表も裏もないけど九回目
「さて9回目ですねこのラジオ」
「もうすぐ十回ってわけね」
「気を引き締めて初心にかえるか?」
「いや、でも初心も何も初回からなんかこんな感じでしたよ」
「そうね」
「進歩もしていないと考えると悔しいな」
「進歩もしていませんが、後退もしていないんですからよしとしましょう」
「本当に後退していないかは疑問だけどね」
「それ言い出したらキリがありませんし」
「それもそうね」
「取り合えず今日のテーマはどうする?」
「美術室でいいんじゃない?」
「ポスターできた記念ですね」
「いいんじゃないか?」
「美術室の思い出なにかあります?」
「ポスター書いたな」
「それ最近の出来事ですよね」
「アミがはしゃいでいたのをみて、ほほえましい気分になったぞ」
「はしゃいでないし」
「いや、結構小さい子がノリノリで描いていましたよ、確かに微笑ましいですね」
「誰が小さい子よ」
「しかし、悪魔はこうやって心を許したところで騙そうとするからな油断するなよヒナ」
「いやそこは仲間うちなんですから、そういうのやめてくださいよ」
「そうよ、ヒナ騙しても面白いだけでなんも得がないわ」
「騙す気ですか」
「冗談よ」
「いかにもな笑顔はやめてください」
「そうだな、ヒナは美術室の思い出なにかあるか」
「そうですねぇ、美術室はなんかデッサン用の石像とか人形とか置いてあって遊びたくなりましたね」
「あれ、いたずらしてくださいと置いているようなものよね」
「美術室のものは教材であっていたずらするようなものじゃないがな」
「いや、わかっていますよ」
「意外でもなんでもないけど、高い教材だったりするからね」
「アミさん弁償したことでもあるんですか?」
「ないわよ」
「そうだといいがな」
「ないって言っているでしょ」
「わかったわかった」
「まったくヒナ後で覚えてなさい」
「ヒナは他にはないのか?」
「まぁ美術室って危ないものも意外に多いので、あまりふざけられないんですよね」
「石像に彫刻刀にレプリカの絵とかまぁ多いわよね」
「たまに殺人現場になりそうだなぁって思いますよ、凶器になりそうなものが多そうですから」
「あんた、時たま怖いわねその発想」
「いや、冗談ですって」
「まぁ美術というのは死も描くからそういった発想になるんだろう」
「冗談ですって」
「絵の具で有毒な物質を使って綺麗に見せていた時代もあるしな」
「そういわれればそうよね」
「いやお二人とも冗談ですよ」
「そういったものを不思議と感じ取って綺麗な絵、素晴らしい作品になろうとしているのかもしれない」
「美術室はそういった場所なのかもね」
「なんか綺麗にまとまったような気がするので、この辺でまた次回のラジオで会いましょう」




