飾りをつけようとする8回目のラジオ
「第8回ですね、このラジオ」
「今回は何にするのナナ」
「ふむ、掲示物にしようか」
「掲示物ねぇ、学校の掲示物ってなにがあるのよ」
「学生の頃ってほとんどみませんからねぇ」
「そうか?」
「そうですよ、見たことがあるのはクラス替えの表とかテストの結果発表のやつですかね」
「ナナはなに見ていたのよ」
「保健室だよりとか、地域のお知らせとかだな、たまに張り出されている事があったぞ」
「知らないわよ」
「スポーツ大会の結果とかもあったな」
「あまり見ませんねぇ」
「張っている人もあまり見ていないんじゃない?」
「そうだな、ごくたまにだが先々月のものが張り出されたままということもあった」
「あまり利用されていませんね、事務員さんも仕事していないですし」
「この学校の掲示板はどうだろうか」
「いや、さすがに全部剥がれているでしょ」
「でも所どころ掲示物が残っている教室とかもありましたよ」
「そういやそうね」
「習字とか絵とか張られていたな」
「じゃあ残っている可能性もありますね」
「ヒナ見てくる?」
「なんで、私が一人で見に行くんですかイヤですよ」
「全員で一緒に見に行くか?」
「いや、いっておいてなんだけど見に行くほど興味ない」
「確かに」
「お札とか貼っていたらイヤすよね」
「それは確かにイヤね」
「悪魔のアミさんでもいやなんですか」
「実家思い出していやなのよ、まがまがしい雰囲気ばかりで気が滅入るわ」
「いやな実家ですね、たまに帰ろうという気はないんですか?」
「たまに帰る分にはいいけど、実家がいやで飛び出してきたんだから」
「そうですか」
「まぁお札があると決まったわけではないけどね」
「たとえそうだとしても天使もいるんだ、そうそう害があるものでもあるまい」
「いや見に行きませんよ」
「なんで、いく気まんまんなのよ」
「行かないのか」
「行きませんよ」
「あんた一人で行ってこれば?」
「そうだな行ってみるか」
「いやラジオ終ってからにしてくださいよ」
「時間なら余っているわけだしね」
「そうだな」
「なんで掲示板にそう行きたがるんですか」
「いや単なる興味だ」
「そうですか、また掲示板に私らのポスター貼るのかとおもいましたよ」
「やるか、宣伝ポスター作り」
「ヒナ余計な事を」
「まぁいいじゃないか、暇だろ」
「あぁそういえば掲示板に文化祭とかのポスター貼りましたね」
「そんな感じで作ろうとしよう」
「わかったわよ、じゃあそろそろラジオ終りましょうか」
「掲示物について今回はヒナさんお願いします」
「掲示板にもしお札があっても面白半分ではがしちゃ駄目だ」
「そんな勇気のある子供はいないと思うわよ、不真面目なやつは掲示板みないだろうし」
「とりあえずまた次回」




