【第39話:リゼル加入と街の大騒動】
ロイたちは虚骸軍を退け、新たにリゼルを加えて街へ戻ってきた。
「おお!ロイ様だ!」「帰ってきたぞ!」
門の前で住民が歓声を上げる。
子どもたちが駆け寄り、老人まで涙ぐむほどの歓迎ぶりだった。
「え、えぇ……なんでこんな人気あるんだ俺……?」
ロイは困惑しつつも手を振る。
「英雄は肩が痛くても英雄ってことね」
エリスが皮肉めいた笑みを浮かべる。
「ロイさん、sinθ的に好感度上昇です!」
シルヴィアがメガネを曇らせながら意味不明な数式を口にする。
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◆女性陣のバチバチ
しかし、問題はここからだった。
「……で? この女は?」
ルカがリゼルを睨みつける。
「リゼルよ。虚骸軍を抜けただけ。別に仲良くするつもりはない」
リゼルはそっけなく答える。
「ふん、ツンデレですか。私が先に仲間になったのに」
ルカは涼しい顔をして腕を組む。
「ロイは私と剣を交えてるときのほうが輝いてるのよ」
リゼルが挑発気味に言えば――
「いやいやいや!輝くのは戦っているときだから!」
ルカが応戦。
「√2倍は私の方がロイさんの役に立っています!」
シルヴィアが乱入し、メガネをくもらせて主張する。
「うるせぇ!お前の数式は役に立った試しがねぇ!」
ロイが即ツッコミ。
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◆街の人々も巻き込んで
「ロイ様!こちらへ!」
「英雄ロイ殿にごちそうを!」
「結婚してください!」
街の人々までもがロイを取り合いはじめ、場は完全にカオス。
「おいおい……四十肩のおじさんにどんだけ期待してんだよ!」
ロイが天を仰いだ瞬間――
「英雄は肩の痛みをも越えてこそ、英雄である!」
ラグナ(ミニサイズ)がドヤ顔で叫んだ。
その場にいた全員が爆笑し、街は再びロイ人気で大騒動となったのだった。
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