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黎明《蛇バージョン》
蛇が静かな死を私に受け取れと囁く。
あっちを向いて吐き出す舌は熱いが。
涼しく風を感じたり、透き通る夜更けを見たり。
青空は四角い。雲の切れ間にはつまらない透明。
聞こえ出したエンジン音は濁声としか聞こえない。
おめでとうを言われていたたまれなくなっていた。
本当は色の違いがわからないから。世界の海の水。
色は何色よりも澄んでいる透明になるけどいい。
熱々の棘へのあらがいのなかに、静かな蛇が。
そこにだけいた。集まっていた。蒼ざめていた。
蛇が静かな死を私に受け取れと囁く。
あっちを向いて吐き出す舌は熱いが。
涼しく風を感じたり、透き通る夜更けを見たり。
青空は四角い。雲の切れ間にはつまらない透明。
聞こえ出したエンジン音は濁声としか聞こえない。
おめでとうを言われていたたまれなくなっていた。
本当は色の違いがわからないから。世界の海の水。
色は何色よりも澄んでいる透明になるけどいい。
熱々の棘へのあらがいのなかに、静かな蛇が。
そこにだけいた。集まっていた。蒼ざめていた。
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