通常営業でいく13回目
「13回目ですね」
「そうね、とりあえずまだ続けられるわね」
「なんでしょうかねこの安心感と不安感を交えて綱渡りしている気がしますよ」
「安心のところで落ちたらいいわね」
「いや渡りきりますよ」
「どこによ」
「どこでしょうね」
「二人ともそろそろ今回のテーマを決めるぞ」
「はいはい」
「今回はどうすんですかナナさん」
「そうだなぁテストにするか」
「テストですか」
「ヒナは100点とった事ある?」
「ありますよといっても小学校低学年、中学となるにつれて点数は下降ぎみですけどね」
「ナナは聞くだけ無駄よね」
「アミさんと同じですね」
「ヒナ、それはどっちの意味?」
「もちろん、きっといい意味ですよ」
「全く」
「私はどっちの意味だ」
「いや、普通に考えて100点のオンパレードでしょ」
「真面目そうですものねぇアミさんと違って」
「ヒナやっぱりそう思っているんだ」
「真面目だからって100点取れるとは限らんぞ」
「まぁそうだけどさ」
「実際私の平均は89点ぐらいだぞ」
「どうせなら90点って言いなさいよ」
「100点連発じゃないんですか」
「そう思われてすぎて、実際の点数を見たとき皆なんともいえない顔をしていたからな」
「あぁ期待されすぎてハードルあがっているわけね」
「まぁなんていうか、頭よさそうというのも考え物ですね」
「私なんか点数見るたび驚かれていたわ」
「軽そうですものね」
「ヒナは平均点ぐらいでしょ」
「なんですか馬鹿にした言い方平均点って結構いいほうだと思うんですよ」
「さっきのお返しよ」
「いやまぁ確かに平均点でしたけどね」
「平均点ってどんな感じなの」
「確かに高得点だと嬉しいし赤点だと落ち込むと思うんだが平均だとどんな感じなんだ」
「うーん私の場合はこんなものかなで終ってましたからね」
「テストの後の見直しとか気合いは大事だからな、そんな心構えではいかんぞ」
「先生みたいな事をいいますね」
「真面目ね」
「そういえばテストの時結構な割合で聞かれる言葉ありません?」
「勉強した?」
「そうそれです」
「あぁ私も聞かれたな、勉強するのは当然だ」
「いや、聞いた本人もそう返されるとは思っていませんよ」
「じゃあどういう意味で聞いていたのだろうか」
「普段勉強しないくせにやっても無駄だからと暗にいっているんじゃない?」
「もしくはただこちらの一夜漬けの邪魔しに来ているよって事ですかね」
「それでどう答えていたのだ」
「全然していないとかもう諦めてるって心のこもっていない答えをかえしますね、アミさんは?」
「全然してないが定番よね」
「アミさんの場合本当にしていなさそうですね」
「うるさいわよ」
「さて、そろそろ時間だから今回はヒナ何か一言」
「悪あがきしているんだからテストの休み時間に声かけてくるなよ」
「普段から勉強すればそんな事にはならないんだが」
「ヒナそれ、優等生の台詞」
「また次回」




