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第2話 図書室
「いいじゃんかちょっとくらい。」
「それでちゃんとした試しないからね。」
芙緋はまあ俺の幼馴染みポジションにいる。
そんなに長い付き合いではないが。
結局俺はあの会話を聞いた次の朝売られてしまった。
売られているところで”先生”が引き取ってくれたのだ。
”先生”は俺と同じような境遇の子供を引き取ってくれている。
そして俺たちに授業、と言っても1クラスしかないが、をしてくれている。
教室として使っているのは大きめの部屋だ。
が、図書室はその教室の数倍はありそうな規模だ。
”先生”の書斎を図書室として使っているらしい。
授業は教養と言えるものや、数学などだけではなく魔法についても教えている。
その個人にあった魔法の指導もしている。
結局俺の魔法は分からずじまいのようで俺は教えてもらえていない。
”模様”と言っていたが、それはこの学校ではみんなの頬に出ている。
”模様”付きの人は他の人よりも強い魔法を使うことが出来る。
しかし、それが原因で売られてしまうこともあり、そんな子供を”先生”が引き取っている。
「わかったよ、じゃあ授業もないんだし図書室に行ってくるよ。」