くつろぎの時
(寿司職人が帰り、東京の夜景が広がる窓際のリビングで、松川永史とあおいはソファに並んで座ってくつろいでいる。あおいは感激しながら、松川に向き直る。)
あおい
「松川さん、本当に今日はありがとうございました。こんな素晴らしい夜を過ごせて、心から感謝しています。」
松川永史
「礼なんていらないよ。誘ったのはこっちなんだから、こちらこそ付き合ってくれてありがとう。」
(にこやかに笑う松川)
(あおいはその笑顔に安堵し、窓の外の夜景に視線を移す。静寂の中、さっきまでの不安や迷いが、少しずつ薄れていくのを感じる。)
松川永史
「ねえ、このマンション、どう思う?」
あおい
「どうって…こんな素敵な場所、まるで夢のようです。夜景も綺麗で、本当に…」
松川永史
「気に入ってもらえてよかったよ。東大生になっても、いつでも遊びにおいで。」
(あおいは驚き、目を潤ませながら小さくうなずく。そして心の中で、密かに安堵の気持ちが湧き上がる。)
あおい(心の声)
「東京へ行っても、松川さんとこうして会えるんだ。…よかった。」
(あおいの表情が、未来への不安から解放されたように穏やかになり、それを見た松川は、優しく微笑んで彼女の肩を軽く叩く。)
(二人はリビングの窓から広がる東京の夜景を静かに見つめ、共に過ごせる未来への期待を胸に、心温まるひとときを共有する。)