第1話 プロローグ
よろしくお願いします。
他の作品も書いてるのでよければぜひ
『なあ、聞いてくれよレイ。』
「どうしたんだよ」
『ただでさえここは近づいて来る人も少ないのに。この前ここら辺通った人に話しかけようとしたら気味悪がられて逃げられたんだよ。』
「大変なんだね…。別に話したら優しいのになあ。ていうか、僕も親が日に日に冷たい反応になる気がしてさ。」
『レイこそ大変だな、まだ中学生なのになあ。』
その日の夜、喉が渇いて起きた俺は居間に降りていく。
すると居間には明かりが着いていて、話し声も聞こえた。
片方は父親だったが、もう1人は知らない男の人だった。
『なあ、正直な話、うちのやつにはいくら出せるんだ?』
『高くて家1軒分だな。使える魔法も分からなくてオマケに気味が悪いときた。ちょっとしんどいかもな。』
『今日もあいつ墓場に行っちゃ独り言呟いてんだよ。誰かと喋ってるのかもしんないけど俺には残念ながら相手は見えなかったよ。』
『そりゃ早く売りてーわな。できる限り早く手配するよ。』
『”模様”は出てるから強い魔法なのは間違いないんだがな…まあ、なるべく早く頼むよ。』
………
「何寝てるのっ、昼間っから!起きて起きて!」
そんな芙緋の声で俺は現実に引き戻される。
これは、俺と芙緋の物語。