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エルトダウンシャーズ~23の粘土板~2話

タイトル回収

ついに?美少女登場

描写はないですが←

エルトダウン・シャーズ

23あるとされる粘土板

灰白色で鉄のように硬い

左右対称の古代文字で超古代の知恵が刻まれており

大いなる者、知識を守る者について言及されているが関わった者は死んでいる

元は巨大な1枚の粘土板であるとされているが、詳細は不明

これを手に入れた者は無限の知識を得る、とされている


―自らの命と引き換えに―


走っていた

喉は既にカラカラで体力も限界を越えていた

俺は何かから逃げるように

ただただ走り続けていた


『はぁ…はぁ…!』


靴と地面が喧嘩する音が住宅街に響いていた


しかしそれもやがて磁石のSN極がひかれ合うように止んでいく


自宅近くの公園まで来ると、そこでついに走れなくなった


ドサ、と地面に腰を下ろす


ハァハァ、と自分の苦しそうな呼吸に合わせて、体が上下に動いているのが解ると


生きている実感が湧き、少しだけ気分はマシになった


それにしても喉が乾いた


水飲み場の蛇口をひねり、むさぼるように水を飲む


錆水独特の味が、俺の口内を満たす


頭から水を浴びると時間が気になりポケットを探る


妹にも連絡を取りたかった


今になって冷静に考えれば


警察に連絡したほうが良かったんじゃないか、と不安になる


なんにせよ連絡を取らなくては…


携帯を持ってきていて良かっ…


…あれっ?


無い…?


嘘だろ…まさか、落としたのか?


だとしたらどこで?


…あの、自殺現場で…?


人の死を目の当たりにしたその動揺と恐怖は、


俺の中の正常な思考をひどく麻痺させていたようだった


そのとき


顔の横から


ぬっ、と白い腕が伸びたと思うと


俺の携帯をその手に持っていた


『落とし物』


『うあぁぁぁぁ!?』


あまりの恐怖に腰が抜ける


あの女!


あの女だ!?


?『人が親切で持ってきてあげたというのに、失礼な人ね』


なんで…


俺は途端に動けなくなった


『どうして…』


あんな高さから落ちて生きてる訳がない!


?『…あぁ』


と、死んだはずの女は納得した様子で


『私がビルから落ちたのを見た、生きている訳がない』


『そうだ…』


警察だって、あんなに沢山いたじゃないか!


『なら貴方…私があそこから落ちて、無様に中身を破裂させるところを見た、と言うの?』


それは…見てない…


『じゃあ警察が私の死体を検視しているところを見た?』


…見て…無い…


『まさか、生きてるのか…』


『生きてなかったらこの場にいない』


確かに、その白い手はしっかりと俺の携帯をぶら提げていた


『はい、これあなたのでしょ?』


もう一度大袈裟に俺に携帯を渡す


『あ?…ああ…』


違う、そうじゃない


『…どうして生きてるんだ』


すると彼女は意地の悪そうな顔をして、こう言ったんだ


『知りたい?』


猫のような瞳で


『…ああ』


赤い虹彩が俺を


獲物を狙うかのように捉えている


『交換条件があるわ』


風が吹いた…ぬるい風が…


それすらも汗が冷えてうすら寒く感じる


俺の額から落ちた汗が地面に吸収され


ジッ、と音が鳴る気がした


『それはどんな…』


彼女はビルの鉄骨から落ちる時とまるで同じ顔で


『あなた…』


―エルトダウンシャーズって知ってる?―


お疲れ様でした

紛らわしいので今回で二話とさせていただきました

次回は謎の女性についても書いていきたいと思います

シーユー次回!

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