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地面が熱い。
真っ赤に燃え盛るかのような赤い色の地面は、ここへ来た時よりも更に高温になっていた。
足袋の底から高熱が襲う。
シロは大丈夫かと、少し後ろへ振り向いてみると、意外にも熱い地面をトコトコと何食わぬ顔で歩いていた。
ドンッと、巨大な炎の柱がまた遠くで昇った。
それと同時に、また気温が上がる。
大汗を掻きながら、慎重に歩いては、なるべく中身を見ないようにして、真っ赤に焼けた熱鉄のかまの間だけに目を凝らした。
その先に、広大な焦熱地獄の地に洞穴がないかと探す。
この周辺には、無いやと思い。
諦めかけたその時。
また炎の柱が、今度はすぐ近くの島で昇った。
轟音と共に凄まじい高温が襲ってきた。
気温があっという間にグングンと上がり、とても耐えられるような暑さではなくなってきてしまった。
「どうしよう……火端さん……」
額の大汗をハンカチで、拭うのも億劫になってきて、このまま倒れるだけとなった。だが、シロが後ろへ歩き出した。
「ニャ―」
「シロ……やーい……? どこへ……?」
シロは、元来た海を一人目指していた。
時折、こっちへ向いてニャーと鳴く。
私には、ついて来いともとれた。
「あ……、そうか……」
私は、シロと共に渡し船へと戻った。
海の上なら、幾ばくかの暑さをしのげる。
そう思うが、身体がいうことをなかなか聞かない。
私は、暑さでだるくなり、身体中の血液が沸騰しそうな予感すらしていた。
やっとのことで、シロと砂浜をフラフラと歩いて渡し船へ乗ると、オールを漕ぐ。




