表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/32

14/屋敷

「なんだよニーちゃん、やけに褒めるな。」


「いや、別に。」


「とりあえず、中に入るぞ。ニーちゃんも知ってると思うけど、私からは偽装した部分が半透明に見えてる。だから私の後から来てくれよな。」


「分かった。」


そう言うとシュピィは偽装がかかっている窓を抜け、中に入っていった。


そしてそれに続き、俺も入っていく。



そこは装飾が施されている小部屋だった。


ベッドが一つと棚が一つ。


おそらく客室のようなものなのだろう。ランセニュによると、こういう客室のようなものは貴族の屋敷には何個もあり、そのほとんどが普段は使われていないそうだ。



「侵入する場所としては最高な所にでれたな。」


「だな!」



俺たちはここから奴隷が捕らえられているという地下に行こうとしている。しかし、この屋敷内の情報はほぼないので、手探りで探すしかない。


「とりあえず、まずはあからさまな階段が無いから探すぞ。」


「ああ!“隠密”!」


「“隠密”」


俺たちは隠密を使い、姿勢を低くしながら廊下にでる。


廊下もやはり装飾が綺麗に施されている。そのほとんどが白と赤と金で作られており、ここに住む人の完璧主義さを表しているようだった。


「すっげえな。けど、すごすぎて私、ここに住んでたら辛そうだ。」


シュピィの考えはすごくわかる。廊下をすすんでもすすんでも同じ装飾が左右にならんでおり、最初から動けていないのではと錯覚するほどだった。


「なんだ?」


今まで同じ扉が並んでいた所に、一つだけ異様に豪華な扉があった。


「......入るか?」


俺がそう言うと、シュピィは少し考える。


「もしもリッシュの部屋だったとしたら、ここに本人がいる可能性があるな。」


確かにそうだ。できれば本人には会いたくない。


「.....いや待てよ?最悪逃げ切れればこのフードのおかげで顔はバレないし平気なのか。」


「.......行くか。」



シュピィと頷きあい、豪華な扉を開けた。


============================================================================================================


評価ありがとうございます!励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ