表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/107

試合後

シーン:2024年7月 岡崎レッドダイヤモンドスタジアム 駐車場


(夕焼けが駐車場を染める。試合後の興奮がまだ空気に残り、観客たちがそれぞれ帰路についている。松川永史が白いランボルギーニの横に立ち、リモートキーでドアを開ける。)


(ふと視線を上げた永史が、少し離れた場所にいる二人の姿を見つける。ユニフォーム姿の市山礼と、彼に向き合うあおい。二人の間には特別な空気が漂っているように見える。)


(松川は帽子のつばを少し上げ、じっとその光景を見つめる。遠くて会話の内容は聞こえないが、市山の疲れた顔とあおいの真剣な表情が目に入る。)


(数秒間その場に立ち尽くす松川。しかし次第に、彼の眉がわずかに寄り、唇がきつく結ばれる。目線をそらし、ランボルギーニに乗り込むとドアを勢いよく閉める。)


松川永史 (心の声)

「……俺は……嫉妬しているのか……?」


(松川が深く息を吐き、エンジンをかける。鋭いエンジン音が静かな駐車場に響き渡る。彼はシフトを入れ、アクセルをやや乱暴に踏む。ランボルギーニは力強い加速で駐車場を出ていく。)


(サイドミラー越しに、一瞬だけ二人の姿が映る。しかし、松川はその視線を振り切るかのように顔を正面に向ける。)



シーン:東名高速道路


(松川永史のランボルギーニが追越車線を疾走する。ヘッドライトがまばゆく光り、周囲の車を次々と追い越していく。)


(松川のハンドルを握る手が少し強張っている。額に汗が浮かび、複雑な表情を浮かべている。)


松川永史 (心の声)

「こんな感情……初めてだ。」


(アクセルをさらに踏み込み、ランボルギーニは夜の高速道路に溶け込むように疾走していく。窓の外には街の灯りが流れていくが、松川の瞳はそのどこにも焦点を合わせていない。)


(エンジン音だけが空気を切り裂き、車は闇に消えていく。)


シーン終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ