とりあえず第一回放送
「やってきたなこのラジオ放送をする、聖クロス学園の放送室」
「いや、不気味すぎるんだけど昼間なのに全体的に暗いし、廃校だからしょうがないけどさ」
「これ放送が終った後、使う部分だけでも掃除するしかないね」
「さて、放送しているのはいいけど近隣住民に聞こえているのかな?」
「近隣住民ってどこにいるんだろうね、此処森の中だよ」
「あぁまずとりあえず、自己紹介からしてほうがいいのか」
「そうだね、それとコレは誰が誰だか聞いている人分かりづらいと思うんだよねぇ」
「そうですか?」
「そんなことないだろう、私の神々しい声が悪魔のアミと一緒なわけないだろう」
「いやまぁ確かにアミさんの声と比べたら低めですけど、神々しいかどうかは怪しいですよ」
「それナナを馬鹿にしてるでしょ、天使を馬鹿にするとはヒナやるねぇ見所あるよ」
「いえ、どちらかといえばアミさんを馬鹿にしているのです」
「悪魔を馬鹿にすんな」
「いや、悪魔というよりアミさんを馬鹿にしてます」
「ヒナ、後で話しあるかんね」
「とりあえず、自己紹介をしようか、ラジオやるにあたってもこの企画の趣旨を説明するにもまずは自己紹介からしていったほうが無難だろう」
「ただ自己紹介してもつまんないんじゃない」
「自己紹介に面白さは必要なのか?」
「あぁいたなぁ、変に自己紹介して気まずい雰囲気になる子」
「いや、コレ一応番組の企画なんだし面白さを伝えないと」
「でも放送されないような企画でもあるんだよね」
「アミが放送禁止用語をいれなければ大丈夫じゃないだろうか」
「あぁ話がすすまないなぁ」
「じゃあアミさんはオチということで」
「ちょっとなんで最後なのよ、いやよ」
「じゃあどうします、私も最後はちょっと遠慮したいですね」
「分かった、私は最後でも構わない」
「はいはいじゃあ、ヒナからどうぞ」
「えー望月ヒナです、よろしくお願いします」
「うわっ地味」
「地味いわないでください、そういえば今思ったんですけど私らグループ名何になるんです?」
「えっなんだっけナナ」
「お前達、自分のグループ名も忘れたのか」
「ちょー覚えてるし、ヒナ言ってやんな」
「いや、知りませんよ」
「使えないねぇ、ヒナ」
「いや、ヒナが知らないのは無理もない、まだグループ名決めてないからな」
「ちょっ行き当たりばったりすぎ」
「数日前に組んだばかりだし、まぁリーダーも決めていないし追々決めればいい」
「あーはいはい、まぁじゃあとりあえず私の名前はアミよ」
「本名は言わなくていいのか?」
「言わなくていいに決まっているでしょ、はい最後とっととやって」
「私は天使のナナだ、座右の銘は好きなものこそ上手なれだ、今後ともよろしくお願いします」
「座右の銘とか久々に聞きましたよ」
「一番自己紹介っぽいのに、一番はずしているような気がするしねぇ」
「そして、天使なのにそのチョイスはどうなんですかね」
「好きなものこそ、上手になりたいし上手になるものだ、天使として自己を高めていく、そういう意味で私はこの言葉が好きだ」
「いや、そこらへんは別にいいです」
「何か言いたいことがあるのならハッキリ言ったらどうですか 望月」
「急に丁寧になったんですけど」
「あぁこいつ、天使のくせに器ちっちぇから、よくキレてそういったなんか態度にでたりすんだよねぇ」
「自分の名前を芸名で隠す悪魔よりは、小さくないないですよ」
「てめぇ今は関係ないだろうアホ天使」
「あぁとりあえず、次回放送をお楽しみにってこのラジオのタイトルは、ナナさんこのラジオのタイトル」
「未定です」
「なんで!いや、そこは決めとけよスタッフ」
「またお会いしましょう」