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第16話 採寸を楽しむ

 客室へとついた頃には既に職人さんと、3人の針子の娘たち、がいた。

 職人は30代というところだろうか、針子は私と同じか少し上くらいの顔立ちだ。


 私とアリシティア様、リジが部屋に入ると同時に、職人が一歩出て跪き、後ろで針子達が同じ様にする。


 「お久しぶりでございます、アリシティア様。

 そして、お初にお目にかかります、レン様。

 セルリア工房から参りました、工房長のシエティと申します。

 本日はレン様の採寸のために参りました。」


 「こちらこそ、久しぶりに会えて嬉しく思いますわ。」


 私が状況がわからず突っ立っていると後ろにいるリジから小突かれる。


 「あっ、えっと…初めましてシルフィさん。

 私、レン・イヌキと申します。本日はよろしくお願いします。」


 後ろから「へりくだり過ぎです。身分差をお考えください。」という声が聞こえた気がするが無視しよう。

 そんな事言われたところで知らん。

 私はどんな人にもしっかりと挨拶をするように小学校で習ったんだ。


 「では、早速取り掛からせて頂きます。レン様はこちらへ。」


 私がシルフィが言った通り、部屋の真ん中へ行くと、後ろに控えてした針子達がドアの前についたてを立てたり型紙を取るための布や針、糸を準備している。


 「デザインは既にアリシティア様からご注文を受けておりますので、本日は採寸と型紙を取らせて頂きます。


 では、まずこちらの服にお着替えください。お手伝い致しましょうか?」


 「いえ、大丈夫です。」


 渡されたのは白く、ゆったりとした薄いパジャマワンピースのようなものだった。


 これに着替えるのはいいけどこんなに人いるのに?しかも初対面で…

 少し恥ずかしいな…


 でも、そんな事を言っている暇はなく、着替えの手伝いが入ってこないようにちゃちゃっと着替えた。


 「では、始めますね。」


 私が着替え終わったと同時に既に準備を終えていた針子達がメジャーのようなものを持ち、私の採寸を始める。


 前の世界だと、すでに出来上がった服が服屋さんにたくさん並んでいて、サイズもほとんどはS・M・Lで計っていたのでこんな本格的に採寸をすることも、オーダーメイドの服も着たことがない。

 結構面白いかな?と思った。


 が、

 そんなことはなく、ただ腕を上げて突っ立っているだけだ。

 暇つぶしもないし、腕をずっと上げ続けるのも結構辛い。

 誰かと話そうと思ってもアリシティア様は席を外してしまったし、リジも大人しく扉の前に立ち、仕事中で話しかけられる様子じゃない。


 ………


 「本日はこれで終わりました。

 早急に注文通り作らせて頂きます。」


 「こちらこそありがとう。できるだけ急ぎでお願いね。」


 「あっ、ありがとうございました。」


 あれからしばらく経って、採寸が終わり、シルフィ達は帰って行った。


 「さて、レンちゃん。お昼ごはんにしましょうか。

 その時に今後の方針について話すわ。」


 私達は窓から庭がよく見えるという部屋へ向かった。

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