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炊いたにゃ(TITA-NIYA) 猫ごはんたべた。『うちゅうのなかにいる』  作者: 鴉野 兄貴
アマラげDON! 空から隕石降ってきた

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7/8

天下布武をしようと思うが、如何であるか……にゃ

 銀河の彼方イスカンダル、もとい神に会う旅を続けるミコトさんたちですが、あれ。いつのまにかホトケじゃなくて神に会うとか言っていますね。神様は銀河万丈さん、もとい小学五年にお任せしたい。そんなのホットケ。なんちゃって。


 煮干しレーザー迎撃で戦略核ミサイルを燃えないゴミにしたミコトさんたち乗せた日本列島。アステロイドベルトでミツキさんが「スターの井戸!」と叫んだらおやこれはちょっとすごいね。


 謎の補給と損害復旧を無事済ませて進む進む。

 波を抜けだれかがきっと待っている宇宙の咲に向けて来週もリーチリーチ! といったところでしょうか。何を言っているのでしょうね。



 ところでミコトさんたちは地球国家において上位に入る領海も持っていったのでしょうか。かなり無茶苦茶ですね。水漏れどうなっているのでしょうか。暮らし安心Kラシアン呼ばなきゃ。あと向こうの水位とかどうなっているのでしょう。



「D島はわが領土!」

「北方四島は我らが島! 日本政府は正しく臨時ソビエト政府を認めよ!」



 さて、今回はきな臭い話になります。

 どうもミコトさんたち、領土問題の残っている地域も一緒に『日本列島』として出してしまったようです。あたりまえだけど向こうの守備隊もいるってのだから何をしたのってやつです。


「大阪共和国!」


 やかましい。


「ナゴヤはええで! パスポートなくとも入れるでよ!」


 どうでもええわ。コアラがおるがえ。

 とにもかくにも煮干しレーザー迎撃で非核を成し、ミサイル全て無効な現在の日本列島内部では、在日米軍含めて各国家の人たちも己の諸権利を求めて立ち上がりました。これも己の平和の為でございまして、かくも平和というものは喧嘩のもとでございますな。



「日本政府には我々をさばく権利などない。自由に出入りさせろ! 女子供をレイプさせろ! コロリナウィルスだかなんか知らんが夜の街に繰り出して何が悪い! 文句を言うな!」



 そういうわけで日本政府も交渉に乗り出すのですが弱腰と国民にたたかれています。

 単純に相手の意見も尊重したいだけなのですが、数が多いほうは調子に乗るのはどの時代でも変わりませぬ。


 とはいえ、某島等は離島です。隔離状態で数週間。

 むこうとて飢えと渇きはMACHでございます。



 かといって降伏など幸福の為にもあり得ない。

 在日米軍はまぁ本国と連絡が取れないだけで性質はあんまり変わらないようで、他の国の守備隊となにやら勝手に駆け引きをば。



 さて、そのような細かな政治の話などどうでもいい学生のミコトさん。

 なんか空をUFOが飛んでいてもキジトラのポチが飛んでいても離島にて三毛猫のタマが飛び交っても『かわいい』といってそのまま学校に通う次第でございまして。学校あるんだ。


 いや、タマが飛び交ったら大ごとだって?!

 仕方ないだろ。外国の守備隊とかが銃を打ったらタマになって癒されちゃうのだから。猫は偉大でございます。あと猫の食費がかかる。猫を飢えさせるなどすると動物虐待でございますから各国守備隊も自重をせざるを得ない。



「やはり古代種族の末裔は偉大だな」

「カーコックさん、せんべい食べる~?!」

「全部ねーちゃんのせいなんだ~~!」


 まぁ当たらずも遠からずでございますな。タマですけれど。


「だいたい、古代種族とかなんとかうちのポチとかに言うけどカーコックさん。そのあたりの事情もおしえてくんないかな」


 お母さまがくれたせんべいをかじり、頭にキジトラのポチをのせたミコトさん。

 流行りのVRMMOゲームをしながらお父さまの雄っぱいを揉んでいるミツキさんに宇宙海賊キャプテンカーコックは衝撃の事実を語りだしましたよこれはすごい。



 曰く!(ぺペン!)

 日本で大猫猫又、マドウクシャや五徳猫。あるいは化け猫に猫娘。

 イギリスはウェールズ。アーサー王伝説にも登場するキャスパリーグ。


 アイルランドではケット・シー。二か国語も使いこなすインテリ。

 あるいはエジプトのバステト女神。こちらはもともとライオンだったと言いますがまぁよしましょう。世界各国には神や妖怪とされる猫の伝説数多く。


 とにもかくにも人間に飼われるべくして飼われ狩りのパートナーとして進化した犬と違って、猫は勝手に人間の町や家を生息環境として選んだ結果、本来競合相手だったのに人間が勝手に穀物栽培を始めたことを切っ掛けに蔵を守る存在として両者の利害が一致しやがて家畜化に至ったという経緯があります。猫の先祖は13万年ほど前のリビアヤマネコにさかのぼるそうですが、キャプテンカーコックの見解は違うようでして。



「彼らは古代種族にして神の末裔なのだ。家猫の先祖は13万年前のリビアヤマネコと確認されているが、初めて飼われたリビアヤマネコと今の家猫に直接血のつながりがあるかまでは確認できようもないだろう」

「そーなのだ!」


 ホトケが登場したら膝をついて見せるカーコックさん。

 やんややんやの大喝采。


「こっちの、日本の神話でも最初は天野高原ってところから派遣された神様たちが国を作ったというが、じゃ、その天野高原ではどのような歴史があったのかって話になる」

「どうでもいいんじゃない」

「にゅ~」


「よしよしヾ(・ω・`)ポチはかわいいね」


 ミコトさんのおとうさんを華麗に無視して眠りこけるポチでございます。なんでも安全な人間の家に住む子猫は一日20時間眠るそうで。


「それが、実は宇宙から来た古代種族なのである」

「な、なんだって~~!」


 まじで(M)ミコトさんたち(M)ラリってる(R)


「約13万年前、人間の燻製小屋の中で肉を取るリビアヤマネコと、宇宙から来た神の末裔は通じ合ったのである」


 カーコックさんの放言を聞きながらミコトさんたちはゲームを楽しんでおり。


「あのさー。真面目にひとがクッソ遠いうちゅうから猫を求めてやってきたってのにさ~。この星の人たちチョー失礼じゃね」

「あ、はい、ごめん」


 ミツキさんはミコトさんよりは少々礼儀正しいようです。


「具体的には、神が人間に耕作を教えたという神話があっちこっちにあるが」

「はい」


 ミコトさん、ここぞとばかりにミツキさんやカーコックさんたちに『ばか』と書かれた紙きれを大量に張られて少々凹んでいるものの根は素直なので聞く気になった模様です。


「愛だけにAIによって、倉庫の肉類を荒らす害獣だった猫と神は結託し、人間に自分は賢い病に罹患させて穀物を育てることにしたのである」

「いや、それは冗談っしょ」


(ヾノ・∀・`)ナイナイ


「そうでもないぞ。火には意思も魂もないが、人間は火を扱うのではなく火が人間を酷使し世界に遍くために人間を進化させたという説もあるのだ」


 ホトケさんはさすがに博識であります。


「そもそも穀物を育てる前のニンゲンはほとんど働いておらん。蓄財ができるという面で穀物は優れているが」

「貧富の差ができたのも穀物を育てるようになってからっていうし、穀物をそだてるようになって蓄財できるようになったから穀物をもっと楽になりたいという理由で過剰に育てて余計大変になっているのが人間の歴史だね。ホトケさん」


 ミツキさん、地味に学校の勉強はしっかりやっているようです。しかるにミコトさんは。


「ミツキ~。あんた意外と賢いよね」

「ねーちゃんって脳みそが胸にあるんじゃないかな。あ、だからまったいら」



 グリグリグリ。

 温厚なミコトさんも弟さんの暴言には多少思うことがあったようです。



「原始時代、巨大宗教を生み出す枢軸時代、科学技術時代を経て神の在り方も再構築されていくわけじゃから、今まさに神の在り方も見直す時期かも知れぬ」

「あんたホトケじゃん」


「そんなのホットケ」


 お父さん、盛大に滑りました。お母さまが掃除機でお父さんの髪の毛を引っ張っています。若ハゲが進行しそうです。信仰の話だけに。


「我々は、神々を失った民族でな。導きの力を失い、神にとってかわった科学技術は既に迷走しいつの間にやら海賊なんぞやっている。しかも種族としては衰退し、出生率も下がっている」

「そうなんだ。カーコックさんたちも大変だね」


「で、ポチなのね」

「いや。単純にかわいいから」


 おい。


 宇宙海賊のお宝基準は少女趣味!



「俺らこの星に来てからタカラヅカとか大好き」

「あ、わかるぅ~~!」


「ミツキ、なんでヅカ好きなのよ。男なのに」



 美女ばかりですし嵌る子は嵌りますよ。ミコトさん。



「君たちの世界における機械学習や深層学習を行うAIだが、我々の文明ではそれらは重視されていない……というか……人格や性格を得るに至った結果、電脳知性体は我々の文明において衰退している」

「なんで」


ミコトさん、機械学習とか深層学習とか言われてもたぶんわかっていないもよう。

少なくとも現在の地球においてもシンギュラリティは発生しておりません。


「知性、人格を両立した性能を求めると短期で『死んで』データだけ残して世代交代したほうがいいという結論が出た」

「あ~」


結果的に死ぬなら高い知性や人格、論理感を持つ場合、死が苦痛でしかないので、個々の性能や人格は退化させたほうが効率がいいとなります。



「我々の世界においては武器や宇宙船などは高度なものが存在し次々とバージョンアップしているが、我々自身に科学技術を新たに生み出す力や理解する能力はほぼなく、科学技術は宗教もしくは魔法と化しているのが実態でな。マニュアルを経典と見ているものが多数だ」

「カーコックさん、地味に地球文明も真面目に学んでいるのね」



「電脳知性は最初高度な知性を持っていたが、人格を得たり処理能力を極端に高めるより短寿命で群体的な存在に進化していった結果、我々との剥離が進んだということだ」

「カーコックさん、実は賢いのかしら」


 たぶん賢いと思いますよ。ミコトさん。


「で、初期の高度人格と知性を持っていた時期の電脳知性を復活させるためには猫と君たちが呼ぶ生物を必要としたのだ」

「ごめん。ちょっとよくわかんない」



 いや、私もよくわかんないです。カーコックさん。

 とりあえず我々日本人の神話における国生み以前にあった高天が原の神様たちは猫と仲良くなった異星系の高度電脳知性だったということでよろしいらしい。



「うーん。その辺は良いけど」

「いいんだ。ねーちゃん」



「ほら、隕石は回避したでしょ? なぜ日本列島だけ謎バリヤーで守られながら太陽系を超えて旅しだしたのかしら」

「さぁ」


「神の似姿は猫ではなく、人間だからな」


 ホトケが言うには、リビアヤマネコの先祖とくっついた奴はそこそこ変わっているらしい。そりゃそうでしょう。どの世界にだって猫好きはいます。両者のハイブリットを作ろうとする変人は珍しいですが。



「うん? 神がAIというか、人格を持った電脳知性? だったっけ。それだとしたらそれを作った人間がいて、その人間を作ったのは」

「あ~!! ねーちゃんの脳みそがパンクした~~! カーコックさんのせいだ~~!」


「あ、うん。(m´・ω・`)m ゴメン…」



 ちょっと脳みそがパンクしているミコトさんであります。



「それはそうと」



『人権』『我々の政府を認めろ』『我々の我々による我々のコリブリ』


 弾がタマになってしまうならと飛行機にミサイルと核兵器を持ち出してきた連中がいるようでそっちのほうが大ごとでカーコックさんのお話は中断に。


「ねーちゃん!」

「ポチ! 煮干しレーザーよ!」


 どこぞのアンパンでできたヒーローの顔交換ノリでポチを抱きかかえるミコトさんですが。

 ……ポチは嫌そうにしており。

 煮干しを手に残念無念な顔のミツキさん曰く。


「やっぱ煮干し飽きたって。ねーちゃん」

「しっかりしろ~~! 日本に核ミサイルが落ちてもいいのか~~!」


 子猫には関係ありませんって。


 そこに!


 六法全書型野生動物「六法鳥」がバードストライク!

 全ての飛来物を無効にしていきます。



「おおおお! なんかすげえ!」

「今回猫も出鱈目化学もないね!」


 講談師としては出番がなくてさみしいです。



「怯むな! 我らの権利を奪い返せ! 日本政府や国民に負けるな!」


 既にテロ組織になりつつあるまさに内敵!

 しかし弱腰ニホン政府や慈悲深い日本人に代わり彼らにに立ちはだかるものがいた!

 その名も! 謎の組織「ご当地ゆるきゃら連盟」!



『なっしー!』



「そいつヤバい!」

「マジヤバい! やめてやめて! R15以上のタグついちゃう!」



 日本列島無敵すぎぃ‏!?

 そもそも空爆や高空戦力を使えない以上、浮いてるほうが強いのです。

 ゆるキャラたちは六法鳥に乗ってリフトオフ! 次々とテロリストとなった某国とか某国とか某国の人たちを懲らしめていきます。


 特に恐ろしい兵器は引退したRIKISIを無限に上から落とすK〇NISHIKIアタックでございます。

 これぞアフガン航空相撲の一撃! アフガンの出身じゃありませんが。

 なお、あとから打ち上げられた人工衛星もありますが、気象用やGPS用などではない軍事衛星らの攻撃はミコトさんたちが迎撃。意外と活躍するミツキさんです。



「ただ、ご当地ゆるきゃら達の登場で、とある宗教団体が壊滅的打撃を受けたことにより、とある政党が立ち行かなくなって政界から姿を消したのは予想外でした……」

「やめええ! ヤバいネタは! ミツキ!?」



「今朝、わたくし、目を覚ましますと、枕元になしが4つ、置いてありました。

 おやおや、もうそんな季節かと思い、なしを4つ食べ終えると、思い切って宇宙に向けて飛びだしていきました。ご当地ゆるキャラ連盟総帥! おとうさんおかあさんを大切にするんだよチミィ!

 財産分配はしない主義。無しだけに。なっしー!」


 おそるべしご当地ゆるキャラ同盟! 謎の演説とともに大暴れでございます。



「意味わかんね!」


 ミツキさん、テレビ見て意味の分からぬご当地ゆるキャラ連盟の戦いぶりに驚愕です。


「は、はやいっ! て言うかなんだの動き!」

「ムチャクチャだ! ナンデあんな形でこんなに運動能力がうわぁああああああ!!」

「なっすぃー!!!」‏



 接近してC.Q.Bを挑んでも顎を突き上げるような掌底しょうてい、浮き上がったボディに回し蹴り、壁にたたきつけられたところを拳の連打‏!

 まぁこの話の作者が映像で確認した限り実際にアヤツめっちゃジャンプしてガチの空手使いである武田梨奈もびっくりの瓦割を見せていますからな。



 そうやって、内戦は意味が分からないまま鎮圧されてしまったのであります。


 これがいわゆるニホンスゴイ! という奴で、何かにつけて憲法9条を廃棄せんと企み、その勢いを持って朝鮮半島や台湾や香港中国を侵略して女性差別沖縄差別アイヌに某宗教やら共産社会主義者や在日外国人などなどを迫害せんと企む悪の国家日本の本領発揮だということだそうで。ほんとかよ。


 ほんとらしいってか作者の中学では駅前でありとあらゆる被差別者は団結し連帯して日本政府を打倒せよと中学生に怪文書を配らせまくっていましたので多分ほんとです。


 あとで過激が過ぎたか関係者まとめて解放同盟さんに追放食らったから解放同盟さんも敵だとの内容の怪文書ももらいましたが。


 このことからわかることはとなりの正義とやらはどっかの世界のマスク警察よろしく己の脳みその中にしかないのかもしれません。一人でやるには正義でも人に押し付ければ大迷惑。兎にも角にもオチなく今回は終わるのです。

ソビエト連邦「……私、汚れちゃった……」

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