あおいの告白
シーン:2024年12月22日 高蔵寺スープリームコートタワーレジデンス 最上階 松川永史の部屋
(あおいは歓喜のあまり松川永史に抱きついている。顔をあげると、瞳には涙が光っている。)
松川永史
(優しく微笑みながら)
「税金を払っても、1500万以上は残るはずだ。これで学費も生活費も十分だね。」
あおい
(涙声で)
「松川さん、本当にありがとうございます……。どうお礼を言ったらいいのか……。」
(松川永史はあおいを見つめ、穏やかに微笑む。あおいは深呼吸し、決意を込めた声で話し始める。)
あおい
「松川さん……わたし、絶対東大に合格します。だから――合格したら、わたしと付き合ってください。」
(松川永史の目が少し驚きで見開かれるが、彼はそのままあおいの言葉を静かに聞く。)
あおい
「平凡な高校生だったわたしが、ここまで来れたのは、松川さんに出会えたからなんです。内津峠で怖い人たちに絡まれたとき、松川さんが……『俺の女』って言ってくれたの、覚えてますか?あのとき、本当にうれしかった……。」
(あおいは涙をぬぐいながら、松川永史を真っ直ぐに見つめる。)
あおい
「わたし、松川さんのことが……大好きです。」
(部屋に静寂が訪れる。松川永史はしばらく目を閉じて考え込み、そして優しく微笑む。)
松川永史
「……今は、東大に合格することだけを考えるんだ。」
(松川永史の言葉に、あおいはしっかりとうなずく。)
あおい
「はい……。わたし、必ず合格します!」
(あおいの目には力強い決意が宿っている。松川永史はその姿を見て、小さくうなずき、また微笑む。)
シーン終了