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全力でウサギを狩るように44回目のラジオ放送

「今日で44回目のラジオ放送ですね、何か思い出ありますかアミさん」

「振り返ってみても、なんでこんな事をしているんだろうって思うわね」

「それが仕事ですしね」

「そんなに酷い事ばかりでもないだろう」

「多少はあったみたいな言い方よね、ナナ」

「まぁ神が与えた試練のようなものだ」

「そんなに辛い事あったんですかナナさん」

「悪魔と一緒と言うのがどうもな」

「それはお互いさまよ」

「まぁ冗談だが」

「あまり冗談に聞こえませんね」

「でも初めの頃よりは、大分慣れたというのが正しいのかもしれないな」

「なにが冗談なんだか」

「それで、今日は何をやります?」

「結構体育系をアピールしたから、文化系をアピールする?」

「それもいいかもしれんな」

「文科系の最大の目玉って何でしょうね?」

「やっぱり文化祭じゃない?」

「じゃあ今回は文化祭でいくか」

「文化祭の思い出ある?」

「文化祭って、準備期間が楽しいですよね」

「あぁそれはなんとなく分かるかもな、一致団結しているような感じがするよ」

「ヒナは、なんか思い出あるの」

「ありますよ、準備の段階ではほとんど人は残らない」

「まぁ放課後の時間って結構人残らないわよね」

「そのくせ、準備が遅れてると文句いってくるんですよね、やらない人」

「それのどこが楽しい思い出なんだ?」

「確かにナナさんの言うとおり、何が楽しかったんでしょう」

「ちょっと気になる人と残って作業みたいなところ?」

「あぁそういうのは、なかったですね」

「本当に、何が楽しかったんだ」

「でも、文化祭で付き合った人とかいますよね」

「あぁいるわね、まぁキッカケの一つではあるんじゃない」

「時間を共有できたりするから、そういった面もあるかもな」

「逆に体育祭は好きになるキッカケとか、多そうですよね」

「あぁカッコイイところを見てとかかな」

「文化祭はかっこいいアピール難しいですかね」

「展示物でアピールはむずかしいんじゃないか?」

「いや、展示物に好きですとか書けばいけたりしませんかね」

「いたずらか、からかいのネタになりそうだな」

「ところでナナは、やっぱり掲示物とかだったの?」

「それもやったな、先生方には好評だった」

「あぁ、まぁそうでしょうね」

「生徒とか外来には、人気あんまりなさそうですよね」

「確かに、そこまで人が入ったというわけではないな」

「アミさんは、何かありますか?」

「有志による催しで、友達がバンドをやっていたわね、私は見ていただけど」

「バンドですか」

「そう、軽音部とかじゃないんだけどやってみたいってやっていたわね」

「チャレンジすることはいい事だな」

「そうね、まぁ流石に付け焼刃で、上手ではなかったけど本人達は楽しそうだったわね」

「文化祭ってバンドとか多いですしね」

「確かに、普段やらないけどやってみたいって気持ちはわかるな」

「注目とかされたり、まぁなにより展示物よりはカッコイイですよね」

「でも失敗したらとか考えると、大抵踏ん切りがつかなくて、結構後悔することもあったりするのよね」

「アミさんも、そのクチですか?」

「そうかもね、まぁ今似たようなことやっているから、そういう意味じゃ良いかもね」

「意外に真面目な答えが返ってきましたね」

「意外って何よ」

「そのままの意味です」

「さて、そろそろ時間か、ヒナ最後に一言頼む」

「後夜祭とか打ち上げって、準備していない人達が馬鹿騒ぎするんですけど、お前ら頑張ってないでしょって言いたくなりますよね」

「ヒナは、本当に文化祭楽しんでいたのか心配になるな」

「それではまた次回」

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