ラジオは誰にも聞かれないかもしれないど第5回
「五回目の放送ですね」
「放送されていればだよね、今回はどうする?」
「前回が黒板ですからねぇ」
「チョークにでもするか?」
「チョークねぇ、あんまり思い出がないんだけど、ヒナは」
「チョークを投げる先生は都市伝説とかですかね」
「あぁ確かにチョーク投げる先生はいないね」
「そもそもチョークを投げても一本無駄になるだけだ」
「投げたところで、狙った奴に当たる可能性ひくいしね、まっすぐ飛ばないし」
「そうですね、でも見てみたかったというのはありますね」
「あぁ一度でいいからみてみたいわね」
「訓練すれば投げれるかもしれんが、やってみるか」
「あぁいいんじゃない、暇だしね」
「じゃあ的はアミ頼む」
「いやよ」
「私もいやですよ」
「しょうがない、地道に練習するか」
「チョークといえば、よく折れますよね」
「あれ力加減間違えると簡単に折れるからね、たまにイラッとくるわ」
「連続で折れると悲しくなるしな、私が何をしたという気分になっていくぞ」
「短いものをつかえばいいじゃないですか」
「長いものがいいのよ」
「そうだな、新品だとすこしだけ嬉しい気分になる」
「まぁ、気持ちはわかりますけどね」
「そういえばチョークの補充を手伝ったときがあってな」
「あれ先生がもの悲しくちまちまと放課後補充するんじゃないの」
「生徒が掃除の時したり、先生が補充しますけど、ちまちまかは分かりません」
「先生も別にもの悲しくはないだろうしな」
「一本足りないとかいって補充しているのかとおもった」
「いや足りないから補充しているんですよ」
「へぇーまぁそれで補充を手伝った時なにがあったの?」
「箱一杯にチョークがつまっていると、なんか駄菓子にみえた」
「食い意地張ってますね」
「あれをお菓子にみえることはないわ」
「いや、丁度クレヨンっぽい駄菓子が流行っていてそれにそっくりだったんだ」
「似ている駄菓子があったんですか」
「そうだ」
「食べてないですよねチョーク」
「当たり前だ」
「いやぁそれにしても話結構続いたわね」
「そうですね、チョークだけにぽっきりと話が折れるかとおもったんですけど」
「さっきのナナの話より滑っているわね」
「私のも酷いが、ヒナも大概だな」
「あぁうるさいです」
「さて、そろそろ今回のラジオ終るか」
「じゃあ今回はアミさん最後にチョークでしめてください」
「チョークの話はチョークるしい」
「だだすべりですね」
「ヒナの上を行くとは、さすがだなアミ」
「うっさい、はい終わり終わり」
「また次回」