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紙の蛇


紙の蛇を作った

紙の蛇を作ったけれど

紙の蛇は

ただの紙だった

そこにはあるべきものがなかった

そんななか

わたしは蛇になった

わたしは嫌になった

紙の蛇ならともかく

爬虫類は寒くて嫌だった

冬になると活動できなくなるのは

いいんだけど

爬虫類はちっともじぶんて

あたたかくならないんだぜ?

ヤ、でしょ?


そこでわたしは

神様に祈った

いや、神様に祈った、つもりだった

でも、紙の蛇のほうがマシだとか

どこかで思っていたからかな、

間違えて『紙様』に祈ってしまったらしい


そこでわたしは

紙の蛇になった

しまった、と、思った


こんなことなら

寒くても

嫌でも

爬虫類の蛇の方が

何万倍マシだった


そしてわたしは

紙のまま

なにも考えられなくなって

そのまま真っ白になった


ヲハリ








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