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【第83話:砦の奥に潜む策謀】

砦の中は複雑な廊下と部屋の連続。

酒場のような広間、倉庫、兵舎……赤い腕章の団員たちがうようよしている。


「……ここが紅の団の心臓部か」

ロイは肩を庇いながら低く呟いた。



カレンが短剣を袖に隠し、目立たないように先頭を歩く。

「ねぇ、こっちの扉、倉庫みたい」


扉を開くと、食料や武具の他に地図が置かれていた。

セリーヌが手に取り「これ……砦の見取り図?」と驚く。

どうやらこの砦は山脈の地下に大きな坑道を持ち、他の拠点と繋がっているらしい。


「紅の団……一つの砦どころじゃなく、もっと大きな組織……」

リュシアが青ざめる。



奥の机から、ババ様が封の切られた書簡を見つける。

「ふむ……『伝説の剣の所在を確保せよ』とあるな」

カレンが鋭く短剣の柄を握る。

「……やっぱり、ロイが狙われてる」


ロイは肩をさすりながら「俺、肩の次は命まで痛めるのかよ……」と泣きそう。



探索中、団員の一人に声をかけられる。

「おい、何してる?」

一同が凍りつく。


ルシアが咄嗟に前へ出て「へっ! 新人研修で見回りだ! あん?」とガラの悪い口調で押し切る。

団員は「お、おう……」と退散。


カレンが小声で「……すごい。ロイより潜入向きじゃない?」と呟くと、ロイは「ぐぅ……肩が痛いのに心も痛い……」とダブルショック。



さらに奥で、団員たちが噂話をしているのを耳にする。

「明日、師団長ゲルド様と“別の師団長”が合流するらしい」

「伝説の剣を持つ奴を捕らえる計画が進んでるんだと」


……つまり、ロイの存在はすでに筒抜け。



「やべぇ……完全に狙われてんじゃん俺」

「今さら気づいたの!?」

仲間全員の総ツッコミが洞窟に響いた。


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