汚れやすい34回目のラジオ
「34回目のラジオ放送ですね」
「指折りの回になればいいわね」
「常に指折りの回にしたいな」
「まぁどんな数字でも頑張れば指おりしながら数えられるんですけどね」
「ヒナ、余計な事にきづくな」
「一緒に暮らしていると気づくけど結構口わるいわね」
「まぁ一緒に暮らさなくても口は悪いと気づかれますけどね」
「逆にヒナは何か気づいた事あるか?」
「いや、学校って暮らしてみても我が家って気はしないもんですねぇ」
「ただ職場に泊り込んでいるかんじ?」
「そうですね、そんな感じです、でも放送室とか宿直室とかは落ち着きますよ」
「たんに私物が多くなったからじゃない?」
「確かに私物おおくなりましたよね」
「ヒナが落ち着くように全ての教室に何か飾るか?」
「普段使わない教室に何を飾るのよ」
「ポスターとかどうだ?」
「はがすの面倒」
「まぁいつかはこの学校とお別れしないといけないときに掃除の手間が増えるの嫌ですね」
「ヒナが落ち着くためのものだから、ヒナは何がいい?」
「ミケらんのポスターとか貼ってみる」
「多分ダーツの的にしか使いませんよ」
「それはヒドイな」
「ナナが書道でもして書いたらどう?」
「そうだな皆で今度の休みにやってみるか」
「あっこれやるわね」
「やりますね、目が生き生きしていますから」
「それはそうと、今日のテーマは何にするのナナ」
「ふむ、書道とか習字で話すとするか」
「なるほど」
「墨汁で遊んだわね、手とか顔に落書きしたりして真っ黒になったわね」
「アミさんのおなかの中のようにですか?」
「ヒナ、悪魔と言えど小さいときは可愛い純粋無垢な時期があったかもしれないだろう」
「ナナさん、アミさんは今も小さいですよ」
「あんたら後で覚えてなさいよ」
「そうだ、ナナさんたちは白い翼に墨汁ぬって堕天使とかやったんですか?」
「やるわけないだろ、そんな罰ゲームみたいな事」
「罰って何よ」
「まぁまぁ、じゃあ難しい漢字とか書いたりするんですか、こうミミズみたいな」
「草書体か、あれは流石やっていないな」
「ミミズじゃなかったんですね」
「草書体とか言葉自体しらないわ」
「少しは習うだろう」
「習ったかもしれませんが、覚えてませんね」
「まぁ習字なんて字を綺麗に書く以外考えないある意味楽な授業よね」
「優しい先生だったんだな」
「へっナナさんのところ違うんですか」
「私のところは先生が合格がでるまで書き直しだったな、書いても書いても終らない」
「うわぁそれは嫌ですね」
「まぁ綺麗に書くには心を落ち着かせて書くということだな」
「そろそろ終わりの時間じゃない?」
「そうですね」
「じゃあヒナまとめて」
「墨汁は汚れるから、汚れてもいい格好でしましょう」
「天使の羽は汚れやすそうね」
「わざと汚したら容赦しないぞ」
「また次回」




