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【第82話:洞窟出口の死闘〜変装大作戦】

洞窟の出口が見えた瞬間――。

「よくぞここまで来たな」

低く響く声。


外の光を背に、紅の団の男が立っていた。

筋骨隆々、真紅のマントを纏い、大斧を肩に担いでいる。

「我が名は師団長ゲルド。この先へ進むことは許さん」


セリーヌが大剣を抜き、ルシアが「やっとぶっ壊せる相手か!」と叫ぶ。

ロイは……肩を押さえていた。


「ま、待て……肩が……出口の光で眩しくて……」

「いやそれ関係ないでしょ!」とカレンがツッコむ。



ゲルドの斧が唸り、岩壁ごと砕ける。

セリーヌが受け止めるも力負け。

ルシアの魔法も首輪のせいで全力は出せない。


「カレン!援護を!」

「わかってる!」

弓矢がゲルドを狙うが、鋼鉄の鎧が弾き返す。



戦況は不利。

ロイは伝説の細剣を握るが、やはり腕がプルプルして振りが鈍い。


「ぐぅっ……四十肩があああ!!」

だがその痛みで体をよろめかせ、偶然ゲルドの斧の軌道を外す。

さらに肩を庇って倒れ込んだ拍子に剣先がゲルドの脇腹をかすめた。


「貴様ァ……!」

怒りで斧を振り上げたゲルド。

その瞬間、洞窟の天井から岩がゴロゴロ落下――!

ロイが先ほど暴れた肩で支柱を砕いていたのだ。


「ぐぉぉぉぉッ!?」

岩の下敷きになり、ゲルドが一時撤退。



「……い、今のって」

「ロイの四十肩で天井が崩れたんだよな……」

「奇跡だ……」


仲間たちは呆れ顔、ロイだけが肩を押さえてのたうち回る。

「奇跡じゃねぇ! ただの持病だぁぁぁ!」


だが――。

「ゲルドは必ず戻るぞ」

ババ様が険しい顔で呟く。


洞窟を抜けた先、いよいよ紅の団の砦が姿を現そうとしていた。



紅の団の砦は、断崖絶壁に建つ要塞。

塔には弓兵、門には重装兵、空気はピリピリ。


「正面から突っ込むのは無謀だね」

セリーヌが唸ると、ババ様がにやり。

「そこでじゃ、潜入作戦を考えておったのじゃ」



町で拾った紅の団のボロ服を引っ張り出し、全員が着替えることに。


団員服が肩でビリッと裂ける。「ぐわっ、肩が! いや服が!」とロイ。


髪を束ねて団員風に。「……なんか似合ってる?」と照れる。とカレン。


セリーヌは大剣をどう隠すかで大揉め。結局「丸太運搬係」という設定に。


服が大きすぎてずるずる。「あ、あの……歩けない……」とリシュア。

格切り替わってルシアが「よしっ、裾を切っちまえ!」とジャキンと破って超ミニ化。


ババ様は一番ノリノリで「まだ若いもんには負けんわい!」と赤い布をヘソ出しに結ぶ。。

「誰得のサービスだよそれぇ!」ロイ絶叫。


入口で門番に止められる。

「おい、お前ら新人か?」

緊張が走る。


リュシア(奥手)が「ひ、ひぃ……」と固まる。

ルシアに切り替わり「そうだ! 新人だ! 飯抜き三日でも文句言わねえから通せ!」と謎の豪語。


中に入るや否や、団員たちがあちこちで訓練や酒盛りをしていた。

ロイたちは「団員のフリ」を必死で続ける。


セリーヌ、丸太(大剣)を「よいしょー!」と担ぎながら笑顔。


カレンは剣を「荷物」と偽装。


ロイは「肩が……肩が……」と呻きながら荷物持ち係。


ババ様はちゃっかり団員に混ざって酒を飲み、受け答え完璧。


「ババ様、一番馴染んでる……」

「わしは変装が得意なんじゃ」


こうして無事(?)砦内部に潜入したロイたち。

しかし、奥から師団長クラスの気配が――。



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