ダーリンダーリン、たいへんよって
蛇のわらうさま
呵々大笑で無く
ただニヤリとするでなく
僕を慰めようとする慈愛に満ちた笑いのまま
フィードバックできるか 産まれたころまで。
小さな恋の歌
前向いて歌えたゼロ年代が懐かしい。
ダーリンダーリン、たいへんよって
洗濯機の機械音が、
爆発しそうな勢いで、踊って跳ねて
もう、大騒ぎなの
ただちに修理に来てもらいましょ!
蛇のわらうさま
どんなだった?
他言無用なので
口では「知りませ〜ん」と、
いいます。
洗濯機は、いずれ故障をなおすか、買い換えるが、
いまはその時間ではない。
でも、それをさいしょに見たのは、
国道ぞいの古いモーテルの隣のくさむらで、
笑う蛇は目に涙を溜めて、笑っていた。
洗濯機は、いずれ故障をなおすか、買い換えるが、
いまはその時間ではない。
枯れた桜の木に逆さにぶら下がって、
僕の悩みや悲しみをちゃんと聞いてくれ、
いろいろな人生の理解もしていたようだった。
洗濯機は、いずれ故障をなおすか、買い換えるが、
いまはその時間ではない。
そのとき僕は削られたばかりの鉛筆のように
尖りすぎて 使いづらいほどの心で、生きていた。
それを、慈愛をもっている蛇にたすけられたんだ。
洗濯機は、いずれ故障をなおすか、買い換えるが、
いまはその時間ではない。
蛇のわらうさま
予想と違って、優しくて、感謝。
ダーリンダーリン、たいへんよって
洗濯機がたいへんなのに、引き延ばし?
爆発しそうな勢い、大騒ぎだけど
それまでなんとかなるっていうの?
君も見たんだね、
蛇のわらうさま
どんなだった?
天下無敵かな?
口では「知りませ〜ん」と、
いいます。