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紅茶について



さて、前回、緑茶について軽く触れたが、皆さんは緑茶と紅茶は同じお茶の葉、ツバキ科常緑樹から採れる事を知っているだろうか?


精製方法(主に発酵)が違うだけで、緑茶、中国茶、紅茶、になるのだ。

そして、この紅茶だが、ダージリンだけでも、数多くの農園があり、93もの農園が各々、それぞれの精製方法で精製を行う。

農園の土壌、気候、育つ環境、摘み取りのタイミング、焙煎、どれをとっても、全く同じ過程をたどらず。けれど、一貫した流れで。


だからこそ、同じ物は出来上がらないのだろう。


ダージリンに93もの農園があるなか、更に、種類はもっとある。果たして、日本にどれだけの農園の紅茶が輸入されているのだろうか?


私達の身近には、フレーバーティーと言うものが多くありすぎる、とは思わないだろうか?

日本には、美味しい紅茶が入り難く。

これは、多くの紅茶が外国の市場での売り買い、農薬の関係上やむなく等、そういった流れのなかで、余りが日本に廻って来るからで、我々の手元には美味しくはない、渋い紅茶が届く。

そういった紅茶を消費するためにフレーバーティーが定着して仕舞った様に見受ける。

近年では、紅茶の下請け会社などで、農園別の紅茶も出回り初め、少しずつではあるが、手に入り易くなって来ている様だが、そこまで目端を利かせられるか、と言えば、そうもいかないのが常である。

更に、最近ではお茶の農園でも紅茶を作り初めている所もあるが、これは、アッサム系統の色、味、香り、渋味の強い物であった様に思う。

個人的な見解だが、紅茶は良いと言われる物ほど、エグ味渋味といった、タンニンを感じさせる味がない、香り高い軽やかな物が多い気がする。

例えば、

“ムスク”と“マスカテル”と名の付く紅茶がある。

この、ムスクと言うのが、セカンド又はオータムナルの期間で作られる事が多く。ムスクと言われるこれは、私達が飲む紅茶の延長線上にある紅茶と言えるが、はっきりいって格が違う。色、香り、味、どれも似て非なる物だ。香りや味はふくよかで芳醇と言える。


更に、マスカテルは、ムスクとは対象的な紅茶で。セカンドフラッシュで作られるマスカテルは先ず色が私達の連想する紅茶から離れた色で、薄い黄緑色で、フルーツの甘さや香りを感じる。不思議な紅茶だ。だが、たまに煎茶でも、こういった味わいのあるものもある。やはり、紅茶と日本茶は通ずるものが在るのだと、再認識させられた紅茶であった。


さて、上記の2つをとっても全く違う、という事が分かって頂けたのではないだろうか?


ファースト、セカンド、オータム、の3つのシーズンで取れるうち、2つだけでも、こんなにも違いがある。更に、ファーストなのだが、これはあまりにもマイノリティの傾向が強い。

ファーストの紅茶になると、何かを食べながら飲むにはあまりにも繊細な味わいゆえ気が抜けない。だが、これは裏を反せば、普段飲むような味の強い紅茶を飲み慣れていると、味がないと言われて仕舞うほどと思う。

だからこそ、嗜好品は面白い。これこそ、嗜好品の醍醐味ではないだろうか?


高級品と云われる紅茶を前にした瞬間、更には多くの、人々の琴線に触れるだろうものを前にしたとき。

私達は生産者に『お前にこの味がわかるのか?』と、問われるのだ。

この衝撃は筆舌に尽くし難く、私自身、白旗を何度振ったかしれない。




私達は紅茶というだけで、飲み、それらの違いというものに見向きもしないで飲んでいる事が多いのだ。かくいう私も多分にもれず、そういった感覚で飲んでいた口の人間だ。


そんななかで、美味しい物を探すというのは非常に困難な事だと。重々理解しているつもりだが、市場を動かすのはいつも、消費者なのだ。


我々、消費者の意識で、市場は代わっていけるものだと、私は信じている。


今回おすすめしたいのは、紅茶です。

『マカイバリ茶園』ここの茶園はバイオダイナミック農法で造られた。手間隙と多くの苦労をされた農園だと思う。

マカイバリ以外にも、農薬を使わない農園も増え初めている。『タルボ茶園』『シーヨク茶園』とか、だったと思うのですが…。


それはさておき、リーズナブルで、入りやすいのは、『マカイバリ茶園ミックス茶』です。これはイチオシしたい。我が家で良く飲むのはこの紅茶です。

更に、落ち着いてゆっくりと飲むのであれば、『マカイバリのシルバーティップス』も良いかと、高いは高いが、おいしく、茶葉もしっかりしていて、オススメです。


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