60/100
偽りの強さ
さようなら弱かった自分
今までありがとうございました
これから僕は誰にも頼らない
そう決めたんだ
そんな僕に人が群がってくる
助けてよお強いんでしょう?
そんな彼らに僕は言う
甘えないでよ
僕が強くなったのは
自分を守りたいだけなんだ
人を救うとか助けるとか
そんなの誰かに任せるさ
目の前の少女は泣いていた
まるで大切なモノを壊されたように
僕は涙を無くすことができない
ましてや笑わせるなんて
強いつもりが強がっているだけ
そんなことに気づけなかった
僕が得たのは幻想だったのかな
強いって本当は無いのかな




