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超ラノベ  作者: 瀬田川 廡輪
7/11

第七章〜わからない

宜しく御願い申し上げます。

「ちがっ・・・たか・・・な?」

母子の沈黙ちんもくに耐えきれなくなって、私は問い返していた。ずと視線を上げてみる。

純悟郎の引きったような表情が目に入った。

続いて、母親の間違いをとがめるような鋭い目。「ちが・・・いました・・・?」

母子は何も答えはしない。

そのリアクションを見て私は、今月の家庭教師の授業料はすっ飛んだな、と諦観するしかなかった。かたん、と母子のどちらかの座る椅子いすの脚が音を立てたので、私は震え上がるしかなかった。

「では・・・、一体、これは・・・」

私の言葉は途中で止まった。純悟郎の発言がそれをさえぎったから、だ。

「これって、そんなどうでもいいくだらない場面に思えるの?・・・ひどい。先生・・・、読解力ないよ。まるで子供並み、だね」

「え・・・そんな・・・、では、これはどういう・・・?」

私。母親といえば、

「息子がそえ申しておりますわ。そのとおりですわ。たまりに酷いじゃあありませんかセンセ。なんというお人なのでしょこの先生という御方おかたときたら」

「そんな、それは・・・、それではこれは・・・ちょっ、ちょっと待って下さいまし。お母様」

私は両のてのひらを彼女にさらした。

しかし、それは無駄な動きのようだった。

「純悟郎、この御方には説明が必要なようですわね。ご説明、してお上げなさい。しっかりと、ね」

有り難う御座いました。

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