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2024年 1月 ソウル

シーン:2024年1月 韓国 ソウル 鐘路(チョンノ)区の参鶏湯(サムゲタン)専門店


(地下鉄鍾路3街(チョンノサムガ)駅近く、小さな道沿いのサムゲタン専門店。夕方、店内にはまだ数組の客しかおらず、女性店主が店の隅で手持ち無沙汰にしている。入口のドアが開き、聞き慣れた足音がする。)


店主

「어서 오세요! 어? 설마... 마츠카와 씨? 진짜 마츠카와 씨 아니에요?」

(いらっしゃいませ!えっ?まさか…松川さん?本当に松川さんじゃないですか?)


松川永史

「아줌마, 잘 지냈어요? 오랜만이에요.」

(アジュンマ、元気だった?久しぶりだね。)


店主

「잘 지내긴요... 코로나 때문에 가게 그만둘까 생각했어요. 그래도 이렇게 다시 와주니 정말 기뻐요. 항상 먹던 걸로 할까요?」

(元気っていうか…コロナでお店を閉めようかと考えたくらいよ。それでもまた来てくれて本当に嬉しいわ。いつものやつでいい?)


松川永史

「당연하죠. 그걸 먹으러 왔으니까요. 소주도 부탁해요. 배가 너무 고파 죽겠어요.」

(もちろん。それを食べに来たんだから。焼酎も頼むよ。腹が減って死にそうなんだ。)


(店主が微笑みながら厨房に消え、ほどなくして熱々のサムゲタンと韓国焼酎が運ばれてくる。)


(松川永史がサムゲタンのスープを一口飲む。)


松川永史(心の声)

「やっぱりソウルの冬はこれだな。芯から体が温まる…。」


(夢中で食べ進める松川。鶏肉はスプーンで切れるほど柔らかく、餅米がスープの旨味をしっかり吸収している。焼酎がその風味を一層引き立てる。)


松川永史(心の声)

「あおいちゃんは韓国料理、好きなのかな?サムゲタンなんて食べたことあるだろうか…。いや、何考えてるんだ俺。こんなおっさんのこと、あんな可愛い子が気にするわけないじゃないか。」


(ふと手を止めた松川を見て、店主が声をかける。)


店主

「마츠카와 씨, 무슨 생각하세요? 표정이 이상해요.」

(松川さん、何考えてるの?なんだか変な顔してるよ。)


松川永史

「아니에요, 그냥 소주가 모자라네요. 한 병 더 주세요.」

(いや、ただ焼酎が足りないな。もう一本持ってきてくれ。)


店主

「솔직히 말해봐요. 여자 생각했죠? 맞죠?」

(正直に言いなさいよ。女の子のこと考えてたんでしょう?当たりでしょ?)


(松川が一瞬ドキッとし、視線をそらす。)


松川永史

「농담 그만하고, 소주나 가져와요.」

(冗談はやめて、焼酎を持ってきてくれ。)


(店主が笑いながら焼酎を取りに立つ。その間に新しい客が店に入ってくる。)


松川永史

「손님 왔잖아요. 나야 괜찮으니까 빨리 응대하세요.」

(ほら、お客さんが来たじゃないか。俺はいいから早く接客しなよ。)


(店主が「어서 오세요(オソ オセヨ)」と明るい声で客を迎えながら立ち去る。松川はサムゲタンに視線を戻し、焼酎を一杯煽る。)

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