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超ラノベ  作者: 瀬田川 廡輪
3/11

第三章〜タイトル

宜しく御願い申し上げます。

私は、鉛筆えんぴつによって書かれたと思われるとても丁寧ていねいな文によって冒頭部に、

『ミス』

と書かれてあった。私にはそれが、この作品のタイトルであるとしか思われなかったのだが、やはり、なんというか、その意味の判読が不可能に思われたので、思わず首をかしげてしまったのである。

『ミス』?

miss、か?やはり、この作品自体が何らかの間違い、つまりミスだという意味なのか?それは考えられなくもない、と思えた。やはりこの原稿自体、何らかの間違いによって書かれたのだという認識でいてよいというのか。

それとも『婦人』という意味を持つミス、か?この物語の主人公は女性であり、『ミス』と呼ばれているのだとかいうパターン?

いや、まだわからなかった。電子データが主流となりつつある今どき手書き原稿というのもなかなか珍しく、もしこのまま編集者の方々に読んでもらうとしてもなかなか毛嫌いされそうでもあるが。

兎も角も、タイトル的には、ある意味いみ斬新ざんしんなアイディアなのかもしれない。

と、母親が私の考えを察知したかのように声を出してきたのだ。

「純悟郎によりますとね、この、タイトルにありますミスというのはね、ミステリー小説の意を略したもののようなのですのよ。タイトルと言えど、ライトノベルだけに省略して読みやすくしないといけないらしいのですのよ。まぁ、わたくしはお勉強不足でして、息子の正樹の方がそこのところは上手くやっているとは思うのですけれど。ね。おほほほ」

言われて私にも少し?理解出来たのだった。

━━これはミステリ。いわゆる推理小説だったのか、と。

いや、正直、理解できるものか!これがミステリ小説だったら、推理作家もなんの苦労もすまいて。

『どか』

『どかし』

『ばし』

『ずっこーん』

続く。

いや、ある意味、理解不能なだけに、ミステリー=謎な小説?なのかもしれなかったが。

それにしても、本当にこれがラノベというものなのだろうか?これを読者は理解しなければならないものなのだろうな?これの意味がわからないわたしの方が間違っているとでもいうのだろうか?

いかがなものか。私は心底困り果て掛けていた。

有難う御座いました。

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