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でたらめ ~予言者はいい加減~

この世界では国共内戦にて中国共産党が敗北しています。

 うちのおかんは山登る。

 うちの親父は壁駆け上がる。


 俺の小説は右肩下がり。

 どうしてこうなった。


 はい。おひさしぶりでございますな。皆さま。


 本日美琴さん言うにはちょっと体調がよろしくないとのこと。

 あ。今美琴さんが私の頭をはたきましたが本当に調子が悪いのです。ごめんなさい。

 ええ。元気ですけど月に一度のなんとやら。少々苛々している模様でして。


『人前で言うな』


 って。いてて。美琴さん蹴らないで。


 というわけで今日は歴史の話をしようじゃないかと資料を持ってきました。

 あああ。逃げんでください。私も歴史は苦手ですから。


 だから今回のお話はかつてインターネット上に現れた怪人物、『ジョウズニ タケター』の言行録についてでありまして、本来起きた歴史と大いに違うところもあります。


 まぁ軽く冗談だと思って聞き流して来週もまたこちらに来ていただけませんかね。

 強制はできませんが可愛い女の子の嬌声は大歓迎であります。


 ……だから美琴さん?! そんなに元気なら出て下さいよ?! いててて抓らないで?!



資料だにゃ(SIRYOU da NYA) ~とある怪人物の記録~



 ジョウズニ タケター。

 あら景気が良い名前じゃないですか。あなた。

 上手に炊けた。なんちゃって。


 この人物は二〇〇〇年代初頭のインターネットに未来から来たと称して書き込みを行い消息を絶ったことで有名で、将来起きる地震をぴたりとあてた。


 ほかの投稿者のおかんのブラジャーの行き先を見事に当てた。

 逮捕されて未来に逃げ帰ったという伝説があります。


 まぁ盗まれたものの場所を知っているのは泥棒と相場が決まっているものでして、私事ですがなんか身内がいたくもない腹を探られるように通報されまくって閉口しているなと不思議に思っていたら、『俺は捕まるどうしよう』と叫んで暴れる奴がいた。


 話聞いてみたら 『俺を狙う奴がいる。俺を貶めようとする』と暴れる暴れる。


 さらに話して見たらなんか通報しているヤツしか知らないことをぺらぺらと。あんたそりゃ語るに落ちるね。当然絶縁ですよ。


 自己顕示欲と嫉妬は無いよりはいいが、ありすぎても周りがたまらない。


 上手に炊けたさんもまたでたらめを書いたんじゃないかとお疑いの皆さん。


 まぁ私も正直どうかと思いますが今でもインターネットに資料として大切に保管されているのでご高覧を。なかなか面白いじゃありませんかこういう出鱈目は。


 少なくとも友達面した嘘吐きよりはなんぼかマシです。


 さてこの資料によりますと二〇〇〇年代初頭において日本人だけが超恒星間能力を得るという未来が既に示唆されております。


 読んでみましょう読みますよ。



『二〇〇〇年問題によって起きた機材トラブルにより日本国における炊飯器予約機能の不調が相次ぐ』


『二〇〇一年近辺にタイムトラベルの基礎理論発見。研究開始 (米1)』


(米1 2000年問題による炊飯器不調の研究がタイムトラベル理論の基礎研究となった)



『アメリカ国内でオージービーフが大躍進。

牛肉価格は崩壊し、牛肉を消費するため比較的ヘルシーな「牛丼」が国民食として導入。推奨される。

日本国より大量の炊飯器を購入、アメリカ人の体格に大きな変化が起きる(米2)』


(米2 アメリカ人が肥満を克服したせいで、彼らの好戦性が増し、行動範囲を広げた結果の内戦という根拠不明の論調もある)


『二〇〇一年以降に中国人が炊飯器市場に進出する』


 「爆炊き」と称せられ、世界における米需要と水資源需要拡大。

 同年、新しいローマ教皇が誕生。

 牛肉および水資源、地球温暖化の諸問題に触れ、吉野屋よりいつでも牛丼を食べることができる「黄金の丼」の献上を受ける(米3)


(米3 黄金の丼は象徴であり、実際の使用は不可能という記録もある)


『ペルー地震』


 しかし中国で大量に余った不良コピー品炊飯器が普及。当面の食料危機は回避される。

 炊飯器を活かした数々の肉料理が低気圧の風土に合い、肉料理を作るための機材として爆発的にヒット。


『パラリンピックの大躍進』


 今やオリンピックよりエキサイティングなイベントとなったと新聞の一面を飾る。

(米4 パラリンピック大躍進の背景には米、トウモロコシなどによるバイオエタノール技術の躍進による義手義足の大幅性能向上が挙げられる。

また、アメリカ人の出不精、もといデブ症が甲斐性、もとい解消されたのでデブが動くための補助スーツの需要爆発がそれを後押しした)


『二〇〇五年 アメリカ内戦』


 両勢力化で中国、韓国、朝鮮、東アジア移民を主とするテロ組織『ソン・ゴハン』と日系人パン派組織『お米に光あれ』が活躍。

 当初日系組織を名乗っていたソン・ゴハンは自意識過剰なる数々の捏造行為により逆に首を絞めることになり、組織内の情報共有能力低下をつかれて壊滅する。


(米5 ソン・ゴハン敗北の経緯については資料が散逸しており、彼らの子孫は『お米に光を』に対して1対10000の戦いをする資料を提供している。その作成年代は『2035年製作』)


『二〇〇八年、アメリカ合衆国の都市部で急激に警察国家化が進み、都市内部と都市外部で内部抗争が発生する』


 この時、ソン・ゴハン残党とそれを裏で操る中国国民党の影響を見ることができる。


(国共内戦で敗北した中国『共産党』=台湾は関与を否定)


 中国に併合された地域のその後については、様々な説が存在する。


 アメリカ内戦が原因でアメリカ合衆国が解体されるが、翌年にはロシア連邦主導によるアメリカ連邦帝国、中華民国主導による自由アメリカ民国。

 日本とアセアン、オーストラリアの援助を受けたEUアメリカに分割される。


『二〇一五年 ロシア連邦が反乱部隊の援助という名目でアメリカ、中国、ヨーロッパの主要都市に核爆弾を投下』


 アメリカ三カ国が反撃し核戦争となり、第三次世界大戦へと発展する。


(米6 この時に日本国は秘匿していた最終兵器『キュージョーバリアー』を発動。第三次世界大戦の事実上勝者となる)


 アメリカの外交権麻痺に乗じて、中華民国が覇権主義を強化。

 台湾、日本、韓国を強引に併合しようとする。

 後にアセアン&オーストラリア&インド帝国連合が中国を撃退するが、背後をついたロシアの攻撃により半壊滅状態になる。


 ヨーロッパ諸国もロシアによりほぼ壊滅するも瀕死の状態から三国同盟を結成した新自由アメリカ三国連合が撃退し、ロシア連邦が分割。


『二〇一七年、30億人の死者を出し、勝者なき戦いに終止符がうたれる』


 最終的に二〇二〇年、アメリカ都市部の勝利により内戦が終わる。

 ロシアとアメリカ。永久和平条約を締結。

 この時、日本製の炊飯器が当時のロシア大統領兼首脳、ウマクタケータ・プー・チンに贈られている。


(ウマクタケータ・レンジデチーンとする異説も存在)


 なんか凄まじいですな。さすがに世界大戦はないと言いたいところですが。


『二〇三五年の状況』


 タケターのいる二〇三五年は、以下のような状況だという。


 テレビと電話はインターネットにより提供されている。

 タイムマシン。異世界転移が実用済み。

 しかしそのあまりの突拍子のない内容にその存在、理論を信じていない人々も大勢いる。


 異世界転移、外宇宙進出、恒星間通信技術をわずか一億人ほどしかいない 極東のヒキコモリ国家の主要民族・日本人が独占。


 無線のインターネット接続がどこででも可能になっている。

 外観は平和の窯(ヘスティア炊飯器)を模しており、空中投影によるモニタが基本。


 タケターは自らを『自分はコンピューターのエキスパートではない』と何度も言及している。


 飲料水や淡水の確保が大きな問題となっている。


(米7 そのため炊飯技術は大幅に向上した。少ない水で美味しい米を炊く努力は『猫に搭載できる炊飯器』の性能向上に貢献する)


 地球温暖化は、さほど問題になっていない。

 出生率は高いが脂肪。もとい死亡率が高い。

 エイズと癌は克服済み。


(米8 エイズとガンは『あんどーなっつ』の有効成分により克服)


 核戦争による汚染がひどい。


(米9 核戦争による汚染については日本国政府が過去80年以上にわたってアメリカ政府に押し売りされてきた廃棄米を再利用した除染技術が貢献している)


 核兵器はレーザービーム兵器の発達によりテロ兵器としてのみの需要のみとなり、いわゆるミサイルによる核の平和の時代は終わりを告げている。


 そのため、飛行機の発展は大幅に各国規制を受け、衰退している。


 空の交通は『飛行船』が主なものとなっている。



 補足

 『キュウジョウバリヤー』発動により日本国およびその周辺海域は宇宙戦艦化。不沈空母の名をほしいままにし、戦争終結まで木星圏に引きこもることですべての攻撃を無効化した。


 これらの経緯は『世界よみよ! これが平和国家だ!』というコピーで映画化されている。


 これはさすがに出鱈目でしょう。ええ。

 え。本当だって? まさかそんなこと。

 小説だってないですよ。あははは。

 フランス:

 どうしてこうなった。

     どうしてこうなった。

         どうしてこうなった。

(踊り中)

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