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13. A flower
どこかで、こんな光景を見た。
子どもの頃、それは無限に感じられた。緑色の鮮やかな草木に、まぶしいくらい鮮やかな花たち。
「おい」
ぶっきらぼうに、不器用にかけられた声。男の子にしてはちょっと長めの真っ赤な髪。
差し出されたのは一輪の桃色の花。
「俺んちのかーちゃん、お前のかーちゃんと友達なんだって。だから、俺らも一緒に遊ぼう」
あの時差し出された手が、今もリカードの心を揺り動かす原動力であるのは、不覚にも間違いではない。
どこかで、こんな光景を見た。
子どもの頃、それは無限に感じられた。緑色の鮮やかな草木に、まぶしいくらい鮮やかな花たち。
「おい」
ぶっきらぼうに、不器用にかけられた声。男の子にしてはちょっと長めの真っ赤な髪。
差し出されたのは一輪の桃色の花。
「俺んちのかーちゃん、お前のかーちゃんと友達なんだって。だから、俺らも一緒に遊ぼう」
あの時差し出された手が、今もリカードの心を揺り動かす原動力であるのは、不覚にも間違いではない。