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わっはっは。
蛇女が来ないので、
砂漠のなかへ探しにゆく。
むろん、白蛇といっしょに、ね?
探しても探しても、
どこにもない蛇女は、
白蛇が怖くて震えているはずだから。
好きですって
伝えてしまった日から、
白蛇の赤い目を見ることさえ
できなくなって、頰をピンクに染めあげて。
だから僕が砂漠のオアシスに行って、
木の陰に隠れている
蛇女にちゃんと伝えてあげる。
好きになることは
ダメになることじゃないんだよ。
僕らもそうなんだよ?
だから、もう、いいんじゃない?
そしていっしょに笑おう。
わっはっは。
わっはっは。




