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第四話 姉川の戦い 後編

 姉川の戦いで活躍した「姉川七本槍」ですが、その後、高天神城の戦いで武田軍に包囲され、60日間の籠城の末に開城します。そして門奈左近衛門以外の6人は武田勝頼の軍門に下りました。

 姉川で織田・徳川連合軍と

 浅井・朝倉連合軍は激しく戦った。しかし、


「おっ、朝倉軍が退き出したか」


 朝倉軍の形勢が不利になった頃、真柄直隆は、

 単騎、徳川軍の陣へと突っ込んだ。


「どうした、三河の武士は、その程度か」


 直隆は、すでに全身が傷だらけになっていたが、

 それでも騎乗で大太刀を振るい、

 鬼神の如き強さで前進を続ける。その直隆を、


「止まれ、この怪物が!」


 と、止めたのは三人の荒武者であった。


「突け、馬ごと突き殺してしまえ!」


 三人は直隆の騎馬に槍を突き出し、前進を遮る。

 しかし、その直後、


「おのれ、邪魔するな!」


 直隆の斬撃で、


 ザシュ。


 一人が血飛沫を噴き、倒れた。


「なんだと」

「弟の仇!」


 残りの二人は直隆に飛びかかり、


「この野郎、落ちろ」

「馬鹿者が、離せ!」

「落ちろ、落ちろ!」


 と、馬から引きずり下ろす。

 そして二人ががりで押さえ込んだ。


「覚悟しろ、怪物」

「死ね、木偶の坊」


 短刀と鎧通しで、


 ズブ、ズブッ、ズブリ。


 滅多刺しにすると、最後に瀕死の直隆が、


「我の首を御家の誉れにせよ」


 と、言って首を差し出した。

 真柄直隆は、ここで討ち取られたが、

 家康軍は本陣の乱れで、

 敗走する朝倉軍の追撃の機を逃す。


「浅井も敗走したようだな」


 信長様は本陣から戦況を観て、呟く。

 こうして、姉川の戦いは、

 織田・徳川連合軍の勝利に終わった。


「良かった、今度も無事に帰ってきて」


 戦の後、妻の愛都が岐阜城で出迎えてくれる。


「今回も利家殿は首級を取って活躍したようね」

「この戦でも俺は一つの首も取れなかったがな」

「でも信長様の本陣を勇敢に護ったのでしょう」


 姉川の合戦は終わったが、

 浅井長政と朝倉義景は存命している。

 この先も戦いは続くだろう。

 武田勝頼は高天神城の戦いにおいて、開城した敵に寛大な処置を行いました。将兵は全て助命し、武田方に降伏を希望した将は配下に加え、徳川に帰還を希望する者は、そのまま退去させたのです。このことにより武田勝頼の名声は高まりました。

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