皆、喉もと過ぎれば熱さわすれる、36回目のラジオ
「このラジオ何回目でしたっけ」
「36回目の放送だな」
「どうしたのヒナ、いつもなら覚えているのに」
「いやまぁ先程番組宛という件名でメールがあったんですよ」
「スタッフの嫌がらせじゃないの」
「嫌がらせされるほど、スタッフと顔を合わせた覚えがないですよ」
「それもそうね、でもほら知らずに嫉妬をとか?」
「ないです」
「まぁいいから見せてみろ」
「コレなんですけどね、どう考えてもスパムですよ」
「いや、ミケらんからの番組宛のメールだろ」
「現実から目を背けたいんですよ」
「初めて、自分たち以外からメールが来たな」
「それ喜んでいいんですかね」
「それで、なんて書いてあるの」
「今度遊びに来ますと書いていますね」
「ん?また見学に来ると言う事なの」
「いや、文面から見るとラジオの企画で肝試しで、一緒にレポートしましょうとある」
「あぁ肝試し」
「前回とまりに来たときに、やってくださいよ」
「まぁ仲良くなったと思えばいいじゃないか」
「そうね、それに肝試し面白そうじゃない」
「そうはいっても、私達、此処で寝泊りしているんですから」
「あぁそうね、まぁいても天使がいるから怖くないでしょ」
「悪魔もいますけどね」
「まぁミケらんが来れるかどうかは実際は分からないが、学校にいるんだからそういうのもいいかもな」
「まぁ学校にはつき物っていえばつき物ですよね」
「学校にはそれぞれ七不思議があったりな」
「実際に肝試しした人いるのかしら」
「実際肝試し企画しても大抵皆塾とかそういうのでこないみたいですよ」
「来たとしても警備の人に怒られるからな」
「そういう意味では、肝試しはチャンスかもね」
「えぇやるんですかか?」
「まぁ折角学校にいるんだから、レポートというのもありかもしれないな」
「肝試しよりプールがいいですよ」
「プールは流石に、水張るとなると結構なお金かかるだろうし、許可いるだろうな」
「そうよねぇ」
「まぁプール掃除ぐらいなら許可なくてもいいだろうがやるか?」
「いやですよ」
「まぁ肝試しになるか、プール掃除になるかは後で決めよう」
「プール掃除が選択肢にはいっているんですね」
「ビニールプールでやるか?」
「アミさん以外楽しめないじゃないですか」
「私も楽しまないわよ」
「さて、そろそろ時間か」
「まぁ今回はアミさん何か一言」
「肝試しとか騒いでいるのは、子供っぽいわよね」
「肝試しなしでも、アミさんは子供っぽいですよ」
「どういう意味よ」
「そのままの意味ですよ、また次回」
 




