表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超ラノベ  作者: 瀬田川 廡輪
6/11

第六章〜感想?

宜しく御願い致します。

「っていうか、率直そっちょくな感想、きかせてよ。忖度そんたくとかなしで、さ。聞きたいんだよ。文学部に入学できるような実力をお持ちの先生の客観的なご感想を、ね。ぼくだって本気で何かを書きたいのさ。わかってくれるかなぁ」

純悟郎の発言が敬語では為されなくなっているのに私は気付いて少し恐怖した。心做こころなしか、母親の視線も鋭くなっていて、問答無用に私に突き刺さってくるのであった。

気圧けおされた私は仕方しかたなく再び眼を原稿に落として読み進めるしかなかった。

『ぱしん』

『ぴしん』

━━な、なんなんだこれは?これをどう解釈せよといえのだ?どういうことだ?最近の若者たちにはこれの意味が理解出来るとでもいえのだろうか?

私は出すべき言葉を必死に探した。これはもしかしたらわからない私の感性の方がおかしいのではないかと、つくづく焦り、劣等感にさいなまれるのだった。

「どうなの?」

「いかがなものでしょう?純悟郎は作家を目指してるんですのよ。本気なのですよ。いかが?率直に!」

母子の言葉が私の耳に刺さる。まるで尋問じんもんでも受けているかのようだ。

「それは・・・」

「はい?」

「いや、これは・・・」

『ぽかーん』

━━意味がわからなくてぽかんとする、のあれか?それとも薬缶やなんで頭でも殴ったというのか?

なんだこれは?

「いかがですの?」

母親が焦らせた。

「なんというか、迫力ある描写の戦闘シーンですな」

ほぼ、苦しまぎれ、ヤケっぱちであった。

「いや。その・・・。なんらかの戦闘シーンだと私は思っているわけなのですが・・・」

有り難う御座いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ