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罪があるなら裁けば良いじゃないの23回目

「はい、始まりましたね23回目のラジオです」

「もう、いつ終っても良いわね」

「良くは無いぞ」

「そうですよ、折角アミさんが、メインのラジオ企画が今回始まるんですから」

「楽しみだな」

「あんたら他人事だと思って油断しているといいわ、特にヒナ」

「私に対する恨みでもあるんですか」

「恨みが無いとはいえないわね」

「まだ、プリン食べた事怒っているんですか?」

「そっちじゃないわ、私を食いしん坊みたいにいわないでくれる」

「そろそろ、始めないと時間なくなるぞ」

「いっその事、今回なくなったほうが良いわね」

「アミさん、それだと次回に持ち越しで結局変らないですよ」

「いや、その前に撮りなおしだろう」

「それは、それでめんどくさいわね」

「それじゃあそろそろ始めてください」

「確か、この学校の宣伝だったな」

「宣伝するわよ、この学校のマラソン大会では裏切り者が数名でていたらしいわ」

「適当にでっち上げましたね」

「何言っているのよ、一緒にゴールしようねと言って、一人だけ先にゴールする裏切り者がいたわ」

「伝統といえば伝統か」

「いや、伝統というかお約束ですよね、それに宣伝というか、告げ口ですよ」

「まぁ似たようなものでしょ」

「似てはいないと思うがな」

「さて、ヒナは学級裁判という伝統を知っているかしら」

「知っていますよ」

「この学校の学級裁判は、単なるつるしあげではなく、実際に罰が与えられたそうよ」

「適当にも程がありますよ」

「それに習って私は、告発するからナナは判決を言い渡してね」

「わかった」

「それで、私は何をするんですかね」

「もちろん、訴えられた生徒役よ、弁護して、無罪を勝ち取ってね」

「それは、判決で有罪になった場合は?」

「もちろん、その罰を受けてもらうわ」

「異議アリ」

「認めないわ」

「酷い学級裁判だ」

「ナナは冷静に判断してね」

「わかった」

「じゃあこの一緒にゴールしようね詐欺に対して私は掃除当番3日が妥当だと思います」

「待ってください、裏切ったといいますが、ソレは本当に裏切りでしょうか」

「どういうことだ?」

「マラソンは過酷です、その過酷さのあまり正常な判断ができたとは思えません」

「確かにな」

「走る前は、正常に判断でき、休憩を挟んで相手を思いやる気持ちが、欠けていたのです」

「なるほど、そこはどうなんだヒナ」

「確かに欠けていたと言えなくもないです、相手も先に行ってというような事を最終的にいいました」

「ちょっと待って、それでも最初の約束を優先すべきです」

「しかし、その判断は通常の精神状態だからこそできるものです」

「ふむ、マラソン大会という過酷なものでは、それは期待できなかったと言う事か」

「その通りです」

「分かった、さてそろそろ時間だ」

「じゃあ判決をナナお願い」

「今回は無罪とする、但し次同じことをすれば、悪質とみなして掃除当番7日間と追走とする」

「ちっ無罪か」

「まぁなんにせよ助かりました」

「ヒナ、今度二人でマラソンしない?」

「絶対いやです」

「それでは、また次回」


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