。



【蟲毒】

『アリエス王国』に侵入した中級魔族の一人。サラと似た魔術を使うが、こちらは獣ではなく虫の力を人間大にして使える。侵入した魔族の中では最強で、二度目の戦いでは科学製の鎧を身に纏っていた。しかしアーサー、アレックス、結祈、サラ、シルフィーの五人によって打倒された。



【ギュスターヴ】

『魔族領』で活動する魔族の傭兵集団のリーダー。気に入ったなら人間でも金さえ払えば雇われる。



【フューリー】

『ホロコーストボール』の整備場のトップの男。アーサーとサラに不吉な言葉を残した。



【青騎士】

上級魔族の一人。ローグ・アインザームが死んだ事で自身も死ぬ事を目的しており、強者との戦いの中で死ぬという夢を叶えるためにクロノと共にアーサーを利用した。『夢幻の星屑』スターダスト・オブ・ドリームスと呼ばれる『断界結界(だんがいけっかい)』を持っていたが、自分を殺したアーサーへとそれを託して死んだ。



【ヨグ=ソトース】

『魔装騎兵』の一機『グラシャラボラス=カナフ』を駆り、『タウロス王国』の地下に強襲して来た魔族。『大地(ガイア)』の『魔神石』を所有しており、あらゆる攻撃を防ぐエネルギーシールドを展開し、さらに増殖の能力を使った無限の再生と触手を絡めたような異形の生物による軍隊を従え、その力は初戦でアーサーを一撃で昏倒させるほど。さらに『魔神石』の力で外部から『タウロス王国』への侵入を拒むシールドを展開し、二機目の『魔装騎兵』となる『アモン=ゼヴメレク』を手中に収め、事実上たった一人で『タウロス王国』を壊滅一歩手前まで追い詰めた。最後は『ディッパーズ』『オンブラ』『ナイトメア』『ラウンドナイツ』など総勢二四名と戦い、ギリギリまで追い詰めるもアーサーの『ロード』の集束魔力砲で跡形もなく消し飛んだ。死ぬ間際、彼は『担ぎし者』であるアーサーに対し、やがて戦う事になる『無限の世界』インフィニット・ユニバースの全てを統べる存在について示唆していった。







そして物語は、終局に向かうフェーズ4【終末の序曲】へ




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